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転勤の命令、拒否してもいい?若手社員が転勤するメリット・デメリット

 2018年3月22日  Posted by  編集部

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「転勤」と聞くとあまり良いイメージを持っていない人もいるのかもしれません。僻地へ赴任させられたり、左遷と転勤は同義と考えられているフシもあります。ですが実際に、転勤はそういう性格を持つものばかりではありません。

人生で初めて、転勤を命じられ悩む若手のビジネスパーソンにこそ、転勤のことを少しでも知ってもらい、きちんと理解した上で、決断してもらいたいと思います。

会社側の事情から考える、会社がわざわざコストをかけて社員を転勤させる理由

会社が、人事異動や転勤をさせる理由としては、主に以下の5つのうちのどれかに該当することが多いようです。

昇進

たとえば主任から係長、係長から課長、課長から部長、といった具合に、役職が上がることに伴って行われる転勤や異動があります。

適材適所

会社の人事戦略として、適材適所への人材配置をするために行われる人事異動や転勤のことです。たとえば、営業事務などで有能と評価された人物を管理部に異動・転勤させたり、新しくできた海外支社にマネジメントに長けた営業部長を配置したり、といった具合です。

人材という有限なリソースを、どこにどう配置すれば会社の全体最適に資するかという人事戦略は、最も重要な経営課題の肝と言って差し支えないでしょう。

人材育成

主に、20~30代の若手社員を育成するための異動・転勤もあります。上に書いた適材適所の人材配置によって、たとえば社運を賭けて創設した海外事業部に社内のエース級の40代をリーダーに据えて、その下に将来有望な若手を異動・転勤させ、修行させる、という主旨の異動・転勤です。

雇用の維持

工場や特定の部署の廃止や縮小などがあった場合に、行き場を失った従業員などを子会社や、取引先などに出向させたりする異動や転勤もあります。

懲戒処分

社内において、パワハラやセクハラがあった場合に、加害者側の人間を被害者とは別の部署に異動・転勤させる、減俸や戒告に加え、懲罰的な措置による異動・転勤もあります。

個人的な事情でも転勤を断れる?転勤を断れる正当な理由とは?

転勤を通告された場合、それを断ることは可能なのかと言うと、日本では解雇規制が厳しく(会社が簡単には正社員をクビにできない規制)、人事権の力が大きいので、原則的には転勤は拒否できないと考えておいた方が良さそうです。

強い解雇規制も良し悪しということですが、ここでは転勤を拒否できる例外についてご紹介しておきます。

「勤務地」や「職種」が限定されている

入社した際に、労働条件通知書や雇用契約書を受け取っていると思います。これらの書類で「勤務地」や「職種」が限定されていた場合、正当な理由がなければ雇用契約違反になりますので、転勤を拒否することができます。

転勤によって社員に著しく不利益が生じる(家族が重篤な病気、介護が必要など)

たとえば、家族に重篤な病気で定期的に看病が必要な人がいたり、あるいは、介護が必要な親がいるなど、あなたが面倒を看なくてはならない場合。突然、海外や遠方への転勤を命じられれば、それは社員にとって著しい不利益と言えるものなので、転勤を拒否できる可能性があります。

あからさまな嫌がらせ、男女差別

マネージャーや人事部の感情懲罰的な転勤命令や、あからさまな男女差別的な転勤なども断ることは可能です。しかしこの場合、転勤の目的が、いやがらせや男女差別であるということが立証されておらねばならず、よほどあからさまでないと難しいようです。

転勤を断ることはできるけど、やっぱり断らない方がいい理由

会社から転勤を命じられた時に、転勤を断ることができたとしても、それによりあなたに不利益が生じるかもしれません。そこで、転勤を断った際の、代表的なデメリットをお伝えしておきます。

出世レースから後退する

上にも書いたように、特に若手社員を転勤させる目的とは、「将来有望な若手を育成し次世代人材を厚くするための人事戦略」です。つまり、若くして転勤を命じられるというのは、会社から期待されているということの裏返しなのかもしれません。

それゆえ、そんな会社期待を知ってか知らずか、転勤を断ってしまうということは、以後の出世レースでは後退を余儀なくされる可能性があるということです。

最悪の場合、解雇されることも

日本はとりわけ解雇規制が厳しい国ですが、しかし、転勤を断ることで解雇される可能性もなきにしもあらずです。

実際に、転勤を拒否したことを理由に会社から解雇された社員が訴訟したところ、最高裁で、「解雇有効」とされた判例があります。転勤拒否は最悪、解雇までありうる、ということは知識として知っておいた方がいいでしょう。

転勤にはメリットも多い

転勤という言葉を聞くと、なぜかネガティブな連想をしてしまいがちですが、転勤はそもそもそんなに悪いモノなのでしょうか?

海外や住んだことのない土地で生活するのも、人生の楽しみのひとつと捉えられますし、異なる文化や言語、その土地の名産品や、人との出会いなどはあなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。

また、会社命令の転勤ですから、転居費用などは会社が負担してくれます。若くて身軽なビジネスパーソンなど、むしろもうちょっと、転勤をポジティブに捉えなおしてみてもいいのではないでしょうか。

若い内には転勤を経験するのもいいのでは?

転勤と聞くと、「左遷」というようなネガティブなイメージを持つ人もいるのかもしれませんが、それはあくまで、一握りにすぎません。むしろ若手社員などは、将来を嘱望されて、転勤を命じられることの方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

どうしても断りたい理由があるのなら仕方がないですが、せっかくなら、若くて身軽な今のうちに、転勤を経験しておくことで、あなたの人生にプラスになるはずです


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wakabayasi

法学部卒業。新卒でSEとして従事。 転職歴2回。1回目が監査法人。2回目は出版社の経理として転職。 退職後、現在はフリーライターや塾講師、証券投資などして生計を立てています。

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