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【あなたは何型?】マネージメントの6つのタイプ 次世代のマネージメントとは

 2018年7月13日  Posted by  編集部


会社で部下を持ち、チームを率いるようになると求められるのがマネージメント能力。実はマネージメントには一つの正しい型があるわけではなく、人によってタイプに違いがあるだけです。

また、マネージメントスキルの向上には、自身がどのタイプであるかを知ると同時に、他の種類も知っておくことが大切です。そこでこの記事では、マネージメントの6つのタイプ、次世代のマネージメントについて紹介します。

マネージメントの種類(1)トップダウン型

マネージメントは大別すると、上が意思決定をして下がそれに従うトップダウン型、下からの意見や提案をもとに全体の意思決定が行われるボトムアップ型の2種類があります。まずは、伝統的なマネージメントであるトップダウン型について紹介します。

ビジョン型

ビジョン型とはその名のとおり、リーダーが目指す目標(ビジョン)を示し、メンバーを進べき方向に導いていくタイプのことです。この場合、目標達成までの方法や手順はメンバーに委ねますので、メンバーの自立心の向上、組織の一員としての強い意識が築かれやすいです。

このタイプは、カリスマ性が強い傾向があることが特徴です。著名人ではアップル社元CEOのスティーブジョブズなどが当てはまります。一般的にリーダーといえば、このビジョン型を想像できるのではないでしょうか。

ペースセッター型

ペースセッター型は、難易度の高い目標を目指す場合にリーダーがペースメーカーとして手本を見せ、メンバーに成功イメージを与えるタイプになります。もともと仕事の能力が高い人にはこのタイプが多く、具体的な方法を伝えたり、背中を見せることで信用を得られる反面、自分でなんでもやってしまいがちな傾向もあります。

リーダーがこのタイプの場合、メンバーも優秀である必要があり、能力でついてこられないときには、物事が思うように進まないケースもあります。

強制型

権力や圧力などの強制力によって、目標達成を目指すタイプです。織田信長など、昔のリーダーには多かったタイプといわれています。半ば強引に統率力を発揮することから、危機的状況をすぐに切り抜ける必要があるときには効果を発揮します。

しかし、短期間での効果を求めることから独断になりやすく、従う側の不満がたまりやすい点は大きなデメリットです。あまりに行き過ぎると、亀裂が生じて反乱などに繋がることは歴史が証明しています。生き方、働き方の多様性が重視される現代においてはあまり適さないでしょう。

マネージメントの種類(2)ボトムアップ型

続いて、ボトムアップ型を紹介します。トップダウン型に比べて現代に適した型のように思いますが、やはり一長一短があります。

コーチ型

1対1の関係を重視するコーチ型は、リーダーがコーチ的な役割を担うことで、メンバー個々をサポートしていきます。一人ひとりの性格や特徴に合わせたサポートができる一方で、もともと仕事に対するモチベーションが低いメンバーには効果が薄くなります。

対して、仕事に意欲的かつ潜在的なスキルも高いメンバーが多ければ、それぞれの強みを発揮して成果に繋げやすいマネージメント手法といえるでしょう。

関係重視型

メンバーの感情やメンバー同士の関係性を重視することで、信頼関係を築き、目標達成しやすい環境を作るタイプです。チーム全体で良好な人間関係を保ちやすく、心地いい雰囲気で働けるメリットがあります。

しかし、意見交換もしやすい対等な関係であるという意識が強まるだけに、一度チーム内の関係がこじれると、現状復帰に時間がかかるデメリットがあります。

信頼で成り立っているために上手くいっているときは強い団結力を発揮しますが、トラブルがあったときの責任の所在が曖昧になりやすいタイプでもあるということです。

民主型

言葉のイメージの通り、民主型はメンバーの意見やアイデアを積極的に取り入れ、チーム全体がなるべく納得いくかたちで物事を決めていくタイプです。多様な意見が集まることから新しいアイデアを発掘しやすい一方、ひとつの結論に落ち着きにくいという短所もあります。

これは、先ほど登場した「強制型」とは真逆のタイプのため、緊急時の対応などにはまったく向いていません。それは民主主義である日本の国会議論が、なかなか決着がつかないことからもイメージしやすいと思います。

以上、6つのマネージメントタイプを見てきました。自分自身や自分の上司にそれぞれ当てはまるものはあったでしょうか。

それぞれ一長一短であり、どれか一つだけでは問題が起きやすいことに気づいたと思います。自身が備えているタイプを知ったうえで、他のメリットを取り入れる意識を持ってみてください。

最後に、時代にあったマネージメントとして注目されている手法をご紹介したいと思います。

新しいマネジメント・サーバント型とは

サーバントリーダーシップとは?

