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企業のエース級が集う「経営企画」の仕事 求められるスキルや能力は?

 2018年10月25日  Posted by  編集部


経営企画といえば、企業の中枢を支える花形といえるポジションです。小さな企業では社長自らが行う仕事ですので、その担当につく人は例外なく、優秀でなければいけませ ん。経営企画職を目指すには、具体的にどのような仕事なのか、どんな人が向いているのかを知り、そこに向けて能力を磨いていく必要があります。この記事で経営企画の仕事について詳しく解説していきます。

求められる責任は経営者並み?経営企画の3つの仕事

経営企画とは、どのような仕事なのでしょうか。名前だけではぼんやりしていますが、かなり大きな責任の伴う仕事です。主に、3つの役割があります。

経営企画の役割とは

経営企画とは、社長の右腕として経営の企画=舵取りをする仕事です。経営方針や経営戦略について社長や役員に提案を行い、実行に移していきます。いわば、会社の未来を左右する仕事といえます。会社が100名以上の規模になってくると、経営企画の人材を集めた「経営企画室」や「事業企画部」など専門の部署がありますが、小さな会社では社長自らが行っているところも珍しくありません。

1.経営計画の立案・管理

中長期計画などを作成し、進歩管理を行います。具体的には、各事業部門の利益計画や予算をまとめて、企業全体の利益を考えて調整し、実行案として経営陣に提案します。

計画実行後は、進歩状況を確認しながら数値目標を適宜見直し、施策を講じていくことも大切な役割になります。

2.事業企画の立案・実行

事業部門ごとの戦略を立て、新規事業の立ち上げ、業務提携、M&Aの推進などを行います。社内の営業データや競合他社の調査・分析やマーケティングをしたり、事業提携のために他社のトップ層と交渉を行ったりと、社長に限りなく近い動きが求められます。

M&Aについては、買収対象の企業の収益性やリスクなどの調査、企業価値の査定を行うほか、買収後の戦略まで考え実行していきます。企業にとってリスクもリターンも大きい仕事であり、大きな責任を伴いますがやりがいも大きいことは確かでしょう。

また上場企業では、株主への対応や株主総会の運営、自社への投資を促す活動も経営企画の仕事になります。

3.取締役会の運営

取締役などの経営陣が集まる経営会議の運営も、経営企画の仕事です。

  • 会議で使う資料の準備
  • 議事録の作成
  • 現状説明のプレゼンテーション
  • 会議の進行

などを主に行います。

社長の右腕として大役を果たしながら、日々の資料作成やデータ集計といった事務作業にも追われるため、ビジネスパーソンとしての高い基礎能力が必要とされます。

それでは次に、経営企画に求められる具体的なスキルと能力をみていきましょう。

経営企画に求められるスキル・能力

企業規模によって社長が考えるべきことは違うように、経営企画の仕事も大手とベンチャーでは求められるものが違います。それぞれ解説していきます。

大手企業:社内調整力、交渉力

まず人材が豊富な大手企業では、経営企画の人員を社内から抜擢することが多く、転職組として入ることは簡単ではありません。大手は社内に優秀な人材がいることはもちろん、経営企画は各事業部と連携して進めていく仕事であるため、会社のことを誰よりも知っている人が望ましいからです。

しかし、大手企業の各事業責任者は年長者であることが多く、簡単には経営計画に納得してくれません。それでも一から粘り強く説明し、交渉をまとめあげる力がなければ大手の経営企画担当は難しいでしょう。

ある外資系企業コンサル経験者が大手企業の経営企画へ参加を試みたところ、「能力は高いが、地道なコミュニケーションが苦手そう」という理由で、不採用にされた例もあるようです。

ベンチャー:発想力、マルチタスク

一方ベンチャー企業では、新しいことを生み出す発想力、いくつもの案件を同時に回していくマルチタスクがより強く求められます。ただしこれは、経営企画に限った話ではありません。

ベンチャー企業では、経営企画は1人〜多くても2、3人程度で十分です。すると、1人で複数の案件をこなせる処理能力や、相応のスピード感がなければ務まりません。

それでは続いて、経営企画への転職に向いているのはどのような職種なのか紹介します。最終的に経営企画を目指す人は、次に紹介する職種で経験を積むのも一つの方法かもしれません。

経営企画になるためのキャリアパス

経営企画の業務は責任が大きく、未経験者ではまず務まりません。では経営企画を目指したい!と思ったときに、どのようなキャリパスが考えられるでしょうか。

王道はコンサルタントからの転職

コンサルティングファームの仕事は、クライアントとなる企業が抱えるあらゆる問題への解決・改善に導くことです。適切な人材を集めてプロジェクトチームを組み、企業へ施策を提案、場合によってはクライアント企業の一員となって実行まで行うことが仕事です。

コンサルタントから経営企画への転職は王道と言われており、採用の際には担当してきたプロジェクト内容に注目されます。特に経営戦略コンサルタントとして、経営計画の策定などに取り組んできた経験がある人は、即戦力として評価されるケースが多いようです。

経営企画は、経営全体を見渡すことが必要な仕事です。コンサルタントであっても、営業フローの改善や人事制度の見直しなど、一部の業務改善がメインのプロジェクト経験では、スキル不足だと思われてしまうかもしれません。

会社の数字を見てきた経験を活かせる経理・財務職

経理・財務職とは、会社にお金の流れを管理する仕事です。経理は、決算表や賃借対照表などの作成、収支報告など。財務は、予算編成を行ったり、金融関連情報の分析、資金調達といった業務が該当します。

経理財務職の経験が活かせる理由は、経営計画の立案・実行には数字に落とし込んで管理するスキルが必須だからです。経営企画では経営判断の根拠となるデータを示すことが重要任務であるため、数字に強いことだけでなく、管理会計の知識なども求められます。

採用の際にはコンサルタントと同様、経験してきた業務範囲によって評価は変わりますが、会社の会計を一手に管理したり、会計士として企業の財務に携わってきた経験などはフルに活かせますので、評価もされやすいでしょう。

マーケティング担当者の抜擢も多い

マーケティング担当者は、自社商品のターゲットとなる消費者や競合他社のリサーチ・データ分析や戦略の実行が仕事です。この流れそのものが、経営企画の業務フローと似ていることから、経営企画に抜擢されやすいと言われています。

経験やスキル以上に、「自分が経営者だったらこういう会社にしたい」という熱い思いを持っていることが大切です。そのために、経営戦略について学んでおいたり、MBAを取得しておくなどの準備を今からしておく必要があるでしょう。

経営企画を目指すなら今から準備しよう

経営企画は企業の心臓と言われており、社長の手が回らない分の役割を一手に引き受ける仕事です。関わる人も経営者や役員クラスの人ばかりになるため、自ずと成長できる環境に身を置くことになるでしょう。それだけに分析力や調整力、コミュニケーション能力などが高い基準で求められます。企業のエース級の人が集まる場所ですので、経営企画に入りたいという方は、そのことを意識して能力を磨いていってください。


和田

和田

東京在住のフリーライター。公務員からライターに転身し、転職サービスサイト、女性向けメディアなどで記事を執筆。自己実現、女性の活躍、美容健康にも高い関心がある。

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