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女性が結婚相手に求める「年収500万円」の壁。超えることで何が変わるの?

 2018年3月7日  Posted by  編集部


「年収500万円」はパートナーに求める平均ボーダーライン

女性が求める「年収500万円」の壁とは

婚活サービスを提供するIBJが20代~40代の未婚女性に対して実施した「理想の男性について」(2017年)の調査で、9割の女性が年収500万円以上を男性に求めることが明らかになりました。

その理由は「自分より稼いでほしい」というもので、結婚相手が就いてほしい職種も「安定した高収入」が見込める「大手商社」と「公務員」が8割を占めます。

しかし、実際の未婚男性は30代前半までの平均年収が500万円を下回っており、当然職種も幅広いため、未婚女性の要求と男性との現実はかけ離れていることがわかります。

男女の働き方と年収の関係

女性が年収にこだわる理由は、自身が安定した収入を得るのに適した労働環境と出会うことが難しいのも原因かもしれません。国税庁が発表した「国民給与の実態調査」(2014年)では、男性と女性の平均年収は年齢を追うごとに差が広がっていくことが明らかになりました。

子育てによる離職やフルタイムでの業務に携われなくなる現状が、女性の年収に不安の影を落としているのでしょう。「自分よりも稼いでほしい」という希望は平均年収の男女格差から生まれる欲望なのかもしれません。

年収500万円は家族生活の基盤?

年収500万円というと、実際の自分の年収と比較して「高い」と感じる未婚の方は多いかもしれませんが、家族が増えた場合の家計をシミュレーションすると現実的な金額になるはずです。

子どもの養育費、増える食費、スペースが必要になる住まいへの投資……。もしもあなたが子どもも含めた家族をつくりたいのならば、年収500万円の壁は侮れないのです。

年収500万円シミュレーション!業種は何がいい?生活はどう変わる?

年収500万円の手取り金額と家族の生活水準

年収500万円の手取り金額は約26万円で、年収400万円の手取り金額21万円と比較すると、月々の生活にかけられる費用が大きく異なることがわかるでしょう。
(参考記事:年収400万と500万はどのくらい違う?理想のお金の使い方)

家族での生活費を考える際に長期的に計画しなければならないのが、子育てにかかる費用です。

子どもの保育料は居住区のルールや年収によって変化しますが、年収500万円の場合は約3万円〜6万円かかります。さらに小学校(公立)に入学すれば月額約2万6千円、中学(公立)は約4万円と、義務教育に対する固定費を捻出し続けなければいけません。加えて、大学・専門学校まで進学するならば100万程度の支出に備えて貯蓄が必要でしょう。
(参考記事:「子育て費用のシュミレーション。かかる総額と年齢別の月額平均を知ろう!」)

一方で、月々の生活費も侮れません。たとえば4人家族の場合、家賃の安い市営住宅で暮らし、外食を控えて携帯電話を格安のプランに切り替えるなどの細かな節約をしても、月々の支出が22万円にのぼります。
(参考記事:世帯年収500万の家計簿予算と内訳を公開)

こうした生活にかかる費用を具体的に考えたとき、年収500万円は夫婦と子どもがいる家庭で、選択肢を増やすことを可能にするスタートラインと言えます。もちろん年収500万円に満たなくとも幸せな家庭を築くことはできますが、節約と工夫による余力の捻出が必要になるでしょう。

年収500万円を達成する男性の職種や働き方

年収500万円を達成する男性は20代で9%、30代で36%です。同年代で年収500万円を叶える職種は公務員、薬剤師、大手企業に限定したサラリーマンなどが挙げられます。

これらはいずれも恒常的にニーズがあるサービスを提供し、ある程度システムが構築された環境で働ける職種であることが共通項です。

職種によって異なりますが、年収500万円に届く働き方を選ぶ人はある程度「年収にこだわる」意識があるようです。したがって、手当の出る残業やプラスアルファの時間は惜しみません。成果の達成で報酬につながるものには積極的である場合が多いです。

年収500万円になるためにできること

正規雇用で働く場所がすでにある方は、その企業で勤めていることでキャリアアップや年収向上の可能性があるのかを分析すべきです。希望がないのならば、できる限り条件にあう転職先を検討しましょう。

今後働く場所を探す方は、年収500万円という目標を最優先とした職種選びを徹底してください。単なる月収だけでなく、手当やボーナス、昇給の条件などを鑑みた働き先の厳選が目標達成につながります。

年収500万円に到達しなくても、パートナーと工夫して家庭を築く方法

女性はパートナーと安定した日々を送りたい

ここまで年収500万円の根拠と達成に向けたメッセージをお伝えしましたが、そもそも結婚したい女性は「年収500万円」にどんな想いをこめているのでしょうか?

