採用担当者は絶対に話さないベンチャー就職を成功させるコツ
2018年4月17日 Posted by 編集部

少数精鋭で成長真っ盛りのベンチャー企業で働く経験は、あなたにきっと大きな成長をもたらします。しかし、表に見える派手な魅力だけで企業を選ぶと、就職したことを後悔することにもなりかねませんので、メリットよりもデメリットに意識を向ける視点が必要です。
ベンチャーで働くメリットと言われているものを疑ってみよう
経営層の近くで仕事ができる→ほんとに会えるのか?
世にないような新事業を展開し、まだまだ成長過程にあるのがベンチャー企業です。その最大の魅力の一つとして、社長や幹部といった経営層の近くで働けることが挙げられます。たしかに、社員数が数千人を超える大企業では、経営層はまさに雲の上の存在。「いつか会社のトップになる」と志高く入社したものの、社長に意見を言おうとしても会うことすら叶わないという現実がほとんどでしょう。
その点、10~20人規模のベンチャー企業であれば、自社ビルなどの大きなオフィスは必要なく、社長含めた全員が同じフロアで仕事をするケースも多いです。つまり、社長とコミュニケーションを取れる可能性は十分にあります。ただ、ベンチャー企業のすべてがそういう環境とは言い切れませんので、現社員が経営層とどのくらいの距離感で仕事をしているかは必ず確認しておく必要があります。
年間成長率数百%→0からスタートした創業期なら当たり前
就職サイトの募集ページを見ると「成長率300%!事業好調につき」とか「事業拡大のため」といった文言をよく目にします。ベンチャーのような若い企業の決まり文句として非常に多く書かれていますが、これには注意が必要です。言葉通り受け取れば、「この企業は今勢いがある!」と感じ、自分もそんな会社で充実感を持って働く姿を想像してしまいます。ところが、内定を得て実際に入社してみると、そこにやりがいを持って生き生きと働く姿はなく、社員総出の強引な営業でなんとか売上を上げ、会社を維持しているだけのようなこともあります。
よく考えてみれば、創業して数年の事業であれば数百パーセントの成長率はまったく珍しいことではなく、すでに現状維持、停滞の兆しが見えている可能性もあります。あらかめその会社の事業や方向性が本当に世に必要とされ、より今後飛躍していきそうかどうかよく考えてみましょう。
新規事業が創れる→大企業と比べて新規事業開発に携わりやすい?
若手でも裁量権が大きく、責任ある仕事を任せてもらえる可能性が高いのもベンチャー企業の魅力です。ヒトの資源が限られるベンチャー企業では、優秀であれば若手でも意見を通しやすいですし、入社して数年で新規事業を任せられるようなこともあり得るでしょう。
ですが最近では大手でも、社内で新規事業を立ち上げるときに会社を興す「社内ベンチャー制度」を採り入れるところも増えています。そのため、ベンチャー企業ではなくても、熱意ある若手が新規事業に携われる可能性は広がっています。
中小のベンチャー企業は、意志決定に関わる人が少ないゆえのフットワークの軽さや、企業自体がもともと手探りで失敗の可能性が高い前提があるので、リスクを恐れないベンチャー特有のスピード感があります。一方で大企業は、ヒト・モノ・カネの豊富な資源により大きなことも実現しやすいメリットがありますが、やはり事業立ち上げまでの社内調整が複雑であるといった会社が大きいゆえのデメリットもあります。
新規事業開発に取り組みたいと思ったとき、とにかくチャンスの数とスピード感を重視するか。たとえ意思決定に時間と労力がかかっても、豊富な資源を使って多くの人を巻き込みながら挑戦していきたいか、というのが一つの判断材料になるでしょう。
ベンチャー企業であれば必ず若手にチャンスがあり、圧倒的なやりがいを持って仕事をできるかといえばそんなことはありません。当然、良いベンチャー、悪いベンチャーというのはあります。知名度が低いだけに情報も少なく、その見極めは簡単ではないので、ぜひ良いベンチャーを見分ける方法を知っておきましょう。
見極めポイント(1)人で見極める
ホームページに人物写真があるかどうか
組織で働く上で人との関わりは避けられませんので、一緒に働くことになる社員が良さそうかは大きな判断基準になります。一定数、従業員がいるような企業は必ずといっていいほどホームページがあります。そこで注目してほしいのは、文字だけではなく顏写真があるかどうかです。
