フレームワーク「SMART」を使ってクリアな目標設定を。具体的な使用例も紹介!
2018年7月10日 Posted by 編集部

仕事やプライベートにおいて、なんとなくの目標を設定することは多いでしょう。しかし本格的に達成を目指すのであれば、それこそ目標設定の段階で力を入れなければなりません。
そこで今回は、目標設定のフレームワークである「SMART」の概要と使い方をご紹介します。
SMARTの法則とは?
目標設定フレームワーク
SMARTは、目標設定のためのフレームワークです。仕事やプライベートにおいて目標を立てる際、より効果的になるように頭に入れておきたい「目標のルール」とも言えます。
5つの要素があり、「SMART」はそれぞれの頭文字を取った名称になっています。
5つの要素
Specific:具体的な | 目標はなるべく具体的にし、誰にでも伝わるようにする |
Measurable:測定可能な | どれくらい達成できているのかが分かるよう、定量的な基準を設ける |
Achievable:達成可能な | 達成するための目標なので、現実的な目標設定を。 |
Related:関連した | その目標は何と関連しているのか。経営的な目標か、それとも自分の願望なのか |
Time-bound:期限がある | 「いつ達成するのか」という時間的制約を明確に |
※A(表ではAchievable)については複数種類が存在し、Attractive(やりたくなる)、Agreed upon(同意できる)、Assignable(役割の振分がある)など様々です。またR(表ではRelated)がRealistic(現実的である)である場合も。
これらのルールに沿って目標設定をすることで、目標が曖昧になったり、うやむやに自然消滅したりすることを防ぐことに繋がります。
SMARTで目標設定をするときのポイント
モチベーションを保てる目標をつくる
目標達成のために、自らの(または組織の)モチベーション維持は非常に重要です。どれだけ完璧な目標であっても、達成のために動くのは人間なのですから、我々が人間としてどのような目標であればモチベーションが維持できるのか、頑張れるのかは考えておくべきでしょう。
モチベーションは心理学の分野において「動機づけ」と言われるもので、「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」の2種類があります。内発的動機づけは「行動それ自体が楽しい」というものであるのに対して外発的動機づけは「報酬」的なものが該当します。内発的動機づけは人それぞれブレが大きく一般化しにくいため、組織での目標設定においては外発的動機づけをメインに設定すると良いでしょう。
ゴールから逆算した目標を設定する
目標を立てる際は、「そもそも、なぜ」を考えることを忘れてはなりません。目標を立てて達成することには、何らかの大きな理由(ゴール)があるはずです。そのゴールのことを考えずして目標を立てても効果がありません。
横道にそれることを避けるためにも、まずは明確なゴール(例えば「売上を先月の120%にする」など)を設定してから、「新規顧客○件獲得」などの目標を立てると良いでしょう。
成果目標と行動目標を設定する
また「実現したい状況」、つまり「成果目標」だけを考えるのではなく、それを達成するために主語を具体化した「行動目標」を設定するようにしましょう。
多くの新規顧客を獲得したいのであれば、そのために必要なのはどんな行動でしょうか? また、その行動は今までやったことのないチャレンジ的なものなのか、それとも現状維持・継続的なものなのかも意識すると良いでしょう。
SMARTを使用した目標設定例(営業職の場合)
現状から考える
営業職に限らずですが、目標設定をする際は「自分ひとりの目標」なのか「チームで達成する目標」なのかを明確にしておきたいところです。まずは現状をまとめ、そこから何を達成すべきなのかを考えてみましょう。
自動車ディーラーの自社において、自分は営業として2種類の顧客に対応している。ひとつ目は「リピーター」で、もうひとつは「フリー」。自分が配属されている店舗は本社の隣に位置しており、取引先の社員がリピーターとして利用してくれることは多いものの、フリーの顧客獲得数が他店舗と比べて少ない傾向にある。そこで新規顧客獲得を目指し、SMARTに従って目標を設定することにした。
SMARTを使った目標例
Specific:具体的な | フリーの顧客ニーズをつかみ、リピーターに頼らずに高売上を達成する |
Measurable:測定可能な | フリー顧客との商談数150%、フリーによる売上120%を目指す |
Achievable:達成可能な | 新規顧客の来客数自体は他店舗と変わらないため、実現は可能 |
Related:関連した | 営業チームの成果向上に繋がり、自社の売上もアップする |
Time-bound:期限がある | 来月の売上計算が行われる来月末 |
SMARTに沿って目標設定を定めておくと、実行の途中で「どうすれば良いんだっけ?」と悩んだ時に見返して、流れを取り戻すことができます。目標設定のフレームワークはSMART以外にもさまざまな種類があります。良い成果を出すためには、まずは良い目標を立てることから始めてみましょう。
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