シンクタンクの仕事内容は?激務って本当?シンクタンクの業務紹介
2018年2月28日 Posted by 編集部

シンクタンクは高収入の業種として注目される一方、激務であるという声も多くあがっています。シンクタンクの業務内容や年収、労働環境はどのようなものなのでしょうか?具体的な労働内容についてご紹介します。
シンクタンクの業務内容
シンクタンクの主な業務
シンクタンクの主な業務は、特定の課題に対して一定の回答をもたらすための、調査とデータ分析です。特定の課題は、政府または民間企業から与えられます。シンクタンクの調査は比較的長期スパンで取り組むものが多く、マルチタスクな業務と言うよりはひとつのテーマに集中するような業務が多くなるでしょう。
シンクタンクのポジション
シンクタンクには主にアナリスト(準研究員)、コンサルタント(研究員)、シニアコンサルタント(副主任研究員)、チーフコンサルタント(主任研究員)の4つのポジションがあります。同ファーム内で昇格を重ねることでポジションを高めていくことが可能で、テーマの規模や扱うデータの総量もポジションによって変動します。
シンクタンクでは研究も仕事のうち?
シンクタンクでは、特定の課題を解決するための調査が主な業務となりますが、それに関わると判断できる研究はすべて業務の一貫とされます。つまり、いわば自主的研究も仕事に定義されるのです。
シンクタンクと名乗る企業や団体が「研究所」という名称を掲げることが多いのは、研究を中心とする業務が最終的な業績の質に関わるからです。職員も、研究員として在籍します。
シンクタンクで働くためには
未経験からシンクタンクで働ける?
完全なる未経験からシンクタンクに入職するケースは皆無とまではいきませんが、基本的には優秀な大学を卒業していることと、なんらかの専門性を持つ職歴であることが強みとなります。
また、院を卒業している人材を優遇するシンクタンクも少なくありません。戦略的思考や研究に対する能力が高いかどうかが問われており、その能力をアピールできる実績があるならば未経験でもシンクタンクに挑戦する価値はあるでしょう。
シンクタンクの選考プロセス例
シンクタンクの選考プロセスは、書類選考、筆記試験、面接の3ステップが一般的です。書類選考では別途志望動機書を求められる場合が多く、具体的な指示は各企業によって異なります。
筆記試験では戦略的思考の素養や理論的な考え方の確認をおこなう試験が多く、この内容は面接でカバーされる場合もあります。
シンクタンクの選考プロセスでは、独自のテーマを元に考えを述べるディベートや、オリジナルの試験など、事前にリサーチしておかなければ対策しづらいプロセスを持つ企業もあります。
シンクタンク独自の対策
どのプロセスにおいても、自身の実績を語れるシーンでは明確な数字を出しながらアピールするよう心がけましょう。前職の経験がある方は、何年その事業に関わったのか、どんな結果を残したのかなど、客観的に実績のわかる説明が好まれます。また、ロジカルな思考をアピールすべきところでは、簡潔な定義を出すことに注力してください。
シンクタンクへの就職活動で、体育会系の情熱や感情に訴求する方法は通用しません。的確な答えを冷静に判断する落ち着きも、採用判断基準のひとつと捉えましょう。
シンクタンクの労働環境
シンクタンクの平均年収
シンクタンクの平均年収は550万程度と言われていますが、平均に内包される格差は大きく広がっています。現場での経験が判断基準となるため、優良なクライアントに満足のいく成果を出した研究員は年齢に関わらず年収を高めることができます。
また、小規模なシンクタンクに属するか、大手企業の一部として頭脳を使うかによっても年収は左右されます。同年代でも年収300万から1,000万まで差が開くとも言われているシンクタンクは、実力主義の世界であると考えましょう。
シンクタンクの労働時間
シンクタンクの労働時間は、基本的には残業が多いことを覚悟しましょう。シンクタンクは専門性の高い仕事で、重要な点としてアウトソーシングができず、担当者も複数人いることから混乱が生じる場面が増えます。したがって、一人が受け持つ仕事が増えやすく、業務時間も比例して長くなることが多いのです。
特に、大手研究所では受け持つ責任が大きい一方で正答が明確に見えていないため、いくらでも時間をかけることが可能です。より良い答えにたどり着くため、多くの時間をかけることを厭わない研究員が多いようです。
シンクタンクの企業文化
シンクタンクは“頭脳集団”という直訳からも想像できるように、集中して静かに考えることを好む従業員が多く集まる組織です。実際にシンクタンクで働いていた人の声では、「静か」、「集中できる」、「結果を残せば自由な環境」などの意見が見受けられます。
一方、シンクタンクに触れる機会のあった外部企業からは「硬い」、「人付き合いが苦手そう」といった意見もあり、社内での柔軟なコミュニケーションは期待できないかもしれません。
シンクタンクに向いていると感じたら挑戦してみよう
シンクタンクは専門性が高く認知度はあまり高くない就職先ですが、研究という他企業ではなかなか携われない分野を徹底的に掘り下げることのできる数少ない業種です。
考えることが得意、学歴を活かしたいなどの意欲のある方は、ぜひシンクタンクで働くことも視野に入れてみてください。
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