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マーチ卒は高学歴なのか?厳しい社会を生き抜く成功思考を解説します

 2018年5月1日  Posted by  編集部


有名大学を列挙していくとマーチの名は必ず登場します。「名は知られているから就職も有利なんでしょ?」と思われがちですが、その実態はどうなのでしょうか。

マーチ卒は苦労する?学歴フィルターはまだまだ健在

マーチとは

マーチとは、アルファベットで「MARCH」と表記される、関東地方にキャンパスを構える私立大学5校、『明治大学』『青山学院大学』『立教大学』『中央大学』『法政大学』の頭文字をとっています。

日本の私立大学では早慶に次いで有名かつ高学歴といわれ、クイズ番組でも高学歴チームとして登場している姿はよく目にします。

4つの学歴フィルター

では、マーチ学生の就職活動は余裕があるのでしょうか?中には、マーチは高学歴ではなく就職は厳しいという意見の人もいるようです。そこで、マーチ卒に学歴フィルターはあるのか見てみましょう。

学歴フィルターとは、企業が書類選考において学生の「学歴」を基準に選考を行うというもの。その基準に明確なラインはありませんが、ヒューマックスデザイン総合研究所によると、一例として4つのフィルターが存在するそうです。

学歴フィルター①

コンサルティングファーム・投資銀行・総合商社・資産運用会社などの一部で採用

東京一工(東大・京大・一橋大・東工大)+早慶上位(法・経済・政治経済・理工)が内定者一般層

学歴フィルター②

一般層に知名度の高い東証一部上場大手一流大企業の一部で採用

上記大学+旧帝下位・上位国立(神戸横国筑波・電農名繊・金岡千広上位)+早慶下位(その他学部)・上智理科ICU以上が内定者一般層

学歴フィルター③

東証一部上場大企業の一部で採用

上記大学+中堅国立(金岡千広下位、5S(埼玉信州静岡滋賀新潟)+MARCH・関関同立以上が内定者一般層

学歴フィルター④

東証一部上場その他企業・非上場中堅企業の一部で採用

上記大学+下位国立+日東駒専・産近甲龍・四工大以上が内定者一般層

(参照元:ヒューマックスデザイン総合研究所

これを見ると、マーチは外資系のコンサルや投資銀行のような超難関企業を除けば、学歴だけで不採用ということはあまりないようです。ただし、採用側としては能力が同じに見えれば、決め手は「学歴」ということもあります。トップ企業の選考では早慶・有名国立大との勝負になるので、優秀さを示す努力は相当必要になるでしょう。

学歴フィルターは意味がある!企業が学歴で選考する理由

そもそもの話、なぜ学歴フィルターは存在するのでしょうか。そこには、企業が「効率的に採用を行いたい」という事情があります。

数百人、数千人の応募者から選別するには有効な手段

一つは、時間的な効率の問題です。大企業ともなれば毎年、数百から数千の応募があります。その中から一人ひとり、丁寧に面接をしている時間はありません。そこで、比較的優秀な人材を効率よく絞る手段として、学歴フィルターが使われているのです。

学歴が高い=ビジネスパーソンに必要な力が備わっている

高学歴=能力が高い、という認識が世の中に浸透しているからでもあります。実際に会社で働いてみると、学歴が必ずしもビジネスの成果に直結しないことが分かりますが、それを企業が入社前に見極めるのは非常に困難です。よって企業は、「高学歴な人材は地頭が良く仕事もデキるはず」という前提のもと、学歴フィルターを取り入れているのです。

出身大学が有名大学=エリートとの人脈がある

有名大学出身であれば、難関企業のエリートコースを歩む人が自然と多くなるでしょう。つまり、有名大学に在籍しているだけで、エリートやエグゼクティブと言われる人々との人脈ができる可能性が高くなるというわけです。

学歴フィルターがいっそう学歴社会を強めている感も否めませんが、いずれにせよ、このような理由から企業は学歴フィルターを取り入れ、採用の効率化を図っているのです。

出身大学で就職や年収に大きな違いが出る?

