キャリアアップマガジンTOP  >   激務は覚悟すべき?高年収な「戦略コンサルタント」の働き方と魅力|必須スキルと面接のポイント

激務は覚悟すべき?高年収な「戦略コンサルタント」の働き方と魅力|必須スキルと面接のポイント

 2018年9月5日  Posted by  編集部


戦略コンサルタントは企業が抱える問題と向き合い、解決へ導くスペシャリストです。高年収でエリートが集うイメージもあり、就活生にも人気の職業です。しかし一方で、「あまりにも激務」とか、「社内で生き残ることすら厳しい」という意見もあります。

この記事では、戦略コンサルタントの収入や働き方、求められる能力やケースインタビュー面接について解説します。

戦略コンサルタントは戦略を考え「実行」する仕事

「○○コンサルタント」という肩書きは無数にあります。その中で、戦略コンサルタントとはどのような仕事をするのでしょうか。

戦略コンサルタントの仕事とは

戦略コンサルタント(以下、戦略コンサル)とは、企業の問題解決のプロです。具体的には、企業の経営層から事業に関する相談を受け、解決策を提案して実行するところまで行います。

コンサルティングの範囲は実にさまざまで、企業の経営方針から、会計、人事、マーケティングなど、経営に関するものは何でも該当します。その中で、企業によって得意な領域、専門とする分野は異なります。

意外?ハンズオンで泥臭く仕事をする

優秀な頭脳を駆使してスマートな提案を行い、高額報酬をいただいてミッション完了…というイメージとは、まったく違います。実際は、「労働集約型」と言われるほどに体力勝負でもある、泥臭い仕事です。

クライアントへのインタビューに始まり、市場リサーチ・分析を徹底的に行ったうえで仮設を立て、最適な提案。そして、実際に経営に参加して戦略を実行するまでが仕事です。ときには、クライアント企業の現状を知るために、なんども現場に足を運ぶこともあります。

もちろん自社の知見も活用しますが、専門分野とは限りませんし、経営課題の解決はパターンが多く複雑です。ある意味、「できることはすべてやる」という精神が必要です。また、クライアントと議論を重ねた結果、提案を一から作り直すことも珍しくありません。

戦略コンサルと経営コンサルは何が違う?

よく混同されるのが、経営コンサルとの違いです。経営コンサルは、経営という領域に対してアドバイスを行う仕事です。起業して成功した体験、経営に携わった経験などをもとにして、クライアント企業に「こうしたら良い」という方向性や施策を示してあげます。

一方で戦略コンサルは、経営に対する提案を行い、実際にプロジェクトチームを組んで問題解決を行います。問題発見から解決までが仕事ですので、仮設と検証をひたすら繰り返すことになります。

とはいえ、2つの境界線は実際のところ曖昧です。あえて分けるのであれば、経営コンサルは経営に携わった確かな経験と実績があれば一人でもできる、戦略コンサルは戦略を一緒に実行することが前提のため、チームを組まないと難しい、というところです。

年収1000万円超え?戦略コンサルの年収と働き方

では、戦略コンサルの実際の年収や働き方はどうなのでしょうか。年収データや現役の戦略コンサルタントの話を参考にしながら見ていきましょう。

年収は全職種のトップ3にランクイン

DODAの調査によると、戦略コンサルタントの2017年における平均年収は722万円。投資や資産運用などを行う金融関係に次いで、3位となっています。実際に20代で年収1000万を超えることは珍しくなく、中には2000万という人もいるのだとか。一般的にイメージされる「高収入な仕事」というのは間違っていないようです。

残業は月200時間?夜中0時からの会議は当たり前!

「コンサル業は基本的に激務」とよく噂されるように、戦略コンサルタントも例外ではありません。現役コンサルタントの話では、繁忙時になると月200時間以上の残業もあり得るそうです。

翌日のプレゼンのために、資料作りや会議に追われる日々を過ごし、夜中0時からの会議スタートも当たり前。資料の作り直しなどで、睡眠時間は1時間程度のときもよくあるとか、、、ここまでくると「人間ってすごい」と他人事に思えてくるのは筆者だけでしょうか。

プロジェクトの規模は大きい!日本の発展に貢献しているやりがい

「ブラック」とも言える戦略コンサルでバリバリ働く人がいるのは、それだけ仕事にやりがいを感じられるからです。

コンサル費用は数千万~1億という規模になりますので、クライアントも必然的に大手企業が多くなります。コンサルによって動く売上も、数十億から数百億という桁外れの数字です。最終的には「日本の経済発展に貢献している」と感じられることが、強いモチベーションになっているようです。

このような仕事をとおして、ビジネスパーソンとして圧倒的に成長できることも大きな魅力といえるでしょう。

参考:DODA「平均年収ランキング2017
ねとらぼアンサー「年収2000万ってどんな世界? 戦略コンサルの1日を勝手に再現してみた

こうして見ると、戦略コンサルは非常にハードルの高い仕事に感じます。では、未経験からの転職することは難しいのでしょうか。

未経験からでも戦略コンサルになれる?

