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専門職からの転身!医療系職種から一般企業への転職で気をつけたい3つのこと

 2018年9月11日  Posted by  編集部


医師や看護師をはじめとする、医療系職種の資格を持つ人たち。一見すると仕事もあり給料も安定しているように見えますが、実は一般企業へのキャリアチェンジを考える人もいるようです。そこで今回は、医療系職種が一般企業へ転職する際に気をつけるべきポイントなどをご紹介します!

医療系職種ではなく一般企業への就職を考えた理由


医療系の専門職の国家資格を取得するのは、それなりに難関です。養成校を受験して合格したのちに勉強を積まなければなりませんし、実習も複数回あります。そして卒業間際には、国家試験を受験して合格しなければなりません。なぜ苦労して取得した国家資格を活かす専門職を辞めて、一般企業への転職を考えたのでしょうか?

1.実習や就職後に「これを仕事にするのは違う」と感じた

大学や専門学校へ入学する時には、すでに卒業後の進路がほぼ決まってしまっているのが医療系の専門職です。看護師の資格では看護師にしかなれませんし、理学療法士の資格では理学療法士にしかなれません。しかし実際に養成校で勉強をしたり実習へ行ったりする中で、さまざまな理由から「これを仕事としてずっと続けるのは無理だ」と思う人も、当然出てきます。

すぐに進路変更に踏み切れればよいのですが、もやもやした想いを抱えたまま専門職として就職して働き始めてしまう人もいます。働く中で「やっぱり、違う」と確信した際に、他職種他業種への転職活動へ踏み切る人もいるようです。

2.アルバイト先の仕事を続けたくなった

学生時代のアルバイト先の仕事が性に合っていて、そのまま仕事にしたいからと国家資格を取得せずに就職してしまう人もいるようです。こういった場合は、自分に合っている職場や仕事を学生時代に見つけられたということなので、大いにアリな進路変更だと思います。

ただ養成校で勉強した知識や実習などが、就職先で直接的に役立つかどうかは人によって異なります。「自分が過ごしてきた○年間は無駄だった」と思わないような経験の活かし方を考える必要性がありそうです。

3.国家資格を活かしてやりたい仕事が一般企業にある

国家資格を取得したものの、病院など臨床現場へは行かずに「一般企業でやりたい仕事がある」という方もいます。あるいは「臨床現場で経験を積んだからこそ見出した医療の問題点を解決したい」という人もいるでしょう。

医療への携わり方は、なにも現場で働いている医療系専門職の人たちだけではありません。現場を支える事務系職種の人や、取引のある外部の一般企業の人もいます。医療系専門職の知識があるからこそできる、一般企業での医療へのアプローチの仕方もあるでしょう。

医療系専門職から一般企業へ転職活動する方法

1.誰に相談したらいい?

養成校の先生やキャリアセンター

お世話になった先生や、養成校にあるキャリアセンターを訪ねてみましょう。どちらも長年学生の就職を見てきているので「医療系専門職ではなく、一般企業へ就職したい」という学生が先輩たちの中にもいたはずです。どんな企業へ就職したか、どこから情報を集めたらよいか、ヒントがもらえるはずです。また、面倒見の良い先生やキャリアセンターであれば、親身になって就職先を探してくれる可能性もあります。

他学部・他大学・他専門学校の友人

医療系とは関係のない学部や大学、専門学校へ行っている友人から、一般企業の就職活動について情報を集めるのもアリです。話を聞きやすい友人がいれば、積極的に連絡を取って情報収集しましょう。

医療系職種と一般企業の就職活動の主な違いは、「選考フローの長さ」「倍率」です。新規学卒者の話で言うと、医療系職種は面接は多くても2回、倍率も2~3倍程度。対して一般企業は、3回以上面接があるなんてザラですし、倍率も新卒なら100倍を超えるところもあります。

どんな対策を立て何に気を付けて就職活動をしているのか、実際に動いている、あるいは直近2~3年で動いた経験のある友人に話を聞いてみましょう。

転職エージェント

「知り合いに話をするのはちょっと……」という方でも、転職の相談ができる窓口があります。一般企業がやっている転職エージェントです。実際に今の転職市場がどのような状況か、自分の経験や資質からどんな企業や職種が向いているのかを無料で相談に乗ってくれ、求人情報も紹介してくれます。応募書類や面接対策などもレクチャーしてくれるため、非常に心強いです。

また、初めての転職活動をする人向けの記事もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

参考:「【初心者向け】転職のやり方、わかってる?転職活動の手順や求人探しのキホンを総まとめ
参考:「はじめての転職で気をつけることは、ざっくり3つ! ブラック企業の回避法も、円満退職の秘訣も教えちゃいます

2.どんな企業が候補になる?

