第二新卒の転職では資格を持っていたほうが有利?業界別に持っておきたい資格を紹介!
2017年10月30日 Posted by 編集部

新卒で入社した会社で1〜3年未満の、第二新卒で転職を考える人も少なくないと思います。では、第二新卒で転職をする場合、資格の有無はどのくらい転職を左右するのでしょうか。転職前に確認しておきたい資格についてご紹介します。
資格の有無で待遇の差はある?
資格の有無で待遇に差が出るかどうかは、
・会社の方針
・資格が必須な職種かどうか
・資格の取得を入社前・入社後どちらにしているか
・・・といった理由で変わってきますので、一概には言えません。
しかし、厚生労働省が毎月行っている「賃金構造基本統計調査」の「産業別1人平均月間所定内給与額(※)」を見ると、興味深い事実がわかります。
※所定内給与額・・・所定労働時間を超える労働に対して支払われる給与のことで、時間外手当、早朝出勤手当、休日出勤手当、深夜手当などが該当します
2015年(平成27年)の調査のうち、第二新卒を含む25歳から29歳までの年齢でボーナスを除いた額を比較すると、以下のような結果でした。
1位:電気・ガス・熱供給・水道業・・・月給32万6000円
2位:情報通信業・・・月給30万7000円
3位:鉱業、採石業、砂利採取業・・・月給29万9000円
あくまで業種別なので単純な比較はできませんが、電気やガス、情報通信業など、専門分野と呼ばれる業種での給与が高いことが分かります。さらに、専門性が高い仕事は、資格が必要な仕事が多い傾向にあります。
専門性の高さや危険度に応じて差をつけている可能性もありますが、こうした業種の会社では月数千円〜数万円ほどの資格手当を支給していることが多く、結果的に、給与が増えているといえそうです。
転職時に取得しておくと便利な資格
資格の有無が第二新卒の転職に有利になる場合もありますが、資格であればなんでも良いという訳ではありません。転職するまでにそこまで余裕がない場合も考えられますので、せっかく取得するのであれば役立つ資格や、比較的簡単に取れる資格の取得を目指すのがいいでしょう。
どんな業種や職種でもアピールできるのが、MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)とTOEICです。
■MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの習熟度を証明する資格です。実際の仕事ではマイクロソフト関連のソフトが使用することが多いことから、持っておくと便利です。パソコンを使って業務をすることが当たり前になった現代ならではの資格だと言えます。
■TOEIC
英語を母語としない人を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を測定するテストです。合格・不合格ではなく、点数でスキルの高さが示され、英語力を採用条件としている企業では、600点以上が求められることが多いようです。
専門職への転職で取得しておくと便利な資格
第二新卒の場合、いろんな仕事をしてみたい、自分の可能性にチャレンジしてみたい、という理由から、まったく未経験の業界に転職したいと考えている人も多いと思います。実際に、第二新卒を対象とした求人では、未経験の応募を歓迎、または未経験可にしているものが少なくありません。
第二新卒向けの求人で多いのが、営業職や情報通信業、そして専門サービスです。この中で、資格で差がつく可能性が高いのは、情報通信業でしょう。情報通信業とは、情報通信業を通信業、放送業、情報サービス業、インターネット付随サービス業、映像・音声・文字情報制作業の5つ産業を指します。
情報サービス業はソフトウェアの開発や情報提供サービスを行う会社が含まれています。エンジニアであれば資格よりもスキルが重視されますが、そうでないのであれば、ITパスポート(ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験)を取得しておきましょう。入社前に基礎的な知識を身につけられるだけでなく、仕事への意欲の高さをアピールすることにも繋がります。
他にも、金融業界への転職を希望しているのであればファイナンシャルプランナー、医療事務系であれば医療事務の資格などを取得することで、採用時や待遇に差がつくはずです。まずは、自分の就職したい業界を見極め、どの資格を取得するべきか調べてみることから始めてみましょう。
第二新卒が資格よりも優先すべきこと
資格を取得したという事実も素晴らしいですが、第二新卒の場合は、なぜ資格を取得しようと思ったのかという動機や経緯も大切です。先ほども少し触れましたが、「仕事に活かすために資格を取得しよう」という動機は熱意の表れと受け取られますし、「仕事をしながら資格取得の勉強をした」という経緯は、マルチタスクもこなせそうだという判断に繋がります。応募時や面接の際にまだ取得できていないとしても、資格取得を目指しているということ自体が大きなアピールになりますので、遠慮や謙遜などせずにしっかりと伝えておきましょう。
万が一、業務に必要な資格がない場合はどうしたらいいのでしょうか。この場合は、入社前か入社後のできるだけ早い時期に資格を取得する点を伝えると同時に、「この会社で働きたい」「この仕事がしたい」という姿勢を見せることで、資格がなくても採用に至るケースもあります。
資格はあくまでもプラスアルファとして考えておこう
資格が必須だという職業は別として、資格をたくさん持っているからといって、採用時や待遇に大きな差がでることはほとんどありません。もちろん、持っていたほうがプラスにはなるので履歴書には記載すべきですが、逆に、資格をひとつも持っていないからといって不利になることはありません。
よく言われていることではありますが、転職活動においては、「なぜその仕事がしたいのか」「なぜその会社で働きたいのか」「仕事を通してどんなことを実現したいのか」を明確にしておくことのほうが、企業に対してより強いアピールになります。まずは、基本をしっかりと。資格取得を考えるのは、その後でも遅くはないはずです。
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