圧迫面接に負けない!事例別圧迫面接の対処法・反撃法について
2018年1月29日 Posted by 編集部

企業が圧迫面接をするのは一般に、求職者のストレス耐性や精神力を計るためですとか、あるいは対応能力の高さを計るため、求職者の志望度を確認するためなどと言われています。
確かにそういう定性的な評価をするのに、圧迫面接という手法が有用な面があるのも否定はしませんが、求職者としてはいきなり圧迫面接に遭遇してしまったら、混乱したり、驚愕したり、ややもすると、感情的にその場で怒りを爆発させてしまうなんていうことも起こりうるかもしれません。それは悲劇です。
ここではそんな悲劇が起こる前に、圧迫面接に遭遇した際の、いなし方や対処法、そして反撃法などについて一般的な事例を用いて論じていきます。
目次
質問攻めをしてくる・あえてわからないことを聞いてくるケース
質問攻め・あえてわからないことを質問されることへの対処・反撃法
あなたが何を言っても、「なぜそう思った?」と立て続けに「Why?」の質問を重ねられることがあります。
あるいは会社の課題を問われて、あなたがそれに対して回答すると、
「そんなことはすでに試しました。それでもできなかったら?」などと、あなたの渾身の回答を否定して、さらに高いクオリティの回答を要求してきたりもします。それも何度もです。
こういうシチュエーションにおいて、むっとした表情を見せたり、ショックで口ごもってしまったり、あるいは泣き出してしまったりというようなリアクションは絶対しないように気を付けましょう。怒りの感情を露わにするなどは言語道断です。
まずは何より冷静になろうと心がけましょう。
「なぜ?なぜ?」と詰問されて、すぐに気の利いた答えを即応できることはそうはないです。また、面接官側としても、若い求職者のあなたに、当意即妙でビジネス的に完璧な答えを期待しているわけではないのです。
上にも書いたように、面接官はあなたのストレス耐性や精神力を推し測りたいと考えています。ですからあなたとしては、「なぜ?なぜ?」というペースを上手くいなして、冷静に理知的に回答していってください。
即座に回答が思い浮かばないようでしたら、「少し考えさせてください」などと言いながら、間を取るのも効果的かもしれません。
何を言っても否定する・揚げ足を取るケース
何を言っても否定されることへの対処・反撃法
あなたが何を言っても、
「君の言っていることは何だか薄っぺらいね」
「どこかで聞いたような話ばかりで面接側は食傷気味なんだよね」
などと、否定的な言動ばかりされることは圧迫面接ではありがちです。
こんな時に、いちいち感情的に反応していたら、相手の思うつぼです。
難しいとは思いますが、こういうシチュエーションでこそ、「笑顔」を作って見せてやるくらいの心の余裕が欲しいところです。否定している相手に対して、笑顔を向けられるところに面接官は空恐ろしさを感じるかもしれませんし、あなたの人間の器量の大きさをアピールできるでしょう。
何を言っても揚げ足を取られることへの対処・反撃法
あなた「学生時代は理学部で○○という研究をしてきました」
面接官「その研究は知っているけど、我が社のプロダクトは別の要素技術××を使っていることは知っている?知っていてウチに応募したのなら本当に研究していたのか疑問なんだけど」
あなた「はい。御社が××技術を基礎技術として用いていることは当然存じ上げています。しかし私は○○の技術と××の技術は、共通する理論も多く、あるいはシナジーを作りだせる可能性もあると考え、御社を志望いたしました」
そもそも、その会社が採用している要素技術と反する研究者などを門前払いしているならば、書類を通過させるべきではない、とも考えられますが、これらは圧迫面接なので、そういう理屈はないのでしょう。
このように揚げ足を取られた場合は、相手を否定するというよりも、ポジティブな志望理由などにつなげていきましょう。そうすることであなたの精神力や度量の深さというものを相手に知らしめることができます。