学歴フィルターがある以上、出身大学によって就職率や年収にも違いが出てくることが想像できます。その実態を、データから見ていきましょう。

出身大学ごとの就職率

まずは出身大学と就職率の関係です。

学歴フィルター①

京都大学:78.0%
東京工業大学:93.2%
早稲田大学:86.0%
慶應義塾大学:85.8%

学歴フィルター②

名古屋大学:91.9%
神戸大学:87.5%
横浜国立大学:86.9%
筑波大学:69.7%

学歴フィルター③

金沢大学:91.2%
岡山大学:90.9%
明治大学:89.1%
青山学院大学:91.2%

学歴フィルター④

日本大学:88.8%
東洋大学:90.0%
駒沢大学:87.7%
専修大学:89.1%

(参照元:東洋経済ONLINE「最新版!「本当に就職に強い大学」ランキング」

出身大学ごとの平均年収

続いて学歴と年収の関係を見てみましょう。各大学ごとに20代、30代、40代それぞれの平均年収を紹介します。

学歴フィルター①

京都大学:20代…479万円、30代…631万円、40代…932万円
東京工業大学:20代…560万円、30代…648万円、40代…807万円
早稲田大学:20代…416万円、30代…567万円、40代…764万円
慶應義塾大学:20代…458万円、30代…650万円、40代…813万円

学歴フィルター②

名古屋大学:20代…448万円、30代…578万円、40代…761万円
神戸大学:20代…401万円、30代…592万円、40代…752万円
横浜国立大学:20代…405万円、30代…585万円、40代…763万円
筑波大学:20代…390万円、30代…536万円、40代…681万円

学歴フィルター③

金沢大学:20代…368万円、30代…479万円、40代…664万円
岡山大学:20代…362万円、30代…471万円、40代…644万円
明治大学:20代…383万円、30代…515万円、40代…691万円
青山学院大学:20代…379万円、30代…521万円、40代…674万円

学歴フィルター④

日本大学:20代…351万円、30代…473万円、40代…606万円
東洋大学:20代…335万円、30代…443万円、40代…558万円
駒沢大学:20代…340万円、30代…456万円、40代…583万円
専修大学:20代…339万円、30代…459万円、40代…590万円

(参照元:キャリアコンパスbyDODA「出身大学別年収データ」

以上を見る限り、就職率と学歴はあまり関係なさそうです。しかし年収については、学歴が高くなるほど高年収となる傾向が見られ、初任給から違いあることが分かります。

マーチ卒が活躍している企業

次に、マーチ卒が活躍している企業にはどんなところがあるのか見てみましょう。傾向としては大手金融機関を狙う学生が多く、日系企業が中心になっています。ちなみに安定を求めて公務員志望が多いという特徴もあるようです。

【青山学院大学就職者数ランキング】

  1. みずほフィナンシャルグループ
  2. 三菱東京UFJ銀行
  3. 全日本空輸(株)
  4. JTBグループ
  5. 三井住友銀行
  6. 日本郵政グループ
  7. 楽天
  8. 東京海上日動火災保険
  9. 三井住友海上火災保険
  10. 第一生命保険
  11. りそなグループ
  12. 損害保険ジャパン日本興亜
  13. 日本航空
  14. 大和証券グループ
  15. 三井住友信託銀行
  16. 住友生命保険相互会社
  17. ワークスアプリケーションズ
  18. ANAエアポートサービス
  19. あいおいニッセイ同和損害保険
  20. アクセンチュア
  21. エイチ・アイ・エス
  22. 日本電気
  23. SMBC日興証券
  24. 住友不動産販売
  25. 日本生命保険相互会社
  26. 野村證券
  27. マイナビ
  28. みずほ証券
  29. 東日本旅客鉄道
  30. 三菱UFJモルガン・スタンレー証券