ヘルスケアサービスを展開するIT企業

健康志向が高まりつつあるご時世にあって、一般企業でもヘルスケアサービスの展開に力を入れる企業が増えてきています。日々の体のデータを簡単に管理できるウェアラブル端末や、無料で医師に子どもの症状について相談できるアプリなど、サービスのかたちはさまざまです。

医療系専門職としての勉強や経験を積んだからこそ生み出せるサービスや、そのサービスをより使いやすくすることに貢献できるかもしれません。

生命保険会社

生命保険会社も転職先の候補となりえます。保険金の支払いには、受け取る側がどのような病状や手術で保険金が必要になったかなどを医師の診断書をもとに判断しなければなりません。こういった際に人の体や病気、手術のことについて知っているのは大きな武器です。

また、知識や実習の経験は営業にも役立つでしょう。実際に患者さんにはこんなリスクがある、という話を経験則から話せるので、お客さんも納得感を持ちやすいのです。

医療機器メーカー

臨床の現場ではないところで医療の現場に貢献するとなると、手っ取り早いのは医療機器メーカーかもしれません。専門職の視点から「こんな機能があると専門職は仕事がしやすい」という提案もできます。また、営業先の病院とも専門職だからこそ専門知識が必要となる深い話までできれば、信頼を得られる可能性もぐっと高まります

働く人あっての医療現場です。それを支える機器を開発し、より便利になることでスムーズに働ける人が増え、患者さんを救うという貢献ができます。

医療系職種から転職する際に気をつけたい3つのこと


医療系の専門職からでも、一般企業へ転職できる道がありそうですね。では最後に、実際に転職活動を始めるにあたって「医療系専門職ならでは」気を付けてもらいたい3つのことについてご紹介します。

1.周囲の人々の理解を得る

転職活動を始めるにあたっては、まず一般企業の他職種・他業種へ転職することについて、周囲の人たちの理解を得ることが必要です。たとえば、養成校の学費を出してくれたご両親にはひとこと言っておくべきかもしれません。医療系専門職の養成校は、学費が他分野と比べて高額です。「高い学費を支払って学校へ行かせたのに!」というご両親もいるかもしれません。

今働いている職場の人、卒業した養成校の先生などもそうです。医療系専門職に就いている人は仕事が好きだったり、やりがいや目的を持って就いている人も多いため「なぜ辞めてしまうのか?」「辞めてどうするのか?」ということについては厳しく追及される可能性はあります。

キャリアチェンジをすることを伝える際には「なぜ医療系と関係ない企業へ就職を考えたか」「どのくらいの決意と覚悟が自分にはあるのか」をきちんと説明することが必要です。その人たちとの関係性を崩したくなければ、きちんと説明して理解を得られるように努力しましょう。

2.転職活動のスケジュール管理

医療系専門職に就いている人が転職活動するにあたって最も課題となるのが、転職スケジュールです。学生であれば、4週間程度の実習が複数回入ってくるのは当然ですし、その他にも卒業のために落とせない授業もあるでしょう。在職中の人であれば、シフトで勤務している人がほとんど。かつ、職種によっては夜勤もあるため、転職活動の時間を確保するのに一苦労します。

いつ転職するか、どのタイミングで受験企業を決めたり応募すべきか、やるべきことを整理して、キャリアセンターや転職エージェントなど詳しい人と相談しながら、しっかり戦略を立てましょう。

3.「なぜ専門職で働かないの?」という質問に対する答え

医療系専門職の資格を持っていたり、あるいは医療系の養成校を卒業したりしていると、転職活動で必ずと言っていいほど聞かれるのが「なぜ専門職で働かないの?」という問いです。第三者から見れば「医療系専門職を目指していたのでは?」と当然のごとく疑問が浮かびます。一般企業へ転職を考えているなら、いずれかの段階で必ず企業側から聞かれますので、答えを用意しておきましょう。

答え方としては「忙しいのに給料が低い」「やる気がなくなった」などネガティブな理由ではなく、「医療系専門職として働くよりも、その企業のその職種で働きたいと考えるようになった理由」などポジティブな言葉で伝えられるとよいでしょう。

専門職の知識や経験は絶対に無駄ではない!

医療系専門職の人がなぜ一般企業への転職を考えたか、また一般企業へ転職する際に気をつけるべきポイントをご紹介しました。身に着けた専門知識や経験は、絶対に無駄ではありません。それが武器になるように活かし、一般企業での転職活動を成功させましょう!


大森由理

大森由理

ニーガタのオーモリ。既婚29歳の派遣事務とライター業。大学院まで運動生理学が専門、卒後は研究員として働く。キャリアに興味があり、人材紹介会社で1年営業をする。キャリア、教育、スポーツ、研究界隈が好き。近頃は「やってみるをやってみる」実行中。

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