「戦略」と「戦術」は何が違う?それぞれの立て方、具体例を確認しよう
2021年12月18日 Posted by 編集部

一見、同じ意味に見える「戦略」と「戦術」。たとえば長期的な売上アップを目指して「既存顧客の満足度を上げよう」という案があるとして、これは戦略なのでしょうか? それとも戦術なのでしょうか?
管理職としてマネジメントをしていく上では、このような言葉の用法を知っておかないと議論がごちゃごちゃになってしまうことがあります。今回は、戦略と戦術の使い分け、またそれぞれの立て方の例を確認していきます。
戦略と戦術の違い
戦略とは
戦略は「ストラテジー」のことで、ビジネスとして戦ううえで「What(何を)」を決定するものです。「経営的な目標を達成するためには何をすれば良いのか」というシナリオを指すもので、大きな視点で経営のスタートからゴールまでを考えます。
つまり、戦略は具体的な数字を出す前の段階なのです。プロジェクトを進めるのか、やめるのか、新しいメンバーを採用するのか、しないのか。このように、「やるのか、やらないのか」を決定していくのが戦略です。
戦術とは
対して戦術は「タクティクス」のことで、戦略をもとに「どう戦うのか」……つまりビジネスの「How(どのように)」や「When(いつ)」を決定するものです。経営目標達成のために立てた戦略を完了するためには、どれくらいのコストが必要になるのか。誰が、いつ行動したらよいのか。そういった具体的な行動を決定していくのが戦術なのです。
戦略と戦術の関係性
戦略と戦術はそれぞれ上下の関係にあり、ひとつの戦略に対して複数の戦術を立てることができます。
たとえば「コストを削減するぞ」という戦略があれば、「遠方の社員10名にはリモートワークを導入して設備費を節約」も戦術となりますし、「成績昇順に10%の人員削減」もコストダウンに繋がる戦術です。
目的・戦略・戦術の立て方
まずは達成したい目的を考える
戦術を立てる前に、「そもそもなぜそれをするのか?」という大きな目的を考えることから始めます。先程の例で言うと、「コストを削減」したいのはなぜか? ということです。この目的を明確に言語化しておくことで、その後の戦略や戦術を立てるときにメンバー間の齟齬を防ぐことができます。
ここでは簡単に、目的を「利益アップのため」と考えてみます。
次に、目的を達成するための戦略を練る
利益を上げるための戦略として、まず思い浮かぶのは「営業を増やす」「新商品を開発する」などの積極的な戦略です。売上を上げることで利益向上を目指すという考え方ですね。そのほか、「コストを削減する」ことも利益アップにつなぐことが出来る戦略となります。
企業には営業、管理、製造などの部門がありますが、それぞれの部門が目的達成のための戦略を考えていく必要があります。
最後に、戦略を実現するための方法=戦術を考える
「これなら目的を達成できる!」というシナリオ(戦略)が決まったら、それを具体的なアクションプランに落とし込む作業に移ります。
「営業を増やす」というのは、営業の人数を増やす(新規採用する)のか、今の人員で新規開拓を目指すのか。「コストを削減する」というのは、備品にかける資金を削減するのか、それとも赤字社員を減らすのか……それぞれの戦略に対して、いろいろな戦術を考えます。最終的にどの戦術を採用するのが最も望ましいのかは、会議等で決定します。
目的・戦略・戦術の具体例
ビジネスの場合
目的
従業員の離職を防ぐ
戦略
戦略①給与をアップする
→利益を人件費に使いたいので、その他のコストを削減できないか検討する。
戦略②福利厚生を充実させる
→どんな休暇がほしいかのアンケートを取る。
戦略③社内の人間関係を改善する
→メンター制度を導入する。
それぞれの戦術例
①…リモートワークを一部導入し、遠方の社員10名は自宅等での勤務とする。これにより、支給する交通費や設備費のコストを削減できる。初期費用は勤怠システムの導入で50万円だが、1年程度で取り返せる計算になる。その後は社員の昇給を行う。
②…社員に対して、現在ある休暇以外にどんな休暇が欲しいかアンケートを取ってみる。期間は1ヶ月以内、項目の作成を経営企画に任せ、各部署へ配布する。その後、実際にその休暇を導入し、効果測定する。
③…若手社員の離職率が高いため、メンター制度を導入する。年齢の近い先輩社員を1人ずつ配属し、業務指導でない精神的なサポートを行ってもらう。先輩社員は業務が増えることになるため、昇給を行う。
プライベートの場合
目的
プライベートの時間を充実させ、幸せを手に入れる
戦略
戦略①かねてより片思いしているAさんと交際する
→Aさんと交際するためには、Aさんと自分のことを深く知り、かつ恋愛の一般論についても詳しくなっておきたい。
戦略②趣味のカメラに関するコミュニティをつくる
→カメラについては十分に知識があるので、それを発信する方法を考える。
戦略③新しい趣味を見つけるために、時間を確保する
→仕事が忙しすぎてプライベートの時間が確保できていないので、仕事の時間を減らすことから考える。
それぞれの戦術例
①…まずは親交を深めるためにAさんを月に1度デートに誘う。同時進行でコミュニケーションに関する読書をすすめる。費用はデート代+書籍代で月1万5000円程度。
②…人気ブロガーのサロンに入会し、WordPressでブログを開設してみる。そのために半年間、1日3時間はブログの時間をもうける。費用はブログ維持費とサロン会費で年10万円程度。
③…月50時間の残業を、半分の25時間に減らす。そのために普段の仕事を効率化したいので、フレームワークにもとづいて自分の業務を分析する。残業時間の削減が難しいようなら転職も検討。
まず経営目標があり、それを達成するための戦略を決めてから、具体的な行動案として戦術を作っていく……このような順番で各プロジェクトは進行していきます。管理職として働くキャリアビジョンがある方は、これらのような用語の使い分けができるようになっておくとマネジメントがしやすくなるかと思います。
「戦略」「戦術」を揃えたら最後は「実行」となる
戦略とは、フィールドを揃える事であり、戦術とは道を作る事になります。
そして、実行とは突き進む事になります。
一重に言えば、行動こそ最も重要な要素になります。
ビジネスもスポーツも芸術も常に行動をする事で、結果へと結びついていきます。
行動に妥協をしなければ、時には戦術と戦略を超える
戦略と戦術は、前提最も重要な要素と言えます。
しかし、実行が弱ければ結果には結びつきません。
逆もし仮、戦略と戦術が少々拙くても、実行で大きくカバーする事も出来ます。
行動を通じて得られる成果はとても高く、実行を軽視しない事こそ重要と言えます。
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私達は、入社3年後のミスマッチをなくす。という理念を掲げ、
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