どうして会社に行きたくなくなる?会社に行きたくない気持ちを生む3つの理由
2018年5月11日 Posted by 編集部

会社に行きたくないと思ったことは、誰しも一度はあるはずです。その原因として、仕事への不満、人間関係の不満、仕事で失敗をしたから、などの理由が考えられます。ここでは、会社に行きたくなくなってしまう原因と、その対処法について考えてみたいと思います。
みんなが「会社に行きたくない」理由
1位は「人間関係」
「仕事を辞めたい、仕事に行きたくないランキング(何でも調査団、2016年)」によると、会社に行きたくないと感じる原因の1位は「人間関係」で、男女ともに約半数の人が原因と答えています。
次いで「仕事内容」、「労働時間・残業」と続きますが、いずれも20%~30%となっており、「人間関係」と比較すれば少ないと考えることができます。
ほとんどの場合、会社では1人で成果をあげることは難しく、チームとして何かのミッションを達成する必要があります。そのため、一緒に仕事をするメンバーとの不和は、もっとも苦痛と感じてしまうのも頷けます。
行きたくないと感じる瞬間は「休み明け」
会社に行きたくない理由のもうひとつの観点として、「行きたくないと思う瞬間」について調査したデータは興味深い結果となっていました。「朝起きて、会社に行きたくないと思った理由ランキング(2016年、マイナビニュース)」では、男女ともに「休み明けで気分が乗らないとき」をもっとも多く挙げています。
2位には「疲れているとき」がランクインしていますが、身体的な疲労感よりも“気分が乗らない”という心理的な要因が「行きたくない」気持ちにつながっているところがポイントです。
「会社に行きたくない」という願望は、精神的なストレスやダメージが溜まったことによる、何らかの危険信号ではないでしょうか。
うつ病の初期症状かもしれない
日本では15人に1人が、生涯に一度うつ病を経験するとされており、かつ医師の受診を受けていないうつ病の患者は、4人中3人と非常に高い割合と考えられています(参考:厚生労働省:「患者調査上巻第64表 総患者数, 性・年齢階級×疾病小分類別(2008年、厚生労働省)」)。
同じデータによると、うつ病をはじめとした気分障害の患者数は働き盛りの30代前半から急激に増え、50代までの男性を中心にピークとなっています。
こうした背景には、仕事を原因としたうつ病の患者が多くおり、なおかつ自身では自覚していない、というケースが多いことが窺えます。「会社に行きたくない」という思いは、もしかするとうつ病の初期症状のサインかもしれません。
みんなが思っている会社に行きたくない3つの理由
「人間関係」が崩れても離れられないから
会社に行きたくない理由として、多くの人が挙げた「人間関係」は、たとえ、関係が崩れてしまっても、同じメンバーと顔を合わせつづける必要があることで、より深刻になる問題です。
さらに、パワハラやセクハラ、いじめなど、わかりやすい被害を受けている場合だけではなく、“なんとなく相性が合わない”という感覚だけでも、一緒にチームを組んでいくのは苦痛です。
こうした相手との関係を良好に保ちつつ、なおかつ目標をクリアしていかなければならない状態は、心に重いプレッシャーを与えるでしょう。
「仕事の内容」にやりがいがないから
会社に勤めている人にとって、ほとんどの場合、仕事内容については選択肢が存在しません。就職した当時は想像もしなかった役職や、職務を与えられるという人も少なくありません。
業務の内容が自身の強みを活かせないものであったり、そもそも仕事をすることで何かに貢献しているという感覚が少ないものであったりすると、日々やる気はそがれていきます。
「労働時間」がストレスを増加させるから
こうした「人間関係」や「仕事の内容」に対する不満を増長させるのが、「労働時間」です。会社員のほとんどは起床時間の大半を仕事に費やすることになりますが、その時間が長ければ長いほどプライベートで心を落ち着かせる時間が少なくなり、不満は解消されずに蓄積することになります。
会社に行きたいと思うことは必要ない
行きたいと思おうとすればするほどストレスに
上で説明した3つの理由を抑え込んで「会社に行かなくては」と考えてしまうと、より心に負荷をかけることにつながります。
会社員の多くは、「会社に行きたくない」気持ちが生まれて初めて、会社に行くことを意識するようになります。行きたいと思おうとすることは、その時点で心を無理やり捻じ曲げようとしているのです。
行きたくないのは自然な反応
もともと会社に行くのは生きてくためです。もちろん、自身がやりたいと思う内容に打ち込むために就職を決める人もいるでしょうし、社会貢献につながる労働をしたいという方もいるでしょう。しかし、毎日、積極的に「会社に行きたい!」と願う必要はないのです。
会社に行くと、自身では興味のないことに、挑戦することや、新しい人に出会うこともあります。こうしたあらゆる事柄は、少しずつあなたに緊張感とストレスを与えているのです。
あなたがそうした日々の中で、「行きたくない」と思うことは自然です。甘えなどの否定的なものとして捉える必要はありません。
休んでもいいという魔法のことば
「会社に行きたくない」という気持ちを抱え込んだまま、うつ病などの病気につながるまで悩み続けてしまう方のほとんどが、「休んではいけない」という切迫感と戦っています。
しかし、本当はあなたが1日休んだところで会社がなくなるわけでも、誰かに大きなダメージを与えるわけでもありません。
あなたがもし、山積みのタスクに追われているなら、誰かに助けを求めて休んでしまえばよいのです。あるいは人間関係が原因で悩んでいるならば、気晴らしに休んで誰かにすべて吐き出してしまえばいい。
休んでもいい状態になっているだけでも、あなたの気持ちは少し和らぐはずです。
会社に行きたくない気持ちをうまくコントロールしよう
「会社に行きたくない」という気持ちは、あなたの会社員としての日々に付きまとうものです。だからこそ封印せず、うまくコントロールできるように、心の逃げどころを準備しておきましょう。
行きたくない気持ちを抑えるのではなくコントロールすれば、日々の業務や人間関係に対する悩みは軽減されるかもしれません。
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