戦略コンサルへの憧れから、転職を試みる人も多いと思います。そこで未経験者のニーズや求められるスキルについて解説します。

転職者の約8割が未経験者、ニーズも増加中

意外なことに、戦略コンサルの中途採用はおよそ8割が未経験です。大きな案件を扱うには人手が必要であり、加えて、コンサル市場は今も拡大傾向です。すなわち、単純に人手不足の状況にあることが理由のひとつにあります。

もう一つは、現状の知識やスキルがあまり重視されないことです。企業の課題は、既存の知識だけで解決できることはほとんどなく、一から調査を行って解決できる能力のほうが重要なのです。

未経験者が採用時に見られるポイント

以上の理由から、スキル・経験は問わずにポテンシャル採用としているコンサル企業も多数あります。採用時には「論理的思考能力」と「伝える力」が重視されます。

論理的思考能力

論理的思考能力は、ロジカルシンキングとも言われます。これは、情報を整理して、ものごとの因果関係を発見したり、解決策を導き出したりするスキルのことです。

企業規模のコンサルでは、Aという問題に対して、たったひとつの最適な解決策Dが思いつくことはほとんどありません。また仮に思いついても、明確な根拠を揃えなけば企業を納得させることは難しいでしょう。

したがって、まずはAに関する情報を集めることでBの事実が浮かび上がり、Cの仮説や検証を経て、はじめてDにたどり着きます。このように、限られた情報から論理的なステップを踏んで答えを導く能力が、コンサルタントには欠かせません。

伝える力

答えを導いても、それを企業に伝えられなければ意味がありません。ですから、提案を企業に納得してもらうプレゼン力、その後も関係者を巻き込んでいくコミュニケーション力は必須のスキルになります。

面接官は、これらのスキルを質問から見極めようとしています。たとえば、「なぜコンサルタントになりたいのか?」という基本的な質問においても、論理的思考力と伝える力がなければ「ただの思いつきや憧れか…」と思われてしまいます。

ちなみに、中途採用では「MBA(経営学修士)などの学位が必要」という意見もありますが、ネット上の意見を見る限り、実際にそのような資格を持っている人は少数派のようです。

戦略コンサルになるには、ケース・インタビューをクリアすることが必須!

コンサル会社の採用は、ケース・インタビューの評価で決まるといっても過言ではありません。しかし、何も知らずにクリアすることは非常に難しいです。

ケースインタビューとは

ケース・インタビューとは、実際のコンサルティングを想定して質疑を行う試験です。試験官がクライアントの立場となって問題を提示し、その解決策を答えさせます。質問に対する回答を論理的に導き、分かりやすく伝えられるかどうかという、まさにコンサルタントの資質が問われる試験になります。

出題されるテーマはビジネスに関することとは限りません。不足している情報を知識や想像で補いながら回答する、いわゆる「フェルミ推定」が必要なケースも多いです。

フェルミ推定とは、実際に調査できないような問題を、いくつかの手がかりを元に推理しながら、おおよそで答えを出すことです。

ケースインタビューの考え方・答え方

たとえば、「東京駅近辺にあるラーメン屋Aの売上を推定し、その売上をアップする方法を答えてください」のような問いは、フェルミ推定なしには答えられません。ここでポイントとなるのは、答えそのものよりも、その根拠や導くまでの過程が重視されることです。

情報・視点を整理する

まずは、与えられた情報と自分の知識をフル活用して、売上に関わる要素を整理します。ポイントは、考えられる限り複数の視点から、抜け漏れのないように条件を設定すること。

「東京駅近辺にあるラーメン屋Aの売上」を考える場合に、立地や客層、時間帯、新規客とリピート客のどちらが多いかなどの情報を、想像できる範囲で設定します。

ここで正しい数字を導く必要はなく(というより不可能)、考えついた条件を根拠に、的を射た答えに近づけるかどうかが試されています。回答をするときにも、まずはこの前提条件を分かりやすく伝えることから始めましょう。

現状分析をもとに問題点・課題を特定する

次に、整理した情報をもとに、とくに重視するべき問題点を特定します。このときに情報の整理が欠けていると、単なる思い付きで答えたり、そこまで重要ではないところに注目してしまいます。そのため、最初の情報整理の段階でいかに要素を洗い出し、全体像を捉えられるかがポイントになります。

解決策を伝える

最後は、ここまでのプロセスを整理して、解決策のプレゼンを行います。ここでは、口頭で行うときもあれば、プレゼン資料を作って答えるパターンもあります。

設定した前提条件から結論まで、論理的に筋が通っていることを意識しましょう。たとえば、実質的に「東京駅近辺」という情報しかないのに、「売上アップには価格設定の見直しが有効です」という回答にはなりません。それよりは、立地条件からサラリーマンが多いことと、時間帯に目をつけたほうが良さそうです。

一般論や知識に当てはめるのではなく、前提条件から「これは確かに言えるかもしれない」と、試験官も納得できる結論を目指してみるとよいでしょう。

思考力さえ磨けば未経験でもチャンスあり!

戦略コンサルタントは、経営者が解決できない問題を解決するプロです。案件をこなすほど知識やノウハウは蓄積されていくとはいえ、それが通用しないケースも多々あるでしょう。

だからこそ、思考力を磨けば誰でもチャンスがあります。間違いなく成長できる環境ですので、ビジネスパーソンとして高いスキルを身につけたい人にもおすすめです。


和田

和田

東京在住のフリーライター。公務員からライターに転身し、転職サービスサイト、女性向けメディアなどで記事を執筆。自己実現、女性の活躍、美容健康にも高い関心がある。

関連する記事

”初めて転職”で不安な方へ。
20代の転職に強いキャリアエージェント

近々相談したい(登録1分)