第二新卒必見!バックオフィスの種類とキャリアアップに必要なスキル
2021年12月14日 Posted by 編集部

バックオフィスと呼ばれる仕事にどんな職種があるかご存知ですか。この記事では第二新卒の転職者向けにバックオフィスの定義、バックオフィスに分類される職種、必要なスキルやキャリアプランを詳しく調べてみました。
知っておきたい!バックオフィスの定義
バックオフィスとは、経理、総務、人事、事務、法務などの直接顧客と対応しない部門のことをいいます。企業活動で営業、販売、マーケティング、カスタマサポートなどの直接顧客と対応するいわゆるフロントオフィスと呼ばれる部門を後方支援する役割を担っています。
バックオフィスは会社の利益に直結する部門ではありません。しかし、営業や販売などのフロントオフィスの人たちが本来の業務と並行して備品管理や経理業務も担当すると業務の許容量をオーバーしてしまい、本来の業務に専念できないと業務効率も下がり、会社の売上がダウンします。フロントオフィスの人たちが業務に専念して会社の利益を上げるためにもバックオフィスはどの会社にも必要不可欠な存在といっても過言ではありません。
バックオフィスとフロントオフィスに加えて金融機関にはミドルオフィスと呼ばれる部門も存在します。名前の通りバックオフィスとフロントオフィスをつなぐ役割をし、バックオフィスと同様に直接顧客と対応する機会はありません。業務は、主に金融取引のリスク管理、トレードのサポート、プロジェクト管理です。これらの業務は、以前はバックオフィスに分類されていましたが、以前と比べて金融商品は多様化され、リスク調査が綿密に行われるようになりました。このような背景から金融機関ではバックオフィスと分けて専門性の高いミドルオフィスと呼ばれる部門を設けるようになったのです。
バックオフィスと呼ばれる代表的な職種
バックオフィスと呼ばれる代表的な職種の業務内容を解説します。
経理
経理とは会社で動くお金の流れを数値化して正確に管理する部門のことです。具体的な業務内容に税金の計算、社員の給与や社会保険の管理・計算、部門ごとの売上管理、会計帳簿・決算書作成などが挙げられます。
総務
総務とは、会社の業務が円滑に進むよう雑多な仕事を担う部門のことです。会社により総務の定義が異なります。代表的な仕事内容は文房具、コピー用紙、社員の名刺、会社の封筒などの備品管理、複合機、空調などの機器・設備の保守管理などです。その他にも組織規定、人事規定などの社内のあらゆる決まり事の作成や変更が出た場合の修正作業も行います。株主総会の運営や社内のイベント企画も総務が担当します。
事務
Officeソフトを使っての資料作成、書類のファイリング、電話・来客応対、備品発注、データ入力、コピーなど事務処理全般を担当する業務のことです。一口に事務職といっても会社や部署により担当範囲が異なります。IT企業や医療系企業では専門知識が必要だったり、貿易会社などでは海外とのやり取りが発生したりする場合もあります。
人事
社内の人材に関するあらゆる仕事を担当します。具体的には新卒、中途採用などの採用活動、社員の評価制度作成、新人研修、管理職研修などの社員研修の企画・運営、社員の配属先決定などです。社員の残業時間の管理、会社で発生したトラブル、入社・退社の手続き、福利厚生などの労務管理も人事が行います。
法務
企業活動で法律に関連するあらゆる業務を担当します。主な仕事内容は売買契約、業務受託契約、秘密保持契約といった取引先との契約に関する条文や契約事項の確認業務です。その他にも株式総会、取締役会、子会社設立など会社の内部機関が合法的に運営されるよう組織法務も担当します。
バックオフィスに欠かせないスキル
会社によりバックオフィスの仕事内容は異なりますが、どの会社でも最低限必要なスキルはOAスキルとコミュニケーション能力です。今やパソコンは書類作成に欠かせないツール。効率よく業務を進めるためにパソコンの操作が苦手な人はMOSなどのパソコン関連の資格を勉強しておくとよいでしょう。
バックオフィスの業務は営業、販売などのフロントオフィスの部門をはじめ、社内のさまざまな部門と連携をとって業務を進めていきます。彼らと密にコミュニケーションをとることでお互いの業務が円滑に進み、最終的に会社の利益へとつながるのです。デスクワークが中心のバックオフィスでもコミュニケーション能力は欠かせません。
また、企業のグローバル化の進展に伴い、転職市場ではTOEICのスコアを重視する企業が増えてきました。特に商社や貿易会社、外資系企業ではバックオフィス系の部門であっても英語のスキルがあると歓迎されます。転職先の選択肢を広げたい人は英語も勉強をしておくとよいでしょう。
男性もOK!バックオフィスのキャリアプラン
バックオフィスは事務系の仕事が多いため、具体的なキャリアプランがピンとこない人もいることでしょう。女性の仕事といったイメージが強くて、バックオフィス系の求人に応募しても男性は採用してもらえないと思っていませんか。
たしかに転職市場の求人全体の数からみれば、営業職やエンジニア職と比べて男性向けのバックオフィス系の求人は少ないのが現状です。しかし、中小企業の経理、総務、人事などの求人は男性も積極的に採用しています。特に経理は将来の幹部候補生を求める求人が多く、むしろ女性よりも男性を歓迎するケースが多くみられます。経理の知識を深め、将来的に常務などの会社の経営を担うポジションへと成長してもらいたいからです。また、総務の求人は、定年を迎える総務部長の後任を募集するケースも少なくありません。こういった求人は時間をかけてゆっくり育ててもらえるので、未経験者でも採用されやすい傾向にあります。
バックオフィス系の業務で転職活動を行う場合は、求人の数が少ないので転職サイトだけでなく、転職エージェントを並行して使うとよいでしょう。最後に転職活動を有利に進めるためにとっておいた方がよい資格を2つ紹介します。
日商簿記
経理に必要な会計知識、財務諸表を読み方、経営管理、財政業況などの経営管理の技能が身に付く資格。2級以上の資格をとれば、経理や会計の専門的な知識があると企業から判断されます。
社会保険労務士
社会保険の仕組みや手続き、就業規則の作成・改定など企業の人事・労務管理に関する知識が取得できます。難易度の高い資格ですが、とっておくと人事・総務系の職種で歓迎されます。
まとめ
バックオフィスの業務内容や必要なスキル、キャリアプランは理解できましたか。バックオフィス系の正社員の求人は全体数が少なくて狭き門です。短期間での転職を実現するなら転職サイトだけでなく、転職エージェントも使ってみてください。
中堅人材派遣会社から未経験でITベンチャーへ転職
年収150万円UP
日々の仕事は楽しいが、先が見えてしまい飽きてしまった。
そんな折、エージェントに相談し、新しい挑戦のきっかけを
手に入れる事が出来た。
26歳 男性