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「インハウス」のメリットとデメリット|アウトソースとの違いとは?

 2018年10月16日  Posted by  編集部


会社での仕事は一般的に社内の人間が行いますが、業務によっては外部に委託することも珍しくありません。前者をインハウス、後者をアウトソースと言いますが、何をアウトソーシングするかは、業務の専門性やコスト面などから判断する必要があります。

今回の記事では、インハウスとアウトソースの違い、インハウスのメリットデメリットをみていきましょう

インハウスとアウトソースの違い どんな業務がアウトソースの対象?

ビジネスパーソンの教養として、インハウスとアウトソースの意味は押さえておきましょう。会社では業務をアウトソーシングするという言葉をよく耳にしますが、どのような業務で行われることが多いのでしょうか。

インハウスとは社内業務を自社スタッフが行うこと

インハウスとは、ビジネス用語としては「自社・企業内の」という意味で使われます。自社内の業務を外部に委託せず、自社内のスタッフが行うことを指しています。いたって普通のことを表しているのですが、このような用語があるのはアウトソース(外部委託)と対比して使われるためです。

たとえば新商品のデザインを社内のメンバーで作成することになれば、「インハウス」で行うということになります。また、社内で抱えるデザイナーのことをインハウスデザイナーとも言います。

アウトソースとは外部委託のこと

アウトソースはインハウスの対義語であり、ある業務を外部へ発注・委託することを指します。業務を社内でできない場合に「デザインはアウトソースでいこう」となるため、会社ではアウトソースのほうが耳にする機会は多いと思います。

アウトソースすることが多い業務

アウトソースする業務は専門的なスキルや知識を要するものが多く、近年ではアウトソーシングできる業務が多様化しています。その中でも、特にアウトソースの対象となりやすい業務を一部紹介します。

システム開発

システム開発は、アウトソースするのが一般的です。社内にシステムエンジニア(SE)が在籍し、プログラミングなどの開発業務については、外部の業者やフリーランスのプログラマーに委託するケースが多く見られます。

デザイン

メーカーでは、商品デザインやPOP、パンフレットなどをアウトソーシングすることが多いようです。そもそも自社で抱えているデザイナー(インハウスデザイナー)は、1社につき1名~数名というのが一般的です。デザイン関係はすべてて外注で行っている、という会社も珍しくありません。

マーケティング

マーケティングといっても、領域は幅広く多様です。商品の販促をマーケティングの専門会社に全面的に委託したり、インターネット広告の運用だけをお願いしたりと、一部分だけを依頼するケースもあります。

以上のような領域における人材は希少で、社内で育成するのも時間とコストを要します。そこで、多くの会社はインハウスではなく、アウトソースによって効率化を図る傾向にあるのです。

今やアウトソースが一般的の中、インハウスのメリットはなに?

アウトソーシングするのが一般的になる中、インハウスにこだわるメリットはあるのでしょうか。デザイナーを例として解説したいと思います。

会社のメリット

自社にノウハウが溜まる

インハウスで行う、ということは社内で完結するということ。つまり、その業務を通して得たノウハウなどは、すべて自社のものになるのです。その分、外部の研修やセミナーに参加するなどして、最新情報を得る努力は必要になりますが、将来的には自社の強みになる可能性があります。

コストを下げられる

社内に優秀なデザイナーがいれば、アウトソースよりもコストを大きく下げられる可能性があります。ただし、大きな仕事は社内リソースだけでは難しいケースのほうが多くなります。インハウスにこだわる場合は、どうしても社内人員で完結できる規模の仕事のみという条件付きになります。

働く人のメリット

スケールの大きな仕事ができる

大きなメーカーなどのインハウスデザイナーになれば、スケールの大きな仕事に関われる可能性が高くなります。また、デザイン事務所のように外部委託された案件を次々とこなす必要がないので、1つの案件にじっくり取り組めるというメリットもあります。

スケジュールや労働時間の調整がしやすい

デザイン事務所では複数の案件を同時並行で手がけ、クライアントから修正依頼があれば即座に応じる姿勢が求められます。一方、インハウスデザイナーの場合、納期にそこまで厳しくない会社であれば、労働時間は調整しやすいでしょう。

特に大手メーカーなどは、労働条件・福利厚生が整っているため、安定したワークスタイルが実現しやすいです。

変化に弱い?インハウスのデメリット

続いて、インハウスのデメリットを紹介します。多くの会社でアウトソースが頻繁に行われるようになったのは、インハウスにこだりすぎるとデメリットがあるからなのです。

会社のデメリット

人材が抜けると痛い

担当者が退職してしまうとプロジェクトが頓挫してしまうなど、大きな痛手を負うリスクがあります。一方でアウトソースなら、業務や一つのプロジェクト単位などで委託するため、変化にも対応しやすく、良い意味で委託先と割り切りの関係を保つことができます。

最新の情報は外部から仕入れる努力が必要

たとえばデザイン事務所であれば、周りのクリエイター仲間と情報交換しながら日々、切磋琢磨できるでしょう。しかし、インハウスデザイナーは1人で業務を担当していることも多く、何もしなければ業界の最新知識や新しい技術などを得られないままになってしまいます。

だからこそ、会社が危機感を持って社員を外部研修に参加させたり、研修費用を負担するなどの努力が必要になります。

働く人のデメリット:ひとつの業務に集中しづらい

デザイン事務所と違って、デザイン作成だけをしていればよい訳ではありません。予算の管理やスケジュール進行など、デザイン以外の業務も少なからず発生するでしょう。

つまり、専門性の高い職種でも専門業務に集中しづらい環境であるといえます。デザイナーを目指す人は、インハウスデザイナーかデザイン事務所に勤めるのか、身に着けたいスキルや得たい環境に合わせて、よく検討する必要があるでしょう。

インハウスにこだわるのは限界がある

インハウスとアウトソースのうち、インハウスのメリット・デメリットを中心に解説しました。すべて自社(インハウス)で完結できるのは理想なのですが、現実はそれが非効率なことも多いために、アウトソースが頻繁に行われています。

インハウスにこだわると社内リソースの範囲でしか仕事ができない、という制約もあります。つまり結果として、アウトソースよりもコストが高くつくかもしれないことは忘れてはいけません。


和田

和田

東京在住のフリーライター。公務員からライターに転身し、転職サービスサイト、女性向けメディアなどで記事を執筆。自己実現、女性の活躍、美容健康にも高い関心がある。

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