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自分のストレス耐性と向き合い、働き方を見極めよう

 2018年2月20日  Posted by  編集部


ストレス耐性は働き方とともに注目される指標です。あなたはストレスへの耐性がありますか?ストレス耐性の概要と、働き方への活用方法、さらにストレス耐性を高める方法をご紹介します。健康に働き続けたい方はご一読ください。

ストレス耐性とは

ストレス耐性チェック

ストレス耐性とは、ストレスのかかる環境下で個々人がどれくらいその状況に耐えられるかを計測するための指標です。

ストレス耐性はwebサイトの診断テストなどでもストレス耐性はチェックすることができ、簡易なものから心理テストのようなスタイルのものまでさまざまです。

ストレス耐性の6つの要素

体系化されているストレス耐性の計測基準は6つの要素から成り立っています。ストレスの要因となる存在に気がつく「感知能力」、ストレスの作りやすさをあらわす「回避能力」、ストレス要因をなくすことができるかどうか判断する「根本の処理能力」、ストレスをポジティブに受け止められるかどうかをあらわす「転換能力」、今までのストレス経験を測る「経験」、そしてストレスの限界値である「容量」

これら6つの要素をそれぞれどれくらい持っているかによって、総合的にストレス耐性を判断します。

ストレス耐性への注目

厚生労働省の「過労死等防止対策白書(2017年)」によれば、仕事を原因とする精神障害に関わる資料請求の件数は2000年から増加の一途を辿っており、精神障害につながる要因で男性1位、女性3位にランクインするのが「恒常的な長時間労働」です。

企業側でも長時間労働の削減に向けた動きが進んでいますが、個々人の自分を守る力の指標としてストレス耐性が注目されています。

ストレス耐性が高いと働きやすい?

ストレス耐性と働き方

職場で働くということは、一定数の人間関係構築や集中状態の継続、責任を負う状態などを生みます。これらのストレス要因をどのように処理していくかは、働き方にも大きく関わります。

ストレス耐性の高い人の働き方に低い人が合わせてしまうと、精神的な負荷が強くかかり、精神障害をもたらす要因になりかねません。自身のストレス耐性を認識しておくことと、働き方をコントロールすることが重要です。

ストレス耐性が高い人のメリット

ストレス耐性の高い人は、上司との人間関係や仕事への責任に強く緊張することなく日々を送ることができます。また、失敗をチャンスにつなげることや、ストレス要因を他人とシェアすることも得意です。

ストレスが原因で心身を崩し、仕事の成果に悪影響を及ぼしてしまうことが少ない分、安定した仕事を続けることができることも、ストレス耐性の強い人の特徴です。

企業からストレス耐性を求められたら要注意

ストレス耐性を採用基準に取り入れている企業もありますが、ストレス耐性が高いことが必要となる企業は注意が必要です。

長時間労働に耐えうる人材だと判断された場合、恒常的にストレス値の多い働き方を求められるかもしれません。また、ストレス耐性が高いことを理由に仕事を断れない環境を作り出されるケースもあります。

ストレス耐性を高めるための3つの方法

ストレス耐性を高める生活習慣を取り入れる

ストレス耐性を高めるためには、十分な睡眠と正しいリズムでの食事が有効です。朝食をとるところからスタートし、少なくとも6時間以上の睡眠がとれるよう一日の流れを作りましょう。

また、適度な運動もストレス耐性を高める効果があります。過度なストレスは脳を収縮させますが、運動は縮んだ海馬を回復する効果があることが研究で明らかになりました。

当たり前の健康な生活を維持することが、ストレス耐性を高める一番の近道です。

人間関係を利用してストレスを減らす

愚痴を発散すること、過多な仕事を相談して分担すること、友人や恋人と安らかな時間を過ごすこと。一人で耐えることばかりがストレス耐性を高めることにつながるわけではありません。適度に周囲の人間にも頼りましょう。

また、自分にストレスをかける要因となる人間関係はスルーしてみてください。さまざまな人が職場にはいますから、ひとりひとり理解して正しさを説いていてはあなたが消耗してしまいます。

あなたが思っている以上に、あなたがどういう人間関係を作るかはあなた自身にかかっています。良いものをそばに、悪いものは遠くに配置すれば良いのです。

精神状態を保つ時間を習慣化する

何も考えない時間を1日5分から習慣化してみてください。瞑想と言うと難しく感じる方もいるでしょうが、ただ「何もしない」時間を作ることからスタートです。自分が何を考え、どういった感情化を客観的に観察する意識を持ちましょう。

こういった時間を重ねたチベット僧は、集中力の増加や感情抑制力の成長が脳にもたらされることが研究で明らかになりました。日々の苛立ちや注意力散漫な状態に左右されるストレスから開放されることで、ストレス耐性は高まります。

ストレス耐性を高める=健やかな精神状態の維持

ストレス耐性を高めることに注力しないこと

ご紹介したストレス耐性を高める方法を読んでいただければわかるように、ストレス耐性を高めることは健康な生活を保つことにつながります。

職場で求められるストレス耐性を高めなければという切迫感で臨むと、逆効果になってしまうかもしれません。

あくまであなたの健康な精神状態を保つための指標として考えましょう。

職場はストレスだらけ

こうしたストレス耐性の話をすると、「自分はどうしてこんなにストレスに弱いのだろう」と悩む人もいるでしょう。しかし、あなたのストレス耐性が低いとは言い切れません。あなたの職場が過度なストレスをあなたに与えているのかもしれないのです。

ストレス耐性を鍛えると見えてくるもの

ストレスに負けた状態の思考だと、正しい判断が見えなくなることがあります。たとえば、「仕事を辞めたら生きていけないから、なんとしてでも頑張らなければ」と考えている方は、本当に仕事を辞めて生きられない理由はあるのか、他の方法で生きられないのかを検討する力を奪われています。

ストレス耐性を高めれば、精神に判断の余地ができます。どうするのか自分の人生にとって的確なのかを選択できるのです。

ストレス耐性を向き合うことの最大のメリットは、健やかな状態を維持する武器になることです。

ストレス耐性を理解し、働き方に応用しよう

自分のストレス耐性がどれほどのものなのかを理解した上で、そのストレス耐性をさらに高める生活習慣を意識しつつ、心おだやかに働き続けられるようストレスをコントロールしてみてはいかがでしょうか。

ストレスフルな社会に生きる自分を守れるのは、自分だけです。一つの指標を知ることで、あなた自身の守り方を模索する良いきっかけができるでしょう。


宿木雪樹

広報/企画分野での企業経験を経て、フリーランスへ。ニーズに応じた企画/執筆を担当。2018年1月よりMAMORIOチーフエディター。一緒に仕事した方を"幸せにする”がモットー。”幸せになる考え方”をコンセプトにしたブログ「宿木屋」運営中。

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