「何か質問ありますか?」に立ち向かう!【タイプ別・好印象を与える逆質問集】
2018年1月29日 Posted by 編集部

面接の最後に、必ず投げかけられる「逆質問」。今回は、良い印象を残すことができる質問、また逆に不採用の原因になってしまうような質問はどのようなものかをご紹介します。
目次
「何か質問はありますか?」と聞く意図・理由
「それでは面接を終了しようと思います。弊社について何か質問はありますか?」…もうすぐ面接が終了する、というタイミングでよく「逆質問」をされることがあります。なかなか上手な質問をするのは難しいものですが、もはや逆質問は定番となっているため、あらかじめ質問内容を考えておいて損はないでしょう。
企業が逆質問をする理由1:コミュニケーション能力のチェック
そもそも、面接官はなぜ逆質問をするのでしょうか。その理由として、まず「コミュニケーション能力の確認」が挙げられます。「適切な質問ができる力」は、相手から情報を引き出すスキルとして社会人に求められる基礎的な力です。面接官は、質問への回答だけでなく「自発的な質問」ができる人材はコミュニケーション能力が身についている、という判断のもと逆質問を採用しています。
企業が逆質問をする理由2:意欲のチェック
感覚的にも逆質問が定番化していることはご存知かと思いますが、面接においてはかなりの確率で「何か質問ありますか?」と聞かれます。特に深い意図がなく、「なんとなくの慣例」で聞いている可能性もありますが、それでも面接官は「当然応募者は逆質問を用意してくる」と想定しているのではないでしょうか。そんな中、あまりにも適当な質問であったり「特にありません」という返答であったりすると、準備が浅く意欲のない応募者だと思われてしまう恐れがあります。自らの意欲をアピールするためにも、逆質問に対する準備はしておくべきでしょう。
タイプ別・好印象を与える逆質問集(1)仕事への意欲や長所をアピールする
入社後の流れやモデルを聞き出す質問で意欲をアピール
- 「私が御社に入社させていただくことになった場合、どのような流れで本格的な業務に携わることができるのでしょうか?」
- 「御社に入社しましたら、将来的にはマネジメントの業務に携わりたいと考えています。私と同年代で、マネジメントの役職についている方はいらっしゃいますか?」
- 「御社に転職した方は、どの程度の期間で最初の実績を出していますか?」
資格や能力を活かせるか質問し、長所をアピール
- 「○○、□□という資格を持っているのですが、御社の業務で活かすことはできますか?」
- 「私はコミュニケーションが得意なほうで、人と話すことが好きです。そこで他部署の方とも交流したいと考えているのですが、御社では部署間のコミュニケーションは多いほうでしょうか?」
ポイント:入社後のイメージができていることを伝える
逆質問で意欲や長所をアピールしたい場合は、入社後の具体的なイメージができていることを伝えるようにしましょう。入社後に気になるであろうポイントを先回りして質問したり、自分の長所が活かせるか確認したりすることで、逆質問は「自己PRの補足」にもなるのです。
タイプ別・好印象を与える逆質問集(2)企業との相性を見極める質問
希望が通る環境かどうか確認する
- 「私は発言が多いほうなのですが、主体的に意見を口にすることが許される環境でしょうか?」
- 「私が御社で優秀な成果を出した場合、○○職にチャレンジさせていただける、ということはありますか?」
企業の取り組みや価値観を確認する
- 「御社でマネジメントの役割で活躍するためには、どのような能力が求められますか?」
- 「御社の○○に共感したのですが、御社は理念の実践のためにどのような取り組みを行っていますか?」
- 「御社で働くうえで、これだけは覚悟しておくべきという心構えはありますか?」
ポイント:自分が求めるものと企業が求めるものをすり合せる
「ミスマッチを避けたい」という気持ちは、応募者と企業の両方が持っていることと思います。そこで逆質問を利用して、企業側も気になっているであろう価値観のすり合わせを行ってみるのも良いでしょう。逆質問は自分の希望を伝えたり企業の取り組みを確認したりすることによって、お互いを比較できる場なのです。
