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こんなにも違う?知っておきたい正社員と契約社員の違い

 2018年5月1日  Posted by  編集部


正社員や契約社員、派遣社員など会社で働く雇用形態はひとつではない、というのはご存じでしょう。しかし、何がどう違うのかを、完全に理解している人は、それほど多くはないのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、主に雇用形態の違いを軸に、正社員と契約社員の違いを調べてみたいと思います。

正社員と契約社員の一番の違いは、雇用期間があるかどうか

正社員は無期雇用契約

正社員の最大の特徴は、「労働期間の定めがない」無期雇用契約ということです。「労働期間の定めがない」ということは、本人が自主的に退職を申し出るか、あるいは、就業規則を大きく逸脱するような反社会的、公序良俗違反でもしない限りは、解雇等で職を失わないということを意味しています。

特に日本は解雇規制が厳しい国と言われており、正社員の身分であれば一生が保障されているのと同義といえます。

契約社員は有期雇用契約

逆に契約社員は、有期雇用契約(労働期間の定めがある契約)社員です。労働契約は、その契約期間に限定されます。

しかし、契約社員にいなくなられては困ると会社側が判断すれば、契約満期ごとに契約を更新して雇い続ける、という運用がされているところが多いようです。

契約更新をしない=雇い止めの不安がある=将来が安定しない

契約社員を会社側がまだまだ必要だ、と考えれば、契約を更新してもらえます。しかしもし仮に、もう働き手が必要でなくなった、と会社側が判断すれば、契約満期を迎えた段階でリリース(これを一般に、雇い止めと呼称したりします)されてしまう可能性も当然あるわけです。

よって、無期雇用の正社員と比較すると、契約社員は将来が安定しない雇用形態である、と言えるのです。

正社員でも契約社員でも変わらないルール

健康保険や労働保険などの社会保険加入

正社員と同じ労働時間働いていて、契約期間が2か月を超える契約社員については、原則として、健康保険や厚生年金保険、雇用保険、労災保険などの社会保険は加入できます。

会社からしてみると、強制適用であり、もし加入手続きがなされない場合、それは違法となります。

もし現在、契約社員なのにもかかわらず、社会保険に加入されていないというようなことがあれば、すぐ条件を確認されることをオススメします。

年次有給休暇

年次有給休暇の付与日数は、労働基準法によって定められています。入社後半年経過時点で10日付与、その後1年ごとに11日、12日…と付与日数が増えていきます。

正社員ですとか、契約社員ですとかの雇用形態による差別は一切存在しません。上記した付与日数についても、労働基準法で定められているのは最低付与日数のみ。会社によっては就業規則により、これよりも多い付与日数を定めているところもあります。

30日前までの解雇予告

厚生労働省の「有期労働契約の締結、更新及び雇止めに関する基準」によると、30日前の解雇予告が必要になるのは「有期労働契約が3回以上更新されているか、1年を超えて継続して雇用されている労働者」とされています。
つまり、有期雇用契約労働者=契約社員だったとしても、上記の要件を満たしていれば、30日前の予告が必要とされているのです。

契約社員の立場からしてみれば、雇い止めの通告は死活問題です。少なくとも30日前解雇予告くらいはしてもらわないと、すぐに次の就職先を見つけることなどできませんので、当然の措置と言えるでしょう。

同じ有期雇用なら契約社員より派遣社員の方がいい?

契約が切れた時に次の仕事を紹介してくれる

派遣社員は正社員や契約社員のような直接雇用とは違い、間接雇用となります。何が違うのかというと、派遣先企業に直接雇われているのではなく、派遣元企業である人材派遣会社に雇用されているということになります。

よって人材派遣会社は、派遣先企業で契約が満了した後でも、かなり高い確率で、次の仕事を用意してくれるので、派遣社員として働く大きなメリットかもしれません。(契約社員は直接雇用なので、契約満了で雇い止めにあったら、次の仕事も自分で見つけなければならないですからね)

時給が高い

会社によって違いはあるものの、派遣社員の方が往々にして、契約社員よりも時給が高いことが多いです。

これは派遣先企業としては、派遣社員は社会保険加入コストがなく、また、直接雇用社員よりも、雇用の調整弁として扱いやすいことなどから、時給が高くなっているという背景があります。

社会保険は人材派遣会社で加入できるので、時給が高い分、派遣社員の方が契約社員よりも良いという考え方はあるでしょう。

残業が少ないことが多い

派遣社員も契約社員も同じ有期雇用契約なのですが、直接雇用な分だけ、契約社員はより多くの幅広い仕事を任される傾向が強いです。

一方、派遣社員は間接雇用ですから、割り振られる仕事は契約によってカッチリと決められていることがほとんどです。(会社の行事やイベントなどにも契約社員は出席することになるケースが多いですが、派遣社員なら断りやすいでしょう)

そのため、契約した範疇の仕事さえこなせば、契約した勤務時間でピッタリ帰ることも可能です。

派遣会社によっては派遣先企業より待遇がいいこともある

長く働いている正社員よりも、月給に換算すると多くもらえた、というようなケースもあるようです。また、派遣社員なので、契約外の仕事はしなくて済みますから、契約社員のようにサービス残業の発生リスクとはほぼ無縁でしょう。また、福利厚生なども、派遣会社の方が充実している例なども多いようです。

違いを知った上で、自分に適した働き方を選択しましょう

正社員と契約社員、派遣社員の違いの簡単な説明してみました。正社員が絶対的に良いということもなく、それぞれメリット・デメリットのあることはご理解いただけたのではないでしょうか。

昨今の多様な働き方やライフスタイルなどを考えると、労働者が全員、正社員に適合しているかというとそんなこともないのかもしれません。

雇用形態の違いをしっかり知った上で、自分に最も適した働き方を模索していくと良いと思います。


wakabayasi

wakabayasi

法学部卒業。新卒でSEとして従事。 転職歴2回。1回目が監査法人。2回目は出版社の経理として転職。 退職後、現在はフリーライターや塾講師、証券投資などして生計を立てています。

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