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製薬会社はなぜ年収が高い?企業ごと・職種ごとの平均年収もチェック!

 2018年3月7日  Posted by  編集部


一般的に、年収が高いイメージがある製薬会社。今回は、製薬会社の企業ごと・職種ごとの平均年収を確認し、なぜ製薬会社は年収が高いのかを考察していきます。

内資系製薬会社の平均年収ランキング

2016年度、製薬会社各社が公表した有価証券報告書をもとに作成された年収ランキングは、以下のようになっています。

  1. ソレイジア・ファーマ:1576万円
  2. シンバイオ製薬:1195万円
  3. 第一三共:1103万円
  4. そーせいグループ:1087万円
  5. アステラス製薬:1079万円
  6. 大塚ホールディングス:1076万円
  7. エーザイ:1044万円
  8. 武田薬品工業:1038万円
  9. サンバイオ:1009万円
  10. ペプチドリーム:993万円


1000万円を超えたのは上位9社。中でも国内最大手の武田薬品工業は、前年比で23万円アップしています。

バイオベンチャーのソレイジア・ファーマが1位

1位となったソレイジアは、2017年に東証マザーズに上場したベンチャー企業です。悪性腫瘍に関する医薬品・医療機器の開発、販売事業を展開し、世界各国から新薬候補を導入している企業です。

2位は拠点を持たない企業、シンバイオ製薬

創薬・製薬ベンチャーは一般的に大学などの研究機関を拠点として薬の研究を行いますが、シンバイオ製薬は研究・製造の拠点を持たないベンチャー企業です。日本で販売されていない医薬品を海外から導入し、臨床試験もアウトソーシングしています。

3位の第一三共は、医療サービス全体を視野に入れた新薬メーカー

2005年に三共株式会社と第一製薬株式会社が統合して発足した「第一三共」が、年収ランキング3位となりました。がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業を目指すことを2025年までのビジョンとして掲げています。

内資(国内)と外資の製薬会社で収入はどう違う?

では続いて、内資と外資での収入の差はどの程度違うものなのか、口コミのデータを参照して紹介します。

外資系製薬会社の年収ランキング

口コミの情報を参照した平均収入は、以下のようになっています。

  1. サノフィ:944万円
  2. ノバルティスファーマ:839万円
  3. ファイザー:819万円
  4. グラクソ・スミスクライン:803万円
  5. ジョンソン・エンド・ジョンソン:791万円

いずれの企業も、30歳での所得が800万円以上という声が多くあります。では、外資系にはどのような特徴があるのでしょうか?

家賃手当や福利厚生が充実しているのは内資

福利厚生の面でしっかりしているのは内資です。たとえば家賃手当(東京在住)は、外資が9万円、内資が21万円と2倍以上の差があります。

外資なら自由な働き方ができる(同じ収入でもストレスが少ない)

働き方の自由度が高いのは外資です。外資なら、営業車を自家用車としても使えることが多く、ガソリン代を経費で落とすことも可能です。また、外資系の場合は在宅での業務がほとんどで、会議への出席も月に1、2度のため、プライベートの時間がとりやすくなるでしょう。

職種ごとの平均年収

続いて、DODAの平均年収ランキングから製薬会社内の職種ごとの平均年収も確認してみましょう。ここでは、20代と30代の年収を表記しています。

営業(MR)

  • 20代:496万円 (全業界営業職の平均→372万円)
  • 30代:699万円 (全業界営業職の平均→504万円)

まず、営業(MR)の年収は以上のようになりました。製薬会社の営業は医薬情報担当者とも呼ばれ、新薬の効果や副作用などの情報を集めて提供する特殊な職業です。よって、他業種の営業と比較すると年収が高くなっているようです。

なおMRの職務内容については、以下の記事で詳しく解説しています。

参考記事:高収入・未経験者でも飛び込める?製薬会社の営業・MRの仕事内容

研究・開発

  • 20代:402万円 (メディカル系技術職の平均→337万円)
  • 30代:547万円 (メディカル系技術職の平均→435万円)

製薬会社における研究職と開発職は全く異なる業務内容ですが、ここでは技術系としてひとまとめにしました。アカデミックな分野に近く、理系のみが就職できる研究や開発は、やはり高収入の傾向があります。

製薬会社の研究職・開発職それぞれの詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。

参考記事①:製薬会社の研究職はどんな仕事?製薬会社の研究職に転職する方法と将来性
参考記事②:製薬会社の開発職とは?キャリアパスも豊富な開発職は転職にもコツがある!

企画・管理

  • 20代:446万円 (全業界企画・管理職の平均→391万円)
  • 30代:688万円 (全業界企画・管理職の平均→518万円)

最後に、企画・管理部門も見てみましょう。20代では研究・開発に及びませんが、30代で追い抜いています。やはり、管理職は年齢とともに年収が上がりやすい職種であることがわかりますね。

参考:DODA 平均年収ランキング2017

製薬会社の給与はなぜ高い?

以上のように、製薬会社の年収は他の業種と比べて高い水準にあり、近い業種である病院や調剤薬局と比較しても製薬会社が勝っています。では、その理由はどのようなものなのでしょうか?

利益率がいいから

まず、そもそも製薬会社の市場規模が大きいという理由があります。製薬会社は全世界が顧客となりうる業界ですので、新薬がひとつでも当たれば数千億規模のお金が動きます。さらに利益率も高く、社員にそれを還元する余裕があるほど「稼げる」業界なのです。

MRの離職率が高いから(引き止めておくため)

それだけ稼げる業界で、社員の収入が低ければ定着率が低くなってしまいますよね。もちろん業務内容も楽ではないため、人材を引き止めておくために給与を高くしているというわけです。

医師に振り回される、接待があるなど精神的ストレスが大きい

ではどのように大変かというと、まず医療業界で最も力の強い「医師」の存在があります。気に入られると優遇されるようですが、それまでは振り回されるなどして精神的なストレスが大きいようです。また、大きな契約を結ぶかわりに接待の数も多く、プライベートの時間も取りづらい現状があります。

車が自己負担のことが多い

MRは特に転勤が多い職業で、それに伴い家賃などの補助は充実しているようですが、自動車に関しては自己負担である場合が多いようです。また補助があっても上限をオーバーしてしまうこともあり、家賃に関しても10%程度は自己負担になることがあるようです。

 

製薬会社の年収は、やはり全業界の平均と比較しても多い方であることが分かりました。ただしそのぶん技術的な側面があるため、就職・転職の難易度は高め。よって、「薬のプロとして活躍したい」と考えている方向けの業界であるといえます。

また製薬会社についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事で業務内容や内資系製薬会社・外資系製薬会社の違いについて解説していますので、参考になるかと思います。

参考記事①:製薬会社とは?その現状や役割、新薬研究→出荷までの流れ
参考記事②:外資は本社の意見が強い!外資系製薬会社と内資系製薬会社の大きな違い


市根井

市根井

1994年生まれ群馬県在住、新卒でいきなりフリーライターになりました。 群馬メディア「gooma」、観光メディア「SPOT」などで記事を書いています。得意分野は地方・フリーランス・WEBなど。 http://gooma.jp

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