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【職種別】製薬会社で働くなら”英語力”はどのくらい必要?MRの資格についても解説

 2019年1月28日  Posted by  編集部


製薬業界はグローバル化が進み、英語力の需要は高まり続けています。担当できる業務の幅が変わることから、昇進・昇給に影響することもあります。中には、一定の英語力を証明できなければ不採用とする企業もあるそうです。

では具体的に、どの程度の英語力が求められるのでしょうか?MRと研究・開発職それぞれで見ていきましょう。また、人気の高いMRについては、英語以外にも必要な資格についても解説します。

製薬会社で働くにはどのくらいの英語力が必要?(1)MRの場合

MR(Medical Representatives)は、「医薬情報担当者」を意味し、医薬品のスペシャリストとして医療現場に情報を提供する仕事です。製薬会社で最も人数の多い職種ですが、英語力はどの程度問われるのでしょうか。外資系に勤めるのであれば、英語力が必須なのは想像に難くありません。そこで今回は、日系企業に絞って考えてみましょう。

英語力が必要な理由(英語を使うシーン)

MRは、病院や薬局などに医薬情報を提供するため、専門知識を広く頭に入れておく必要があります。新薬開発の治験をリードしているのは海外(主にアメリカ)ですから、最新知識を得るには海外の情報を知らなければいけません。つまり少なくとも、英語の読解力や医療系の専門用語が求められるというわけです。

MRでもTOEIC730点以上が必須

MRに求められる英語力は、TOEICの点数でいえばどの程度でしょうか。業界最大手の武田薬品工業が「730点以上」を基準としているため、業界全体として同程度が最低ラインと考えたほうがよいでしょう。英会話力については、日系企業であれば必ずしも必要ではありませんが、志望する企業に外国人が多ければ、もちろん社内で英語を使用する機会もあります。

英語力が必須ではないというのも、「MRを一生続けるならば」という前提が加わります。ゆくゆくは研究・開発職などへの転身、外資系企業への転職も視野に入れている場合、英語力を磨くことは避けられません。

製薬会社で働くにはどのくらいの英語力が必要?(2)研究・開発職の場合

それでは、研究・開発職の場合も見ていきましょう。MRよりも、必然的に英語に接する機会が増えることになります。

英語力が必要な理由(英語を使うシーン)

研究・開発職は、英語文献を読むことはもちろん、治験などの新薬開発にも深く関わります。そのため、人によっては海外の会議に参加したり、外国人とのディスカッションをする機会も豊富にあるでしょう。英語力によって仕事の幅が大きく変わりますから、英語力なしに入社できたとしても、日々、英語力を磨いていくことは必須になります。

研究・開発職ならTOEIC860点〜900点以上が目安

研究・開発職は、「ある程度、英語ができて当たり前」という環境にありますので、TOEICは800点以上の人がぞろぞろいます。その中で、「英語力がある人材」と思われるためには860点以上、できれば900点以上は欲しいところです。もちろん、TOEICの点数を持っていなくとも、留学経験などがあり、英語力を証明できるのであれば問題ありません。

ただしここでも注意が必要です。TOEICは新卒入社の基準でしかなく、現場で求められるのは会話力です。グローバル化が進む以上、英語力を伸ばし続けることは義務といっても過言ではありません。その点を意識して、スピーキング力を磨いておくべきでしょう。

製薬会社のMRとして働くのに必要な資格はある?

入社時に必要な資格はなし

MRは医薬の幅広い知識を必要とする仕事ですが、入社時に必要な資格はありません。MRとして必要な知識があることを証明する「MR認定試験」は、製薬会社に入社した後、基礎的な研修を受けてから受験することになります。

MR認定試験とは?

MR認定試験とは、厚生労働省認可の公益財団法人である『MR認定センター』が実施している試験です。この試験では、疾病や治療に関することや薬理学など、医薬品全般に関する知識を問われるため、合格することで活動できる医療機関が増えたり、医療従事者からの信頼を得ることに繋がります。

受験資格を得るには、

  • CSO(Contract Sales Organization:製薬会社にMRを派遣する機関)に所属して導入教育を受講すること
  • MR認定センターが認定した教育研修施設で、300時間の基礎教育を受講して修了認定されること

の2つのルートがあります。なお認定証の有効期限は5年ですので、5年ごとに「継続教育」という研修を受ける必要があります。ただ更新のために、改めて試験を受ける必要はありませんので安心してください。

MR認定試験の合格率は?合格しないとどうなる?

MR認定試験は、看護師や薬剤師のような国家資格ではないため、試験に合格しなくても、MRとして活動することができます。とはいっても、合格率は全体で7割、新規受験者に絞ると8程程度のため、しっかりと勉強を行えば、一度で合格することは難しくない試験です。取っておくに越したことはありません。

参考:MR認定試験の合格率データは「ミクスOnline」より引用

認定証を持っていない場合、プロモーション許可(MRとして病院内で活動する許可)を与えられない病院もあるほか、MRとしての転職でも不利になるというデメリットも。さらに、CSOではMR認定試験に合格することが昇格要件になっていることも多いようです。

MRは、英語力も認定試験も必須ではないとはいえ、どちらもMRとしてのステータスに繋がるものです。製薬業界での先を見据えるならば、ぜひ取り組んでおきたい課題といえるでしょう。

結局は英語力必須!今から磨いておこう

製薬会社で働くなら、職種に関わらず英語の学習は続けることになるでしょう。TOEICは英語力の目安にすぎませんので、大切なのは実際の業務で使えるかどうかです。結局のところ、英語力の向上は避けて通れませんので、製薬業界への転身を考える方は、今からスキルアップに取り組んでおいてください。


和田

和田

東京在住のフリーライター。公務員からライターに転身し、転職サービスサイト、女性向けメディアなどで記事を執筆。自己実現、女性の活躍、美容健康にも高い関心がある。

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