タイプ別・好印象を与える逆質問集(3)労働条件を聞き出す
意欲を伝えつつ、制度について聞き出す
- 「前職では毎月必ず目標を達成するように努めていたのですが、御社のノルマ設定はどのようになっていますか?」
- 「御社に入社しましたら、責任の大きな役割を目指して精進したいと考えています。そこで、御社の昇進の制度、評価の制度を教えていただきたいです。」
聞きづらい労働条件を聞き出す時は遠回しに
- 「御社の業務において、繁忙期はいつごろでしょうか?」
- 「御社では、部署ごとに休日が異なるなどのシステムはありますでしょうか?」
- 「転勤があると伺いましたが、具体的にどのくらいのサイクルで転勤があるのでしょうか?もし例があれば、教えていただきたいです。」
ポイント:本当に聞きたいことは、慎重な言い回しで
面接において、本心から企業に聞きたいことは労働条件についての質問ではないでしょうか。逆質問では、言い回しに気をつけることでなかなか聞きづらい労働条件を聞き出すことも可能です。あくまでも「仕事がやりたくないわけではない」ということを伝えるために、なるべく遠回しな表現で企業のシステムを聞き出すことが重要です。
不採用の原因にもなる!NGな逆質問例
これまで好印象な逆質問の例をご紹介しましたが、反対に「これだけはNG」という逆質問もあります。
「何もありません」はNG + 本当にない場合の切り返し方
先述の通り、逆質問は必ずと言っていいほど発生するものですから、「特に何もありません」と返してしまうことは意欲不足・準備不足と捉えられてしまう恐れがあります。そこで、本当に質問が思いつかない場合の回答例をご紹介します。
- 「最後に再度確認したいのですが、○○は□□ということで間違いないでしょうか?」
- 「現段階では特にありませんが、後に不明な点が出てきた場合は、あらためて質問させていただいても良いでしょうか?」
これらは、面接官の発言を引用して再確認したり、丁寧な言い回しで正直に「ない」と伝えたりする方法です。「何もありません」とぶっきらぼうに答えるよりも、格段に良い印象を残すことができるかと思います。
NG逆質問例①勉強不足な質問
- 「御社はどのようなサービスを扱っているのでしょうか?」
- 「競合に対する、御社の特色を教えてください。」
これらの質問は、事前に調べていれば知っているはずの情報を聞いてしまっています。勉強不足は意欲不足だと捉えられることもあるので、「調べればわかる質問」は避けたほうが良いでしょう。
NG逆質問例②待遇面を直接的に聞く
- 「残業はどれくらいありますか?」
- 「年末年始の休みはいただけますでしょうか?」
- 「御社に転職した場合、1年目の給与はいくらいただけますか?」
「仕事内容よりも働きやすさを重視している」と思われてしまうような質問は、面接官を不快にさせてしまう恐れがあります。なるべく給与や休日についての質問は遠回しにし、「いくら貰えるか」「どれくらい休めるか」などの直接的な質問はしないように気をつけましょう。
NG逆質問例③採用が前提になっている質問
- 「働き始めるのはいつからになりますか?」
- 「私のキャリアから○○という役職が合っていると思うのですが、任せていただけますか?」
「御社に入社させていただくことになった場合」などの前置きなく、「いつから働けるか」「ポジションを貰えるか」という質問は、かなり強気な印象を面接官に与えてしまいます。面接の時点では採用されるか分からないはずなので、あくまでも「採用されたら」という前置きをし、謙虚な逆質問を心がけましょう。
逆質問は「応募者が企業を知るための質問」でもありますが、反対に「企業が応募者を知るための質問」でもあります。一般的には面接の終わり際になるため、最後により良い印象を残すためにもさまざまなパターンを想定して複数の逆質問を用意しておくことが重要です。
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