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憧れだけじゃダメ?地方在住者が東京への転職活動を行う際に考えたいこと

 2018年5月31日  Posted by  編集部


一度は東京へ出て働いてみたい……東京での生活に憧れを抱き、就職や転職のタイミングで上京を考える人も多いのではないでしょうか? 今回は東京で働くメリット・デメリットも含めて、東京での転職活動を成功させるポイントをご紹介します!

良いことばかりではない?東京で働くメリットとデメリット


お店も、人も、情報も、いち早く集まってくる日本の中心・東京。実はそこで働くには良いことばかりではないようです。東京で働くメリットとデメリットをご紹介します!

東京で働くメリット

1.圧倒的な求人数!仕事を選んで就職できる

東京での就職・転職を考える時に、まず最も魅力的なのが圧倒的な求人数です。厚生労働省が出している一般職業紹介状況(職業安定業務統計)のデータによれば、平成28年度の東京都の有効求人数は実に4,435,969件となっています。次点の大阪府が2,431,502件、愛知県が1,799,809件という数を見ても、どれだけ圧倒的かがおわかりいただけるかと思います。

どうしても自分のやりたいことを仕事にしたい人は、東京で仕事を探したほうが数の多さから言ってもチャンスが多いことは、火を見るより明らかでしょう。

2.幅広い出会いとチャンスに恵まれる

求人数の多さと比例して多いのが、やはり住んでいる人の人数です。総務省統計局で出されている都道府県別人口と人口増減率によれば平成28年の推計人口で東京都は1,362万4,000人となっています。つまり、日本の総人口の約10%が東京都に住んでいることになります。

必然的に多くの人と出会う機会に恵まれるため、気の合う友達や一緒にビジネスを推し進めて行ける人、さらには東京でパートナーを見つけて結婚する人もいるでしょう。「たくさんの人と出会いたい!」という希望のある人には東京は良い場所です。

また、人口が多いことが影響して仕事やプライベートでのチャンスが多いのも東京都です。すでに前述した求人数の多さ1つ取っても「転職の可能性が広がる」と捉えれば、それはチャンスと言えるでしょう。

3.年収アップの可能性大

東京で働くことで得られる恩恵の1つに、年収の高さがあります。転職サイトDODAが発表している平均年収ランキング2017によれば、東京都の平均年収は452万円です。次いで神奈川県が448万円、千葉県が424万円と続きます。厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査においても、東京都が頭一つ抜けて1位となっているのがわかると思います。

高年収の理由は、地方にはない特殊な専門職の存在や、規模の大きい企業の多さなどが挙げられるでしょう。どちらも東京で働くからこそ得られるメリットと言えます。

4.プライベートがより充実しやすい

仕事そのものだけではなく、人によってはプライベートの充実が図りやすいのも東京で働くメリットです。東京ディズニーランドやスカイツリー、東京タワーといったランドマークはもちろん、地方や海外へちょっと出かけたいと思った時にも新幹線や飛行機でどこにでもアクセスしやすいのが東京です。

東京都内はもちろん、どこかへ旅行するのが趣味という人は、出かけやすいのも東京ならではの利便性だと言えるでしょう。

東京で働くデメリット

1.応募段階や社内での競争が激しい

他の都道府県との比較で、求人数が圧倒的に多いことをお伝えしました。一方、東京で働くことを希望する人が多いこともまた事実であり、2018年3月時点での求人倍率は47都道府県中トップの2.07倍となっています(参考: 独立行政法人労働政策研究・研修機構「職業紹介-都道府県別有効求人倍率」)。特に、大手企業や特殊な専門職は地方に求人がない分、東京での倍率が上がる傾向にあるため、応募の段階での競争率が高くなることは覚悟しなくてはなりません。

また、人や会社が多い東京では、企業が生き残っていくためや社員同士の競争に勝ち抜かなくてはなりません。必然的に、企業間や社内間での競争意識は地方よりも強くなります。成果や競争に対して地方よりもシビアな企業が増えるため、そういった意識や空気に慣れていない人はついていくことが大変になってしまうかもしれません。

2.圧倒的に生活費が高い!

