学歴に関係なく稼ぎたい!学歴不問で年収500万円以上の仕事とは?
2018年1月13日 Posted by 編集部

学歴社会の風潮はいまだ根強いですが、一方で、「学歴不問かつ高年収」の仕事というのも存在しています。それはどのような職種や業種に多いのでしょうか。今回は求人データをもとに、「学歴不問かつ年収500万以上」の求人が多い職種・業種、その中から就職先を探すときの注意点について紹介していきます。
1.日本はいまだに学歴社会?
過去の日本社会と比べると、いわゆる「学歴主義」ではなくなってきています。しかし、ある程度の学歴フィルターは残っているのも現状です。では、どんな状況で学歴は重視されるのでしょうか?
学歴が重視されるのは「新卒」の就職活動
基本的に、今でも新卒の採用シーンでは学歴がかなり重要なファクターとなっています。その理由は、新卒を採用する際の「明確な判断基準」が他に存在しないことにあります。中途採用においてはスキルや資格、前職での経験などからある程度「採用後のイメージ」ができるのに対し、新卒は社会経験がありませんので学歴で判断するしかないと考える企業が多いのが現状です。
中途採用で学歴を重視している会社はどのくらいの割合?
転職の市場において重視されるのは基本的に「年齢」「前職」「学歴」ですが、新卒採用時と異なって「学歴」のウェイトは低くなります。ワークポートの調査によると「転職における採用に、学歴は関係ない」と答えた人事担当者の割合は全体の6割となっており、それらの企業では学歴よりも総合的な経歴やスキル、人柄などを基準に採用が行われているようです。
ただし、第二新卒の採用シーンでは一般的な中途採用と比べて学歴が重視される傾向にあるので、「20代での転職は、学歴が影響しやすい」と考えることができます。
2.学歴不問で稼げる仕事
それでは、学歴に関係なく稼げる仕事とはどのような仕事なのでしょうか? リクナビネクストの求人情報から、職種別・業種別で「学歴不問」かつ「年収500万円以上」の求人割合ランキングを作成しました。(なお、求人の掲載数が50件未満のものは除外しています)
職種別ベスト5
1位:交通(鉄道・バス)関連
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:45%)
2位:不動産・プロパティマネジメント系専門職
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:34%)
3位:ネットワーク・サーバ設計・構築(LAN・WAN・Web系)
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:29%)
4位:MD・バイヤー・店舗開発・FCオーナー
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:29%)
5位:施工管理・設備・環境保全
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:27%)
求人総数はそこまで多くないものの、交通関連の求人は実に45%が学歴不問かつ年収500万円以上となっていました。その他にも、学歴というよりも資格が求められるような職種がランクインしています。
職種別ワースト5
1位:医療品関連
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:0%)
2位:システムコンサルタント・システムアナリスト・プリセールス
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:4%)
3位:回路・システム設計
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:4%)
4位:セールスエンジニア・フィールドアプリケーションエンジニア(FAE)
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:5%)
5位:化粧品・食品・香料関連
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:5%)
ワーストには、エンジニアや化学関連が多くランクインしていました。かなり専門的なスキルや知識が必要とされる領域では、学歴が重視される傾向にあるようです。
業種別ベスト5
今度は、業種別にどのような傾向があるのか、見てみましょう。
1位:インテリア(商社)
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:39%)
2位:プラント・設備関連
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:35%)
3位:自動車(ディーラー)
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:32%)
4位:通信
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:31%)
5位:不動産
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:30%)
業種別では、不動産やITが多くランクインしていました。特に実績やスキルが重視されるような業界においては、学歴はあまり重視されないのかもしれません。
業種別ワースト5
1位:総合電機(メーカー)
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:4%)
2位:鉄鋼・金属(商社)
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:5%)
3位:繊維・服飾雑貨・皮革製品(メーカー)
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:5%)
4位:団体・連合会・官公庁・独立行政法人
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:6%)
5位:繊維・服飾雑貨・皮革製品(商社)
(学歴不問かつ年収500万円以上の割合:7%)
ワーストのランキングでは、テクニカルなメーカーや商社がランクインしています。採用側の傾向として、これらの業界では学歴至上主義が一般的となっている場合が多いようです。
3.学歴不問で稼げる仕事を探す時の注意点
学歴に関係なく稼げると謳う求人情報は多く存在しますが、就職を考える際にはいくつか注意すべきポイントがあります。
求人情報から「学歴不問で稼げるのはなぜか?」を探す
まずは、求人情報をもう一度しっかり確認しましょう。「学歴不問かつ稼げる」ことには根拠があるはずです。実力主義であることが強調されている場合、モデルとして提示されている年収が非現実的に高く設定されている場合もあります。
具体的には、求人票に記載されている昇給頻度や、昇給の事例などを見るのがよいでしょう。例えば、「年1回昇給」と「随時昇給」では、後者のほうが実力主義の色合いが強いか、または昇給しにくいのではないかといったことが想像できます。
その企業は、なぜ学歴不問なのに稼げるのでしょうか。その根拠に問題がないかどうかは、非常に重要なポイントとなります。
ブラック企業である可能性を考慮する
「未経験OK・学歴不問・稼げる」の3つが揃っている企業は、一見好条件であるかのように思えますが、ブラック企業である可能性を考慮しなければなりません。離職率の高い企業では人材を確保するために嘘ギリギリの求人情報を掲載することも考えられます。
よって、第一に、企業の「社員の定着率」をチェックすることは必須です。また、年収のモデルケースが「300万円〜700万円」のように広すぎる場合や、あまりにも「やりがい」「成長」などを強調する企業にも注意が必要です。
その他にも、業務工程が上流なのか下流なのかは、ブラック企業の判断基準の一つになると思います。自社の業務が下流工程である場合、上流からの無理を押し付けられるためブラック化しやすい傾向にあるからです。
以上のポイントを参考にして、企業を調査する際はインターネット上の求人情報だけでなく、社員からの評判や業界全体の相場なども見るようにしましょう。
実力を示す前に学歴で判断されてしまうのは悔しいことですが、企業側が学歴という基準を採用することにも理由があります。学歴不問なおかつ稼げる仕事を探す際はさまざまなリスクを考慮し、失敗しないようにすることが重要です。
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