(出典:青山学院大学進路・就職状況データ

【立教大学就職者数ランキング】

  1. みずほフィナンシャルグループ
  2. 三菱東京UFJ銀行
  3. 三井住友海上火災保険
  4. 東京都特別区
  5. 三井住友銀行
  6. 損害保険ジャパン日本興亜
  7. 国家公務員一般職(Ⅱ種)
  8. 全日本空輸
  9. 三井住友信託銀行
  10. アクセンチュア
  11. 第一生命保険
  12. りそなグループ
  13. 明治安田生命保険
  14. 東京海上日動火災保険
  15. 楽天
  16. 日本航空
  17. 日本生命保険
  18. ANAエアポートサービス
  19. 千葉銀行
  20. 三菱UFJ信託銀行
  21. みずほ証券
  22. 日本政策金融公庫
  23. 東日本電信電話
  24. 日本電気
  25. あいおいニッセイ同和損害保険
  26. JR東日本
  27. 三井不動産リアルティ
  28. NTTデータ
  29. 埼玉県庁
  30. JTB首都圏

(出典:立教大学キャリアセンター

【法政大学就職者数ランキング】

  1. みずほフィナンシャルグループ
  2. 三井住友銀行
  3. 日本郵政グループ
  4. JR東日本
  5. JTBグループ
  6. 三菱東京UFJ銀行
  7. 千葉銀行
  8. ワークスアプリケーションズ
  9. 全日本空輸
  10. セブン&アイ・ホールディングス
  11. 大和証券
  12. 損害保険ジャパン日本興亜
  13. 明治安田生命保険
  14. りそなグループ
  15. SMBC日興證券
  16. 横浜市役所
  17. 住友生命保険
  18. 大和ハウス工業
  19. ソフトバンク
  20. 三菱UFJニコス
  21. 日本航空
  22. 日本生命保険相互会社
  23. 以下データなし

(出典:法政大学キャリアセンター

誰もが聞いたことがある、そうそうたる企業名が並んでいます。しかし、難関の外資系企業などでは自分以上の学歴の人しかおらず、苦戦を強いられるようです。

また、マーチは早慶などに比べて成功している著名人の数が少ないとも言われるため、「高学歴の中では一番低学歴」という悲観的な意見も一定数あるようです。

とは言っても、早慶と合わせて「早慶MARCH」と言われるくらいの知名度はあり、成功している人が一定数いることも事実です。たとえば、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長(中央大学卒)、サイバーエージェントの藤田晋社長(青山学院大学卒)などは非常に有名な方たちだと思います。

実は学歴コンプレックスを持つ人も少なくないマーチですが、その中で大きな成功をおさめた人とは、一体どんな人なのでしょうか。

マーチ卒で成功している人の特徴

営業で成果を出す

営業は会社の売上に大きく影響するので、実績が分かりやすいポジションです。若いときに営業部門で成果をあげた人は他の企業でも重宝されます。

一方で、起業家には「大手企業でトップ営業マンだった」という人も多いようです。

営業ときくと、苦手意識をもつ人が多い仕事ですが、必死になって掴んだ成果はそのまま自信になるので見返りは大きいでしょう。

学歴をそもそも気にしていない

実は、成功する人はそもそも学歴にこだわっていません。というのも、学歴が最も強力な武器となるのは企業に就職するときであり、その他の場面では、行動を制限してしまうブレーキにしかならないからです(たとえば、どうせマーチだから採用されるわけない、とかですね)。

事業を立ち上げて成功したり、会社のトップ層に出世する人は、その点を理解しているので、学歴の壁を乗り越えることができるようです。

また、外資系に多い完全実力主義の会社であれば、東大もマーチも関係なく、学歴コンプレックスを感じる必要はありません。そのぶん妥協の許されない環境ですが、努力次第でいくらでも仕事のチャンスが訪れます。

