キャリアアップマガジンTOP  >   高いTOEICスコアは転職に有利になる?基準はどのくらい?

高いTOEICスコアは転職に有利になる?基準はどのくらい?

 2017年12月5日  Posted by  編集部


外資系企業で働く場合だけでなく、日系企業でもグローバル化を進める企業が増え、職場で英語力を求められる場面が多くなってきています(楽天が社内の公用語を英語にしたことは、大きな話題になりましたよね)。では実際に、どのくらいの英語力が必要なのでしょうか?

転職で有利になるTOEICスコアとは?


上場企業を対象とした調査によると、約75%(TOEIC 「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書)の企業で、「英語を使用する部署・部門がある」または「特定部署・部門はないが英語使用はある」との回答でした。

さらに同調査では、63.2%の企業が英語力をはかる基準としてTOEICを利用していることもわかりました。実用英語検定6.6%、TOEFL1.8%と比較すると、TOEICが圧倒的に重視されていることがわかります。さらに、人材の採用時には、「参考にしている」と「参考にすることがある」の合計で約70%(TOEIC 「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書)の企業がTOEICのスコアを参考にしており、TOEICのスコアがいかに重要かを感じさせます。TOEICのスコアは、今や転職時に重要なスキルのひとつといっても過言ではありません。

業界・部門・職種によって求められるスコアが違う

TOEICのスコアが重要だといっても、スコアには0〜990(満点)までの幅があり、もちろん企業ごとによって最低ラインも変わってきます。多くの企業が基準としているのが、TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会が作成した目安「PROFICIENCY SCALE」でスコアを5つのランクに分けています(下記参照)。

  • ランクA(860点〜):Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
  • ランクB(730点〜):どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。
  • ランクC(470点〜):日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。
  • ランクD(220点〜):通常会話で最低限のコミュニケーションができる。
  • ランクE:コミュニケーションができるまでに至っていない。

また、TOEIC 「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書によると、「企業が期待するTOEICスコア」は新入社員で平均565点と出ています。実はTOEIC全体の平均点数自体が2017年12月時点のTOEICで587.2点と、500点の後半にあります。新入社員にも「平均点くらいは取っててね」というのが企業の本音なのかもしれません。一方、中途社員については新入社員よりもグッと上がり、平均720点という数字が求められています。

ただし、平均点に関してはどんな仕事を任されるかの部門別に細分化されているものも出ています。例えば会社の国際(グローバル)部門で業務をする人であれば平均750点は欲しいとされており、営業部門や技術部門であれば、それぞれ650点、620点とそれほどハイスコアが求められてはいません。TOEICを受験する際には、自分が転職に活かすとしたら一体どのくらいのスコアを目指すべきか?は、どこの勤務地でどんな仕事をしたいかをよく考えて設定すると良いかもしれません。

特段TOEICの点数や英語が必要な部門を希望している訳ではないけど、転職活動時に履歴書にTOEICの点数を記載するとしたら600点は最低でも取得しておきたいところです。理由は前述したとおり、全体の平均点が587.2点など500点の後半のため、平均より上の点数である600点を取得できれば採用担当者に「この点は低すぎるな」と思われることは少ないと思います。

転職時にTOEICスコアを高く評価してくれる企業の特徴


では一体どのような企業が転職活動時にTOEICのスコアを評価してくれるのでしょうか?

まず日本の企業を見てみると、海外に拠点や支店を持っている企業や、取引や輸出入で海外とやり取りをすることが多い企業がTOEICスコアを評価してくれるようです。求人情報にも採用条件や歓迎スキルに「TOEIC600点以上」の記載がよく見受けられます。自動車メーカーやゲーム会社、旅行会社、製造業、システム開発など、最近では、下町の小さな会社でも海外進出をしていたりするので、その場合には英語力を持っていることが歓迎されるのですね。また、外資系企業でも日本に拠点や支店を置いている場合には、TOEICの点数が転職時に求められて評価されることがあります。しかし、日本に拠点がなく、海外でしか展開していない外資企業となると事情が異なります。

2016 Report on World wideの調査結果によると、実はTOEICの受験者数の8割は日本や韓国などアジア圏が占めています。もともとTOEICは日本人がアメリカのテスト開発機関にその開発を依頼したテストのため、日本人が解きやすい傾向があるのです。そのため、海外大学への留学ならびに海外企業への就職に関してで言えば、TOEICよりもむしろTOEFLIELTSなどのスコアが評価対象になることが多いのです。

外資系企業に転職する=TOEICで高得点!という図式は単純には成り立たないため、自分が目指す働き方や勤務地に合わせて求人の条件をよく確認し、TOEIC以外のテストも受験を検討する必要性があることを覚えておいてください。

TOEICスコアが高いだけではダメ

英語力が高いのは素晴らしいことですが、企業側もTOEICのスコアだけで選考を行っているわけではありません。たとえばスコアがランクA(860点〜)での人物=優秀な人材であることの証明、にはならないのです。

捉え方としては、英語力もスキルのひとつとして考えておくといいでしょう。希望の会社に応募するに当たっては、英語力以外にも、資格や経験、素養など必要な条件が複数設定されているはずです。たとえ英語力が群を抜いていても、経験がまったく足りないのでは採用には至りません。

もしどうしても英語力を強くアピールしたい場合には、英語を身につける過程で成長したことや、グローバルなビジネスに関わった経験などを加えると説得力が増します。

まとめ

グローバル化が進展するのに伴い、英語力、とりわけTOEICのスコアを重視する企業は増えています。とはいっても、英語力だけで通用するほどビジネスの世界は甘くはありません。英語力+αの武器はなんなのかをしっかりと見つめ直して、転職活動に臨んでください。


Rebe career 編集部

Rebe career編集部です。若手ビジネスパーソン向けに、スキルアップの方法論や今後のキャリア選択の参考になる良質なコンテンツを毎日配信しています。

関連する記事

”初めて転職”で不安な方へ。
20代の転職に強いキャリアエージェント

近々相談したい(登録1分)