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IT業界を希望するなら調べておきたい、「プライム案件」ってなに?

 2018年2月22日  Posted by  編集部

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少し前まで、ITエンジニアは「ITドカタ」などと呼ばれていた時代がありました。

なぜドカタかというと、下請けのシステム開発会社が、トップダウンで来た設計書を大人数でシステムに起こすという作業を黙々とやっている様が、見る人によっては建設現場での作業に酷似しているように見えたからです。

今でも状況はそこまで変化はしていないのかもしれませんが、ただ「プライム案件」を受注できる企業かそうでないか、によって、随分とエンジニアの仕事にも差が生じることが分かっています。

将来エンジニアとしての転職を目指している若手ビジネスパーソンは、まずこの「プライム案件」や元請け、一次請けなどについて、調べてみてから、転職活動することをオススメします。

プライム案件とはどういった案件?

そもそもプライム案件とは

プライム案件とは、SIerやシステムコンサルティング企業が顧客と直接契約を結ぶ一次請け案件のことです。英語の「Prime」(主要な、第一等の、根本的な、基礎的な)が由来となっていて、「システムの元請け」のことを意味しています。

SIerとは

SIerとは、SI(システムインテグレーション)を行う事業者のことです。システムインテグレーションとは、システム開発において、分離したタスクをそれぞれ有機的に統合させ、一括請負することを指します。

システム開発において、分離したそれぞれのタスクとは、要件定義、設計、開発、運用保守、管理など様々なモノがありますが、それらをひとまとめに受注するのがSIerの仕事です。

SE(システムエンジニア)の多くはこのSIerに在籍しており、顧客が望むシステムを定義し、導入までサポートするという役割を担っています。

IT業界と建築業界の構造は同じ?

建設業界は、みなさんもよく聞くように、大規模な建設事業などを大手ゼネコンが一次請けします。大手ゼネコンは実際に手を動かして工事をすることはほとんどなく、二次請け・三次請けの下請けの建設会社に外注します。

この点で見れば、大規模なシステム開発を受注して別の小さな会社に差配するSIerという職種の属するIT業界と、建設業界は、意外と似た構造を持つ業界と言えるのかもしれません。

プライム案件は会社にとってどんなメリットがある?

プライム・コントラクタとサブ・コントラクタの違い

プライム・コントラクタとサブ・コントラクタの違いを簡単に言うと、プライム・コントラクタは一次請け(元請け)でサブ・コントラクタが二次請け、三次請けとなります。

IT業界では、システムのオーナー企業(クライアント)は大規模システム開発を発注する時は、ほとんどの場合、大きくて、財務的にも安定している、かつ実績の多い企業に開発を依頼します。やはり大企業の方が安心して任せられるという、クライアントの発注担当の感情や社内稟議の通しやすさ、業界の敢行などもそこには影響しているのでしょう。

クライアントから直接受注を獲得するのが、プライム・コントラクタ。中でも業界大手が元請けになるのが、一般的です。(NECや富士通、東芝などが代表的なプライム・コントラクタになります)

大規模なシステムだと、社会に与える良い影響も悪い影響も甚大なものになりますから、一次請け企業は、何かと大企業の方が都合が良いという側面があるようです。

プライム案件は受注金額・利益率が多い

プライム・コントラクタになる一番のメリットは何と言っても、マージン(儲け)を大きく取れるところでしょう。プライム・コントラクタは、クライアント企業から予算を預かっていますから、受注案件ごとに原価を安く抑えるほど、その取り分は増えます。

たまに報道などで、建設業界の下請けイジメ、などというワードが飛び交う背景には、このような一次請け、二次請けなどのマージンの配分問題があるということがわかります。

ではプライム案件は、エンジニアにとっては、どんなメリットがあるの?

では、プライム・コントラクタ企業に勤めるエンジニアにはどんなメリットがあるのか、それぞれ見ていきましょう。

客先常駐をしなくていい可能性が高い

プライム案件の一次請け企業は、開発案件を小規模な単位に切り分けて下請けのシステム会社に発注していきます。そのため開発現場は元請け企業が管理しやすいように、元請け企業の用意した場所を利用するなどの運用が一般的なようです。

つまり、プライム・コントラクタ企業に勤めるエンジニアは、開発する際に、自社以外の場所に赴く必要がない可能性が高く、慣れた場所で落ち着いて開発に取り組むことができる場合が多い傾向があるようです。

システム開発の上流から携われる

元請け企業では、最初に説明したようなSIer的な役割が求められます。つまりプライム・コントラクタではどちらかと言えば、システムの上流工程に携わる機会の方が多いということです。

そう言う意味で、プログラミングなどの開発現場よりも、要件定義や設計などのフェーズにおいて経験を積みたいエンジニアにとってみれば、プライム・コントラクタ企業での開発環境は魅力的と言えるでしょう。

給与水準が高い

プライム・コントラクタ企業は元請の利点を活かして、マージンを多く取れます。その分だけ粗利が良いので、一般的に給与は高めの会社が多いです。また、大手企業が多いので、給与以外の待遇も相対的に良い可能性が高いのも、プライム・コントラクタの大きな魅力のひとつです。

プライム案件にデメリットは特にない?

ここまで書いてきた内容を見ると、プライム・コントラクタで働けるSIerには良い事しかないように思えます。デメリットはないのでしょうか。

デメリットと断言していいのかは分かりませんが、SIerの弱点としては、開発・技術面の成長は相対的になおざりにされがち、という点は指摘できるかもしれません。

これは下請け企業に業務委託でシステム開発を任せてしまうからで、自分でコーディングなどする機会が乏しくなってしまうためです。もちろんその分、管理能力や調整能力、要件定義など上流工程におけるキャリアアップは望めます。

こういった側面もあるということは理解した上で、自分がどんなエンジニアになりたいのかよくよく熟考して、就職活動の戦略を練ってください。


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