脅す・不採用をほのめかすケース
脅されることへの対処・反撃法
面接官「ウチの仕事は業界内でも残業が多いことで有名だよ。別の会社にしておいた方がいいんじゃないの?」
あなた「ご忠告ありがとうございます。ただ私はハードワーク自体はある程度は成長のために必要だと考えております。また、もし長時間労働が恒常的になってしまっているのなら、仕事の見直しや自動化・機械化の検討など、生産性の向上に、微力ながら尽力していけたらいいと考えています」
面接官があえて、自社のネガティヴな状況を開陳して、「本当に大丈夫か」という脅しというか、それでも尻込みしない求職者をスクリーニングしてくることもあります。
こんな時には、脅しを肯定的かつ好意的に受け止め、ポジティヴな切り返しができると、ポイントが高いでしょう。
不採用をほのめかされることへの対処・反撃法
面接官「ウチをもし不採用になったらどうしますか?」
あなた「はい。ぜひ、御社で働かせていただきたいと考えておりますが、適正のご判断などございますでしょうから、もし不採用でしたら私の学んできた法律の知識を活かせる別の企業を探して、就職活動を継続することといたします」
「不採用になった場合どうする?」という質問ですから、この質問に対して、「それでもがんばります!」という返答はよろしくありません。会話になっていませんから。あまり賢い印象は持たれないでしょう。
本当は働きたいのだけど、不採用だから致し方なく別の企業を探す、というのが一番理性的な応答ではないかと考えられます。
ノーリアクション・わざと怒らせるケース
ノーリアクションやわざと怒らせる言動への対処・反撃法
面接の際に、あなたが何を言っても、面接官がノーリアクションでぞんざいな扱いを受ける。これも立派な圧迫面接といってよいでしょう。
あなたが一生懸命喋っているのに、手許の資料から目を離さず、相槌も打たない。あるいは頬杖をついたり、わざとらしく大あくびをしてみたりされることもあるかもしれません。乱暴な暴言などを浴びせかけられるわけではありませんが、ここまで来ると、かなり悪質ですし、嫌な気分にもなるでしょう。
あるいは、実際にあったケースなどでいうと、面接の最中に、面接官が寝ていた、などという事例もあるようです。しかも大きなイビキまでつけてきたという手の凝りようだそうです。
ここまで芝居がかってくると、求職者を敢えて怒らせようとしているとしか感じられません。しかし、それでも感情的になってしまったら、求職者の負けです。
何度も書いてきたように、これらの言動は求職者の精神力やストレス耐性を試しているものですから、あちらのペースに乗っかって心を動揺させているようでは、面接の合格はおぼつかないでしょう。
こんな理不尽な面接をする会社はこちらから願い下げだと感じられる方もおられるだろうと思います。さすがに寝たふりなどは酷いとは思いますが、仕事をしていると、そういう言動や態度が悪い人はざらにいます。これも訓練。社会勉強と割り切って前向きに乗り切ってみてはいかがでしょうか。
まずは面接官の言動を何でもいったん肯定しよう。
圧迫面接は横暴ですし、横柄でもあり、かつ無礼なので、混乱するでしょうし、驚愕もするでしょう。また、怒りの感情がふつふつと芽生えてくるのは当然です。しかし、それらの感情をそのまま表現してしまえば、あなたは「精神的に未熟」であると判断され、「とてもクライアントを任せられない」とまで判断されてしまうかもしれません。
仕事をしていれば、怒りをはじめとした感情を自己統制するのは、圧迫面接に限らず、どのシーンでも必要になってくる能力です。世の中は良い人ばかりではありませんから。
ですから若い求職者のみなさんは、圧迫面接をネガティヴにとらえるのではなく、むしろ成長の機会として、前向きなモノとして対策に取り組んでいただけるといいと考えております。
圧迫面接もいい経験と、糧にしていける人たちの方が大成しやすいかもしれません。
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