英語ができる

今やインターネットで世界中が繋がり、海外展開する企業が増え続ける時代です。英語ができない人が多い日本では、英語ができるだけで周りとの差別化になります。

マーチ出身者が感じる学歴の壁を乗り越える手段として、英語は非常に有効なものです。今からでも、ぜひ身につけておくことをオススメします。

今からでも逆転できる?マーチ卒が成功するには

学歴なんて気にせずトップの難関企業を受けてみる

人気企業やトップ企業の選考になると周りは東大京大、早慶しかいない、、、という状況もありえます。

しかし、これまで成功してきた人をみれば、弱気になって挑戦しないことは非常にもったいないです。面接でポテンシャルを発揮できれば十分採用されます。

仮にダメでも「受けただけで視野が広がった」という声をよく耳にします。最初から自分の可能性に蓋をしないようにしましょう。

学歴の関係ないベンチャーで実力をつける

なにも、成功への道は大企業に入ることだけではありません。ベンチャー企業であれば実力主義のところも多く、会社のトップ層になれるチャンスが広がっています。

大手企業では中堅になるまで経験できない仕事も、若くして携われる機会が多いでしょう。そこで成果を残すことができれば、転職する時にも強力なアピール材料になります。

加えて、経営者の近くで仕事ができるという魅力もあります。起業を意識している人は選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

起業してオンリーワンになる

会社にいる以上は常に誰かの下で働き、周りと比較されることは避けられません。その点、起業すればトップは自分で学歴や年齢、経歴は関係ありません。実力次第でいくらでも成功への道は開かれています。

ただし、起業は良くも悪くも「結果がすべて」の世界。当然、勢いだけではどうにもならない厳しさがありますので、目標とする会社で実力をつけてから計画的に起業するのが良いでしょう。

運良く書類選考が通ったら?マーチ卒がアピールすべきポイント

では、難関企業の書類選考が通ったとします。マーチ以上の大学出身者に囲まれる中、どのようにアピールしていくのが良いでしょうか。その方法を紹介します。

積極性や行動力をアピールする

ビジネスでは、学力よりも行動力のほうが重要となるシーンが各段に増えます。仕事に必要な知識は入社してから覚えられますが、積極性や行動力などはそう簡単に身につくものではありません。知識面で勝てない分、ボランティア活動やサークル立ち上げなど、行動力を発揮した経験をアピールするといいでしょう。

アイデアや工夫で成果を出したことをアピールする

周りと差別化するためには、発想力をアピールすることも有効です。仕事では、事業や商品についての「企画」ができる人が圧倒的に重宝されますから、その元となる発想力や提案力があることは大きな強みになります。「集団の中で自分のアイデアが採用された」などの経験があれば、ぜひ自己PRに盛り込むようにしましょう。

コミュニケーション能力に自信があることをアピールする

他にも、コミュニケーションは学歴に関係なく勝負できるところです。広い意味では英語力もその一つと言えるでしょう。たとえば、アルバイト先で年代に関係なく信頼された、リーダーに選ばれることが多かった、などのエピソードがあると、一緒に働くことが想像でき安心感を与えることができます。

企業が学歴から判断できることは、その人の地頭の良さや現状の知識にすぎません。その他の人間性などは実際の会話でしか判断できないため、学歴の差を埋めることは充分に可能なのです。最終的には、企業は頭の良さよりも「人」を見ていることを忘れないでください。

成功する人は自分自身で壁を作らない

学歴社会といっても、ビジネスの世界では1つのステータスにすぎません。中にはマーチ卒は低学歴という見方をする人もいますが、それでは自分より高学歴の人に使われる人生を自ら選択していることになります。

社会で求められるのは、学歴よりも圧倒的に「実力」なのだということを意識しつづけていれば、成功をおさめることも夢ではないでしょう。


和田

和田

東京在住のフリーライター。公務員からライターに転身し、転職サービスサイト、女性向けメディアなどで記事を執筆。自己実現、女性の活躍、美容健康にも高い関心がある。

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