ITエンジニアはこれからも売り手市場であり続ける?IT業界の今後について考えてみる
2020年2月13日 Posted by 編集部

ITエンジニア職の有効求人倍率は、ここのところずっと高止まりしています。
その理由としては、テクノロジーの発展が日進月歩であり、それをキャッチアップできる人材が構造的にいつも不足していることや、ハードな仕事の割に年収が低くなりがちであるという背景が考えられます。
それでは、今後もITエンジニア職はずっと人手不足のままなのかどうか、現状など踏まえ考えてみたいと思います。
IT業界の現状について
市場規模
2015〜2016年のデータでは、業界規模は6兆4,178億円。123業界中の40位となっています(業界サーチ.comより)。業界規模1位の卸売業界の規模が87兆円、2位の電気機器が83兆円ですから、それと比較するとまだまだ小さい規模とも言えます。
伸び率は+5.6%と他の業界と同程度ですが、一方で、収益率は+0.06%とかなり低くなっています。
ITへの投資は金額が大きいため、企業にとっては大きな経営決断となります。そのため、景況感に大きく左右されます。比較的景気が明るい見通しの今、IT投資に積極的な企業も増えつつあり、伸び率や収益率も上がってくる可能性はあります。
プログラマ、システムエンジニア、ITコンサルタントの平均年収
IT業界の平均年収は593万円で、123業界中、71位と振るいません。理由としては、ソフトウェア開発という仕事が労働集約型産業(人手があれば参入できる仕事)という点が大きな理由です。
つまり、参入障壁が低い分、いろいろな企業が業界に参画してくることから、供給量が増え、販売価格が上がりづらくなり、結果、人件費も高くなりづらいという構造なのです。
IT人材はどのくらい不足しているのか?
そうは言っても、最近は景況感が良く、IT投資に前向きな企業も増えてきました。そのため、技術職としてのITエンジニアの人手不足は慢性的で、有効求人倍率は常に2倍前後で推移しています。
また、クラウドコンピューティングやビッグデータ、AI、IOTの活用など、IT業界のテクノロジーは日進月歩で進化していきます。よって企業としては、そんな専門・先鋭スキルのある、若いエンジニアは常時、喉から手が出るほど、欲しているような現状なのです。
今後のIT業界で伸びていく分野は?

3d rendering robot learning or solving problems
人工知能(AI)
人工知能とは、人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステムのことです。主にホワイトカラーが行っている、知的と言われてきたオフィスワークなどを代替することを期待されている技術です。
企業としては、事務処理などの単純作業を人工知能に代えることで、浮いた人件費やリソースを他の事業に振り分けることができることなどから、注目が高まってきています。
IoT
IoTとは「Internet of Things」の略称で、一般的に「モノのインターネット」と呼ばれています。既存の家電製品や自動車など、または人の持つウェアラブル端末(スマホ)など、あらゆるモノを通信でつないで、遠隔操作したり、データを収集したりするのに役立てようとする技術です。
さまざまな産業で応用が可能なため、人工知能と並んで、成長の期待されている分野です。
クラウドサービス
クラウドコンピューティングとは、従来まで、利用者が自身の端末、あるいは、有形のサーバから取得・利用するしかなかったデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で利用できるようにした技術のことです。SaaS(Software as a Service)やPaaS(Platform as a Service)などがあります。
この技術の登場によって企業は、高価なハードウェアやソフトウェアなどを自社で購入しなくともデータやソフトウェアなどにアクセスすることができるようになり、より経済的な経営を行うことが可能になりました。
既存産業をITで代替する
たとえば食べログ、レッティなどのサービスは、全国各地のグルメ情報を集約していて、グルメ雑誌など購入しなくても、行きたいお店を検索することができます。
また、NewsPicksのようなキュレーションサイトは、各ウェブメディアからニュース記事をピックアップするサービスを展開しており、何冊も紙の経済雑誌を買わなくても済むような利便性を提供しています。
このように、既存の産業をITの技術を用いて、より便利にしていくサービスの需要は今後も増えていくことが考えられます。
頭で考えられない、主体的に行動できないエンジニアは不要になる!?
学習すれば誰でもできるプログラミングはAIができるようになる
上にも書いた通り、人工知能は人間の知的生産活動を代替することが期待されています。囲碁AI「AlphaGo」などの例でもわかる通り、人工知能に適正な情報をインプットをし続け、良質な機会学習をさせ続ければ、プログラミングなどは人間よりもむしろ人工知能の方が得意な領域なのでしょう。
極限まで学習を究めれば、ミスコードもなくなるでしょうし、コーディングのスピードは人間の比ではないでしょう。また、人工知能は人件費コストがかなり削減できるため、代替可能ならば、あえてプログラマーとしての人間を使い続ける経済合理性は企業にはないのです。
小学校のプログラミング必修化でエンジニア数が増大?
文部科学省は2020年から小学校での「プログラミング教育の必修化」を検討するとしています。この背景にあるのは、2020年に36.9万人、2030年には78.9万人のIT人材の不足が予測されるからなのだそうです。
しかし、本当に義務教育でプログラミングが必修化されたら、必然、プログラマー人口は増大しますから、供給力も増大します。プログラマー間で競争が激化するのも当然の帰結でしょう。
コンピュータに代替されない能力を身につける
ですから、今後はコンピュータに依存しない、人間的・有機的な仕事がより重要になってくるでしょう。
たとえば、要件定義でクライアントからニーズを引き出すことだったり、プロジェクトの人的な管理、予算の管理などのマネジメント業務。そして、人工知能のメンテナンスなどの業務がそれに当たります。
当面の間、IT業界は売り手市場が続く
現状のIT業界の人手不足は、誰もが認めるところでしょう。しかし不思議なのは、これほど人手不足と言われながら、ITエンジニアの賃金は相対的に低く留め置かれているということです。
その理由としては上に書いてきたような、IT業界が構造的に、労働集約型産業だったり、参入障壁が低いことなどが影響しているのでしょうが、日進月歩の先鋭的かつ専門的な知識やスキルを随時アップデートしなければならない、その過酷さなどを考えると、割に合わないと考えるのも当然です。
しかし最近は、企業の好決算や、潤沢な資金などが報道されることも増え、IT投資の状況は改善されてきたのは間違いないと思われます。
転職市場も今後しばらくは売り手市場が続くのではないかと予想されますので、現役エンジニアの方、あるいはITエンジニアを目指している方は、粘り強く勉強や研鑽を続けて欲しいと思います。
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