第二新卒は不利?転職するうえでのデメリットやリスク
2017年10月30日 Posted by 編集部

第二新卒での転職には、社会人としての基本的なマナーがある、ポテンシャルが高いなどのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。第二新卒における厳しい現実を確認しておくとともに、打開策も紹介いたします。
目次
第二新卒が転職するときのデメリットやリスクは?
右も左も分からない新卒ではなく、社会人経験はありつつも、まだまだフレッシュな第二新卒。こうした要素が転職のメリットになる可能性もありますが、一方でデメリットになる場合もあります。まずは、第二新卒の転職におけるデメリット・リスクを3つご紹介します。
・「すぐ辞めるのでは」と思われる
第二新卒は、新卒で入社してから1~3年未満の求職者のことを指します。時代は変わりつつあるものの、就職して3年くらいはひとつの会社に腰を据えて働くものだと考えている会社や採用担当者もいます。そのため、あまりに早く退職をしていると、忍耐力がない、諦めが早いなど判断され、「うちに来ても結局、仕事が長続きしないのでは」と思われてしまう可能性があります。
・キャリアアップが遅くなる可能性がある
同じ年齢でも、新卒で入った人と第二新卒の人とでは、その会社で働いている期間が異なり、キャリアアップが遅くなる傾向にあります。特に大企業ではそうした傾向が強いので注意が必要です。
・給与が低くなる可能性がある
会社で働きはじめて、1年、2年と経つと、昇給によって給与が増えることもあります。しかし、転職した場合は必ずしも前の会社での給与が維持されるわけではありません。同じような規模や給与水準の会社に入れたとしても給与が下がってしまうことも、リスクとして想定しておきましょう。
知っておきたい!第二新卒の厳しい現実
一昔前の日本は終身雇用制で、新卒で入社した会社を定年まで勤め上げることがほとんどでした。しかし現在は、転職をする/したい人も多く、また企業でも新卒一括採用以外に、第二新卒や既卒を採用することが増えてきています。転職希望者にとっては望ましい状況ではありますが、一方で厳しい現実があるということも心得ておかなくてはなりません。
前職の退職理由は大きな選考基準
第二新卒を受け入れる企業としては、「前職の退職理由」はとても重要な選考基準です。退職理由を聞かれた時にはっきりと説明できず、曖昧な回答をしていると「実は重大な欠陥があるのでは」と心配されてしまいます。かといって「夜型なので朝早くの出勤が辛かった」や「上司に怒られて嫌になった」などが理由で退職したと伝えられても、「ウチの会社もそうなんだけど…」と思ってしまいますよね。つまり、「どこの企業にもありうる要素」を退職の原因にはしないほうが良いということになります。
また、前職を退職した後に「転職に向けた活動」をしっかり行っていたかどうかを質問されることもあるので、いわゆる「空白の期間」を作らないことも重要となります。会社を退職したら、あまり長い期間が空かないうちに次の面接を受けたり、転職に向けた勉強を始めたりしておきましょう。
社会人としてのマナーが問われる
さらに、一度は企業に就職しているということは、少なくとも社会人経験があるということ。企業から「社会人としての一般的なマナーは身につけているだろう」という期待を持たれていることを考慮しなければなりません。ですから、第二新卒として転職活動をする際は「報告・連絡・相談」を含む基本的なスキルやある程度の論理的思考力、ビジネスマナーなどの習得が必須といえるでしょう。
以上はあくまで一般論であり、あなたには当てはまらないかもしれません。しかし、第二新卒者が人事の目にどのように映るのかをしっかり理解した上で、対処できるようにしておくことが必要です。
第二新卒の採用に前向きな企業の方が多い
ここまでは、第二新卒として転職することで向けられる企業からの厳しい目をご紹介してきました。これなら転職しない方が良いのではと考える人もいるかもしれませんが、第二新卒で転職することはデメリットだけではありません。
実は、第二新卒の採用を前向きに考えている企業の方が多いのです。マイナビ転職が2016年に行った調査「今後一年間の第二新卒者の採用見通し」によると、本年よりも積極的(18.1%)、本年も変わらず積極的(44.1%)を合わせて、62.2%の企業が前向きだということがわかります。
つまり、第二新卒であることは転職にとって大きなメリットであるということです。しかし、面接や採用時にはあくまでも「個人」が判断されることをお忘れなく。先に紹介したデメリットを企業側に思い起こさせてしまうような行動は慎むようにしましょう。
失敗したくない!第二新卒の転職を成功させるためにやるべきことは?
第二新卒ということは、転職活動は初めての経験のはずです。「就職活動をしたからなんとなくできるでしょ・・・?」と単純に考えてしまいがちですが、就職活動と転職活動は別物です。そこで、ここでは転職を成功させるための秘訣をご紹介します。
・将来のビジョンを明確に持つ
第二新卒で不採用になってしまう理由のひとつが、上述した「すぐに辞めてしまうのでは」という企業側の懸念です。こうした懸念や不安を打ち消すには、「その会社で何をしたいのか」「どんなことで会社に貢献できるのか」といった明確なビジョンを持って、面接時にしっかり話せるようにしておくことが必要です。
第二新卒として転職活動をする際、どうしても「前職の退職理由をどのように伝えれば印象が悪くならないか」を一生懸命に考えてしまいがちですが、それよりも重要なのは「今後のキャリアに対するビジョンを固めること」です。目標を持ち、それを明確に伝えることができれば第二新卒につきまとうネガティブなイメージは払拭されるのではないでしょうか。「自分は成長したいんだ」という精神を持ち、常に将来を見据えて転職活動を行いましょう。
・就職活動と転職は違うことを意識する
仕事をしながら転職活動をするというのは、かなりハードなことです。新卒時の就職活動では、あとは卒論を出すだけという状態で、比較的時間に余裕を持って、企業への訪問や面接をすることができたと思いますが、転職時はそんな悠長なことはやってられません。
出勤前や帰宅後に履歴書や職務経歴書を作成するので睡眠時間も削られますし、仕事をしている日中には面接を設定することが難しいため、応募できる企業も限られてきます(土日や夜間に面接をやってもらうように交渉するという手もあります)。特に身体の健康と時間管理に気を配って、転職活動をするようにしましょう。
・スケジュールを作成する
まずや、この日までに転職したいというXデイを決めましょう。これを決めないと、転職活動期間がずるずると長引いてしまいます。Xデイを決めたら、そこから逆算して、◯日までに◯社に応募→◯日までに面接を◯社設定できるようにする、というように、スケジュールを組んでおきましょう。その通りに実現できるかどうかはともかく、目標を設定しておくことで、意識や行動が自然と変わっていきます。
第二新卒に対する企業側の懸念を払拭するには、志望動機と自己PRを固めておくことが重要
「第二新卒はすぐに辞めてしまう」という一般的なイメージを払拭するには、明確なビジョンをアピールすることが重要です。そのためにも、その会社に入りたい理由(志望動機)と何ができるのか(自己PR)を、しっかりと考え、準備しておきましょう。
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