アメリカのロバート・K・グリンリーフによってサーバントリーダーシップが提唱されたのは1970年と、かなり昔のことです。しかし、日本で知られるようになったのはつい最近です。

ちなみにサーバントとは「召し使い」の意味で、日本では「支援型リーダーシップ」とも言われています。

理論の根幹にあるのは「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後に相手を導くものである」という考え方。今の日本で注目されるようになった理由としては、これまでは部下を目標達成の道具として考える支配型リーダーが主流であったからです。6つのタイプでいえば、「ビジョン型」「強制型」がそれにあたります。

サーバントリーダーシップに必要な10の能力

サーバントリーダーシップでは、「部下が行動してくれるからこそ目標を達成できる」と考えます。つまり、部下がより活躍しやすいように環境を整え、支えることがリーダーの役割だと考えるのです。そして、このリーダーシップを発揮するためには、以下に挙げる10の能力が必要とされています。

  1. 傾聴
    相手が望んでいることを聞き出すために、まずは話をしっかり聞き、どうすれば役に立てるか考える。また、自分の心の声に対しても耳を傾ける。
  2. 共感
    相手の立場に立って相手の気持ちを理解する。人は不完全であるという前提に立ち、相手をどんなときも受け入れる。
  3. 癒やし
    相手の心を無傷の状態にして、本来の力を取り戻させる。組織や集団においては、欠けている力を補い合えるようにする。
  4. 気付き
    ものごとをありのままに見ることによって、気づきを得ることができる。相手に気付きを与えることもできる。
  5. 納得
    相手のコンセンサスを得ながら納得を促すことができる。権限に頼らず、服従を強要しない。
  6. 概念化
    大きな夢やビジョナリーなコンセプトを持ち、それを相手に伝えることができる。
  7. 先見力
    現在の出来事を過去の出来事と照らし合わせ、そこから将来の出来事を予想できる。
  8. 執事役
    自分が利益を得ることよりも、相手に利益を与えることに喜びを感じる。一歩引くことを心得ている。
  9. 人々の成長への関与
    仲間の成長を促すことに深くコミットしている。一人ひとりが秘めている力や価値に気付いている。
  10. コミュニティづくり
    愛情と癒やしで満ちていて、人々が大きく成長できるコミュニティをつくり出す。

参考:日本サーバント・リーダーシップ協会「サーバントリーダーシップの10の特性

この中で、最も大切でなのが一番上の「傾聴」です。

サーバントリーダーシップの目的の一つは、メンバーの能力を信じ、気持ちの面から寄り添うことで自主性を引き出すことです。とは言っても、部下の方からすれば、上司やリーダーに対して、どうしても立場の違いにより生じる「意見の言いにくさ」があります。

そこで何よりも先に、リーダーがメンバーに歩み寄り、話にしっかり耳を傾けることから始めるのです。すると、チーム内のコミュニケーションが活性化し、部下の能力を引き出すことができるようになります。さらに、リーダーの一人よがりな判断になることも防ぐことができます。

結果、さまざまな角度からの視点を素早く得られるため、問題の早期発見にもつながります。このメリットは、情報が溢れ、人々のニーズが次々に変化する現代において非常に有効なのです。

「全従業員がリーダー」「従業員が一番大事。顧客は二番目」というポリシーを掲げるサウスウエスト航空や、日系企業では資生堂ダイエーで取り入れられているマネジメント手法で、実績も挙げています。

これからのマネージメントは部下を中心に考える

これまでのリーダーは「強気の決断・指示によってぐいぐい引っ張る人」というイメージでしたが、部下を中心に考え、それぞれの能力を引き出そうとする考え方にシフトしています。

特に「話を聞くこと」は円滑なコミュニケーションの本質ですので、意識次第で誰でもできること。あなたがリーダーを任される立場にあるのでしたら、ぜひ意識してみてください。

 

 


和田

和田

東京在住のフリーライター。公務員からライターに転身し、転職サービスサイト、女性向けメディアなどで記事を執筆。自己実現、女性の活躍、美容健康にも高い関心がある。

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