賛否の分かれるところでしょうが、結婚は好きだと思う相手と一生を共にする道です。そして、好んだ相手を嫌悪することは誰も望んでいないはず。金銭的トラブルや貯蓄がないことの不安は、好んだ相手との関係性を崩す大きな要因です。女性は「年収500万円」によって、パートナーとの安定した日々を守りたいのではないでしょうか?

「年収500万円」は柔軟に考えれば2人で解決できる

「年収500万円」という課題を考えてしまうと、「自分は結婚できない」と思い込んでしまう人が多いでしょう。しかし、相手を大切に思いやる気持ちを忘れず、パートナーと「どうしたら安定した生活が築けるか」を話し合えば、そのパートナーとあなただけのプランを立てることはできるかもしれません。

あなたにパートナーがいて、年収500万円を到達することが難しい場合

パートナーの年収はどの程度あるのか訊いたことはありますか?「2人で暮らしていくためにどんな節約ができ、どの程度の生活ができるのか」というテーマを、1人で悩むのではなく、2人で相談してみましょう。

あなたにパートナーがおらず、年収が低いため悩んでいる場合

まずはあなたが一緒にいたいと思う人を探してみてください。「結婚」や「子どもが欲しい」というゴールを意識しすぎない相手であれば、年収の課題は緊急性を持たないはずです。

あなたにとって相性の良い相手を見つけられたうえで、しっかりと人間関係が構築してから、2人で家族になるためにはどんな工夫が必要かを話すようにしましょう。

「年収500万円」に代わる価値を作り出す方法

「年収500万円」が必要なのは、平均的な生活の支出がかかることを想定しているからです。

住まいなどの固定費を削減する方法を模索する

たとえば、両親が使わなくなった実家に引っ越すことで家賃をゼロにすることができれば、月々の出費を大幅に軽減できます。仕事の都合上引っ越せないという方もいるかもしれませんが、逆に考えると、仕事のために出費の多くなる場所に縛られているのかもしれません。

家事分担でパートナーの働きやすさに貢献する

パナソニックの「共働き夫婦のライフスタイル調査」では、夫に比べて妻 が「もっと働きたい」と考えつつも、家事や子育てとの都合から帰宅時間が早いという結果が出ています。家事分担を半分ずつおこなっているつもりでも夫と妻のあいだでの認識が乖離しているという結果もあることから(同調査)、どの家事がパートナーの負担になっているのか確認することも重要でしょう。

たとえば、“食の準備”は朝夕の時間を毎日拘束するだけでなく、買い物や皿洗いなどのサブタスクを含めるとストレスの大きい労働です。コストや栄養を加味してプランすることも、目には見えませんが、意外と負担になっているものです。食事関連の家事を男性が請け負うだけでも、パートナーの働ける条件が広がるでしょう。

女性の平均年収は、正規雇用の場合360万円である一方、非正規雇用の場合は140万円。約200万円もの差があります(平成27年、国税庁調査)。パートナーがフルタイムで正社員として働ける環境をつくることは、年収500万円を2人で達成するための大きな近道になるでしょう。

年収500万円はあくまで指標として

「年収500万円」は新しい家族との安定した生活を守るための指標です。一方、男女ともに現実的な働き方や平均年収からは程遠い条件であることも事実です。

あくまで年収500万円は結婚願望のある男女がともに持つべき指標として掲げ、お互いが認め合ったパートナーと一番納得できるプランを話し合うことが、何よりもあなたの生活を豊かにし、満足のいく働き方を見つけるきっかけとなるでしょう。


宿木雪樹

広報/企画分野での企業経験を経て、フリーランスへ。ニーズに応じた企画/執筆を担当。2018年1月よりMAMORIOチーフエディター。一緒に仕事した方を"幸せにする”がモットー。”幸せになる考え方”をコンセプトにしたブログ「宿木屋」運営中。

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