東京に就職・転職すれば高年収を狙える一方で、比例するように生活費が高くなります。総務省が公表している小売物価統計調査(構造編)平成 28 年結果で、都道府県別の物価がわかります。この調査では都道府県ごとの物価を比較しやすくするため、全国平均を100とした指数で物価を表しています。

その中で物価が最も高いのはやはり東京都で、指数は104.4でした。次いで神奈川県が104.3、以降は埼玉県、京都府、兵庫県などが続きます。また、この物価の指数に寄与している因子で最も影響が強かった項目が「住居」にかかる費用です。こちらもやはり東京都が最も指数が高く、133.2とどの項目と比較しても最も高い指数でした。

「東京で働けば年収が上がる」と聞くと聞こえはいいですが、生活費も同じくらい高いことを念頭に置いて考えたほうが良さそうです。

3.通勤ラッシュや混雑は当たり前!とにかく人が多い

人が多く出会いやチャンスにも恵まれる東京ですが、人が多いことによるデメリットもあります。とにかく人が多いため、毎日どこへ行くにも混雑に遭遇してしまうことです。また、東京へ移住する人や、逆に地方へ移住した人がよく挙げるのが「東京の通勤ラッシュ」です。

国土交通省が発表している鉄道関係情報・データの中に各社の路線の混雑率を調査しているデータがあります。平成28年発表のデータによると、最も混雑率の高い路線は「東京メトロ東西線 木場→門前仲町」の7:50~8:50の通勤時間帯で、混雑率199%と200%に迫る数字です。この他、東京都はJR・私鉄・都営地下鉄など、どの路線でも軒並み混雑率150%を超えている路線が頻出しています。

電車通勤となると毎日のことですから、朝と帰りに毎日ラッシュに巻き込まれることを想定して就職先を選んだほうが良さそうです。

4.地元の友達や家族と疎遠になってしまう

当たり前ですが、地元から東京へ出てきてしまうと地元で仲良くしていた友達や家族とは簡単には会えません。東京と地元との距離感にもよりますが、疎遠になってしまう可能性は高まるでしょう。

東京で新しい友人が見つかれば良いですが、知り合いがおらず就職や転職をして、仕事も人間関係も全て1からスタートというのは、かなり労力が要ります。東京で働きたいのであれば、そうした環境の変化も受け入れる覚悟が必要となります。

地方在住者が上手に東京で転職活動するために確認すべきこと


メリットもデメリットも知った上で「やっぱり東京で働きたい!」と思ったのであれば、抜かりなく準備をして転職活動を行いましょう。地方在住の人が東京への転職活動を上手に行うために、確認した方が良いポイントがあります。

どのくらい必要?東京への転職活動にかかる時間

一般的に、働きながらの転職活動はタイミングや、そもそも活動の時間を取るのがかなり難しいです。まして、地方から東京への転職活動となると選考試験が東京で行われる可能性もあるため、かなり時間がかかってしまいます。

そのため、転職活動はスケジュールを立ててしっかり行いましょう。具体的には現職の繁忙期を避けて行ったり、年度変わりなど自分が辞めやすい時期を決めて、そこへ向かって内定を取れるように逆算して考えましょう。

その上で、複数社受験する際は上手にスケジュール調整をして、上京のタイミングでまとめて選考を受けるなどの作戦も立てることが必要です。スケジュール立てや会社にバレずに転職活動を行う上で参考になりそうな記事を以下にご紹介しますので、こちらもぜひ読んでみてください!

参考:「転職成功者の3割は3ヶ月で内定。転職活動を短期間で終えるべき理由と、短期で内定の秘訣は?」

参考:「在職中の転職活動、職場にバレずに素早く内定を取るコツ」

いくらかかる?東京への転職活動にかかる費用

地方在住の人が東京への転職活動を行うにあたって、気になるのが「どの程度費用がかかるのか?」でしょう。特に大きな問題が交通費です。同じ関東圏であれば在来線などを使って東京へ出向くこともできますが、新幹線や飛行機を使う方法しかないとなると、頻繁に行き来していては膨大な費用がかかってしまいます。

たとえば、北は北海道、南は福岡県から転職活動を行う場合、交通費のイメージは下記の通りとなります。

【北海道 ~ 東京】

新幹線:普通 指定席 22,690円(自由席 21,810円)

飛行機:約5,000円〜30,000円

バス:約10,000円〜12,000円

 

