初めての後輩指導でも大丈夫!疲れない言い方や苦手意識の克服方法
2018年10月11日 Posted by 編集部

後輩の指導は上司とのやりとりとは違った意識が必要なので、ストレスを感じる人や苦手意識を持つ人が多いようです。後輩の視点を理解していくつかの方法を学んでおけば、後輩と良い人間関係を築けます。後輩指導のポイントをご紹介します。
後輩指導に役立つ5つの目標
後輩指導をするとき大切なのは、後輩があなたのことを目標のひとつとして認識できることです。そのために、指導する側が意識すべき5つの目標から考えていきましょう。
1.表裏のない模範となる姿勢を意識する
後輩はあなたから仕事を学ぶため、あなたの仕事をあらゆる角度から見ています。たとえば、あなたが後輩の前では模範的だけれど、別の同僚の前では悪口を言っているなどの状況を見たら、その姿勢に不信感を抱くでしょう。
どのような社会人であるべきか。この答えに対して、できる限り誠実な働き方ができるよう意識しましょう。
2. なぜその仕事が必要なのかを理解させる
あなたが会社に入社した当初もそうだったはずですが、その仕事をする意味や重要性をあなた以上に理解していることはない考えましょう。
今後、仕事に対して積極的に取り組めるかどうかは、あなたが必要性をしっかりと教えることにかかっています。
3.自分よがりにならず、後輩からも学ぶ
後輩ができると、つい自分が上であると感じてしまいがちです。しかし、後輩に指導することで新しい発見やあなた自身の課題が浮かび上がってくることもあります。
自分がすべて正しいと思わず、後輩の姿勢や言動を受け止めながらお互い成長していくイメージを持ちましょう。
4.言動や行動に一貫性を持つ
昨日は黒と言っていたものが、今日は白になる。そんなことが続いたら、後輩は何を目標にしたら良いのか悩むはずです。仕事では急な変更や臨機応変な態度が求められるときもありますが、そのときは後輩になぜ変更が必要になったか共有し、そこにタスクが生まれるならば一言詫びや感謝を添えましょう。
5.後輩の個性を尊重し、強みを生かす
あなたと後輩は違う人間です。同じ仕事をするとしても、やり方は正反対かもしれません。
そのことを意識しておけば、自分の指導が思うように伝わらないことや、後輩が想像と違う結果を出すことにストレスを感じなくなりますし、後輩も自分が最もやりやすい方法を探していけるはずです。
後輩指導のときに気をつけたい言い方のコツ
後輩を指導するとき、同僚や上司とのやりとりとは違った「言い方のコツ」があります。後輩指導が苦手だと感じる場合は、このコツをつかむと改善できるはず。ぜひ、チェックしておいてください。
解決するまでコミュニケーションをあきらめない
後輩指導が失敗するほとんどの理由は、問題解決まで話をしない点です。仕事のやり方や意味などを完全に後輩が理解するまで、根気強く説明や言葉を尽くすことが大切です。
これは、長く話せば良いということではありません。簡潔な方が誰でもわかりやすいものです。ただ、説明が終わったときに後輩が理解できているか確認することや、質問を通じてより理解を深めることなどを忘れないでください。
すべての情報を渡し、意見を仰ぐ
ホウレンソウ(報告、連絡、相談)が大切だということは、仕事のコミュニケーションすべてに通じますが、特に後輩との間では意識を強めましょう。後輩には、少ない情報で想像する力や、臨機応変に行動する能力はまだ備わっていません。正しい判断ができるよう、判断材料となる資料や情報はシェアしましょう。
また、同じチームメンバーであることを認識してもらい、自分の仕事として理解してもらえるように、意見を聞いてみましょう。そこから意外な突破口が見えることもあります。
後輩に任せた仕事は奪わない
一度、仕事を任せたら、本人がやり切るまで見守りましょう。心配やリスクヘッジを優先して途中で仕事を取り上げてしまうと、後輩の自尊心や責任感は傷つきますし、達成感を得ることもできません。
後輩がもしも失敗したら、あなたが責任を取ることになります。それでも任せることで、あなたと後輩の間の信頼関係はより一層強まるでしょう。
初めての後輩指導で見落としがちなポイント
後輩指導が苦手な人や、初めての後輩指導に当たる人は、自分自身のことで頭がいっぱいになってしまい、後輩の心理を見落としがちです。後輩と関係性をよりよく保つために役立つポイントをご紹介します。
一日一回は褒める
どんなに小さいことでもいいので、後輩が優れている部分を見つけることと、それを伝えることを習慣にしましょう。相手によっては照れたり戸惑ったりするかもしれませんが、褒められて嫌な気持ちを抱く人はいません。
新しい環境で不安やストレスを抱えている後輩にとって、あなたの褒め言葉が希望になるかもしれません。
「ありがとう」と「ごめん」を忘れない
日々を共にすると忘れがちなのが、感謝と謝罪と言葉です。あなたにとって小さなことでも、後輩にとっては大きな仕事かもしれません。やってくれたことには「ありがとう」と言葉をかけ、もしもストレスを感じさせたならば素直に「ごめんなさい」と言いましょう。
丁寧で親しみやすい口調を心がける
横柄な態度や口調は、後輩にとって嫌悪感を抱くポイントになります。親しみやすさも大切ですが、ばかにしたような口調になることだけは避けましょう。
相手を思いやり、自分がかけられて嫌ではない言葉を選べば、言葉遣いで後輩にストレスをかけることはなくなるはずです。
会社やメンバーの愚痴をこぼさない
長く会社にいると愚痴が出てきてしまうこともありますが、それを後輩にこぼすのはやめましょう。上司や同僚に言えない内容だからと後輩に吐き出してしまうケースがありますが、後輩は自分のいる会社やチームに自信が持てなくなります。
任されている仕事が多くない状態でたくさんの愚痴を聞いてしまうと、今後そこで働いていくことに希望や楽しみを抱けなくなり、辞める原因にもなりますので注意しましょう。
後輩指導で疲れないために
たくさんのポイントをご紹介したので、すべてを意識すると疲れていまうと感じるかもしれませんが、この中の1つでも習慣にすることで、後輩とあなたの関係は違ったものになるはずです。そんな変化を楽しみ、成長していく後輩を信頼して仕事を進めることが、一番後輩指導で疲れない方法です。
後輩指導をこれからする人も、今までの後輩指導で少し疲れてしまった人も、ぜひポイントを意識してみてください。