特に、ホームページ上に社長や役員の写真画像が一つもない場合は、何か顏を公表できないような事業内容であったり経営を行っていたりする可能性があります。社長理念として文章だけが書いてあっても、どんな人が書いたのか想像することは難しいですし、社長本人が考えて書いていない可能性も十分にあります。社長がどんな人で、どんな思いで会社を立ち上げたのか結局分からずじまいなんてことは、絶対に避けましょう。
社員のSNSを確認する
最近はSNSの利用が拡大し続けており、そこには企業を知る手がかりがたくさん眠っています。安価な情報発信ツールとして多くの企業が利用しているので、ぜひ有名どころのFacebookやTwitterなどで、あなたが気になる企業名を検索してみましょう。
すると社員らしき人や、その企業の評判を書いている人が見つかることも。中には本名を隠して企業への不満を書いてくれている人もいるので参考にすると良いでしょう。ただし、インターネットの情報は真実かどうか判断できないので、あくまで参考程度にとどめ、できる限り現職の方に会って話を聞くことをおススメします。
社内の雰囲気
働く上で、日々の精神面に大きく影響するのが「社内の雰囲気」です。そのためオフィス内を見学できる機会があれば、ぜひ見せてもらいましょう。その時点で殺伐としているとか、コミュニケーションが取りづらい雰囲気が感じられれば、まず気持ちよく働ける企業ではないでしょう。
人の要素のほかに、会社の事業内容や財務状況いった中身にも目を光らせておくと良いです。
見極めポイント(2)企業の中身で見極める
利益が期待できるビジネスモデル
失敗のリスクが大きく不安定なベンチャー企業をチェックする際、この先、利益を出し続けて成長していきそうかの判断はとても重要です。そこで注目したいのが「ビジネスモデル」です。ビジネスモデルの将来性を判断する材料はさまざまですが、特に欠かせないのは「市場規模」と「独自性」です。
市場規模が小さければ、そもそも世の中にニーズが少なく、今後拡大していくことはありません。そして独自性が感じられなければ、他者にすぐマネされてしまうか、既にあるものの2番煎じに終わる可能性が高く、いずれにせよ伸びしろは少ないでしょう。
優良なベンチャーキャピタルからの投資
経営が不安定なベンチャー企業にとって、ベンチャーキャピタルからの資金調達状況も将来性を判断する重要なポイントになります。というのも、不安定で投資判断が難しいベンチャー企業に投資するということは、専門家がそれだけのハイリターンを期待して将来性を見込んだ証拠だからです。優良なベンチャーキャピタルから投資されているという事実があるかは必ずチェックしておきたいところです。
より広いところにオフィス移転している
視点を変えて、オフィスの移転履歴にも注目してみましょう。企業にとってオフィスの移転や家賃にかかる費用は抑えたいものです。それにも関わらず、より広い場所への移転を繰り返していれば、少なくとも現時点では成長を見込める企業であると言えます。反対にオフィスの数が減ったり、条件が悪くなっていたりしているようであれば、業績が悪化しているということになります。
働くオフィス環境にあまりこだわらない企業もあるので、今の状況よりも移転などの「変化」に着目するのがポイントです。少し意外な観点かもしれませんが、分かりやすい指標になります。
ベンチャー企業はネット上の口コミも少ないため、大企業に比べて情報収集が困難です。説明会などでは自社の良い面しか言いませんので、その他のあらゆる情報をいかに入手し、読み取れるかが自分に合った企業に辿り着く近道といえるでしょう。
企業側の目線に立って冷静な判断をしよう
ベンチャー企業に限りませんが、企業は自社の良い面を必死にアピールします。その裏にある「実はあまり言いたくない点」について、あえて企業側の目線に立って情報収集すると良いでしょう。採用後のミスマッチをなくすことは、あなたにも企業にとっても最善ですので、ぱっと見た印象だけに頼らない冷静な分析を心がけてみてください。
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