【福岡 〜 東京】

新幹線:普通 指定席 22,750円。(自由席 21,810円)

飛行機:約5,000円〜30,000円

バス:約8,000円〜15,000円

いずれもLCCを利用した飛行機移動が最安値のようです。また、交通費以外にかかる経費として、スーツを新調する場合は衣装代、履歴書や証明写真を購入する諸経費、宿泊を伴っての採用試験の場合は宿泊費などもかかります。

自分の預貯金やスケジュールと合わせて何回東京へ行くのかなども合わせて、先に転職活動にかかる予算を計算した方が良いでしょう。

これでバッチリ!東京で就職活動を成功させる3つのポイント


地方在住者が東京への転職活動を成功させるためには、スケジュール管理と予算立て以外に何が重要となるのでしょうか ?成功の可否を握る3つのポイントをご紹介します!

なぜ東京で働きたいのか?理由を明確にしよう

地方在住者が東京で転職活動を行うにあたり、面接で必ずと言っていいほど聞かれるのが「なぜ東京で就職したいのか?」という質問です。東京にしかない企業や特殊な専門職での転職であれば、深く理由を問われることはないかもしれません。しかし営業職など、どこにでもある職種での転職を希望した場合、「なぜ東京か?」についてはしっかり考えなければなりません。

リモートワークが発達しつつある現在、地方在住でも行える仕事が増えつつあります。これまでのキャリアや、今後どのような働き方をしたいかよく考えた上で「東京でしかできない」ことを明確に伝えられるようにしましょう。

東京で転職しやすい業種や職種をチェックしよう

「どうしても東京で働きたい!」というのであれば、転職しやすい業種や職種を狙って転職活動するのも1つの手です。東京だと「未経験歓迎」という募集も多いため、キャリアチェンジの機会と捉えて東京で就職することを考えても良いでしょう。

東京労働局 職業安定部が発表している職種別有効求人・求職状況 2018年3月のデータによると、求人倍率が最も高いのは「建設躯体事の職業」でなんと10.6倍です。次いで「生活衛生サービス」が8.44倍、「接客・給士の職業」が8.38倍です。

2020年の東京五輪開催に向けた建設工事が進んでいる関係で、建築関係職はまだまだ需要がありそうですし、サービス関係職種も人手不足が続いているようです。他方、情報処理系の技術者(いわゆるITエンジニア)も約4〜5倍の倍率を維持しており、こちらもまだまだ売り手市場が続きそうです。

どうしても東京で就職したい人は、まずどの業種や職種が転職しやすそうか?今後のキャリアも踏まえた上で選ぶのも1つの手でしょう。

1人で進める自信がない場合は、転職エージェントを上手に使おう

あまり土地勘のないところで、転職活動を1人で行うのはなかなか大変です。どんな会社があるのか、会社があるのはどんな街で、自分はどこから通うことになるのか……生活も含めたシミュレーションをすべて1人でやるのは面倒ですよね。

そこでオススメしたいのが、転職エージェントを利用した転職活動です。地方在住者が東京へ出てくる際に、どんな街にどんな仕事があるのかを詳しく紹介してくれることはもちろん、在職中の転職活動であれば、上京のスケジュールに合わせて面接をしてもらえるよう応募先企業との交渉も行ってくれます。転職エージェントの使い方やおすすめエージェントについては、下記の記事をぜひ読んで参考にしてみてください!

参考:「第二新卒でも人材紹介会社を利用できる!?おすすすめの会社や選び方を解説します!」

参考:「第二新卒も転職エージェントを利用すべし!おすすめエージェント5選」

参考:「女性の転職の強い味方!女性の視点に立った転職エージェントとは?」

良いところも悪いところも知った上で東京で働くことを選択しよう

地方在住者が東京での転職活動をする上で考えるべきことやメリット・デメリットをご紹介しました。今後働く上でどのようなキャリアを積んでいきたいのか、それは東京で働くことで得られるのか、しっかり考えたうえで転職活動を行なっていきましょう!


大森由理

大森由理

ニーガタのオーモリ。既婚29歳の派遣事務とライター業。大学院まで運動生理学が専門、卒後は研究員として働く。キャリアに興味があり、人材紹介会社で1年営業をする。キャリア、教育、スポーツ、研究界隈が好き。近頃は「やってみるをやってみる」実行中。

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