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知っておくだけで効果あり!仕事で役立つ心理学テクニックをご紹介

 2018年7月27日  Posted by  編集部

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心理学(Psychology)は、「人間に関する科学」です。悪い占い師や詐欺師などの「人を騙すタイプの人間」が心理学の名前をよく出すため、胡散臭い学問だと思われがちですが決してそんなことはなく、目に見えないもの(心の働き)を見えるようにする、れっきとした科学(Science)です。

今回は、そんな心理学を使った仕事や、一般的なビジネスシーンで心理学を活用する方法などについて解説します。

意外と少ない?心理学を活かせる仕事

心理学に限らず、学問を直接的に仕事に活かすのはなかなか難しいものです。数は限られますが、ここでは本業として心理学を使う職業をご紹介します。

医療

医療分野では、基本的に「臨床心理士」として心理学を使うこととなります。臨床心理士をは相談のプロであり、医療機関に訪れた患者に対してカウンセリングを行ないます。臨床心理士の資格を取得するには大学院の修了が条件となっていることや、患者ひとりひとりに対して個別のアプローチをする必要性などから、難易度の高い職業といえるでしょう。

福祉

子ども、身体的・精神的に障害を持っている人、経済的なハンディキャップがある人などの相談相手となり、生活をサポートする「社会福祉士」という仕事があります。カウンセリングが主な業務となるため、必然的に心理学の理論を学ぶ必要があります。

教育

教育分野においては、「スクールカウンセラー」が心理学を活用する代表的な職業です。学校に常駐または複数を掛け持ちし、児童・生徒・学生に対してカウンセリングを行ないます。スクールカウンセラーになるためには、臨床心理学に加えて発達心理学の知見も必要となります。

研究

大学や企業の研究機関で、心理学研究を仕事にすることもできます。心理学というとカウンセリング的な分野が注目されがちですが、交通心理学・犯罪心理学・環境心理学・教育心理学・社会心理学などさまざまな種類が存在しています(ちなみに筆者は発達心理学の中の「青年心理学」というものが専門分野でした)。

一般企業

一般企業で心理学を直接的に活かすには、「キャリアカウンセラー」という道があります。簡単に言うと「仕事の悩み相談を受ける仕事」で、企業の中で労働者のサポートを行なうものです。また、人材業界における「キャリアコンサルタント」も心理学を利用している職業と言えるでしょう。

仕事で役立つ心理学(1)相手を動かすテクニック

上記のように心理学を直接的に活用することは難易度が高いのですが、ビジネスシーンで間接的に役立てることができる理論は山のようにあります。今回は、その中からいくつかご紹介します。

返報性の原理

人間は「ギブに対してテイクをしなければならない」という感情を抱きます。当たり前のことですが、これを心理学では返報性と呼んでいます。

この心理現象をうまく使っている具体例としては、試食や無料体験などの「まず無料で提供する」タイプのあらゆるサービスです。何らかの形でギブを受けた後の私たちは、その商品の価値をまっさらに判断しているつもりでいて、返報性に影響されてついつい商品を買ってしまうのです。

この原理に従い、何かの利益を得たい時には、まず相手に施しを行なうべきというわけですね。

ドア・イン・ザ・フェイス

ドア・イン・ザ・フェイスは、返報性の原理を使ったテクニックのひとつです。これは「要求を受け入れてもらいたい時に、まずは大きすぎる要求をし、それを断らせたあとで本来の要求を出す」というもの。

たとえば、あなたが300万円の予算を通したいと考えているとします。その申請を出す際に、まずは500万円なり800万円なりの予算を提示し、「そんな高くはできないよ」と言われた段階で「では、300万円で」と譲歩する(譲歩しているように見せる)のです。

すると「相手が譲歩してくれたから、こちらもある程度折れなければ……」という返報性がはたらき、本来通したかった要求が受け入れられやすくなるのです。

仕事で役立つ心理学(2)自分を高めるテクニック

作業興奮(まずは5分だけやってみる)

やらなければいけないことがあるけど、どうしてもやる気が出ない……そんな時に役立つ考え方が、精神科医のエミール・クレペリンが提唱した「作業興奮」です。簡単に言えば「やっているうちにやる気が出てくる」というものですが、人間の脳は手・体を動かしているうちにドーパミンが分泌され、段々と気分が乗ってくるのです。

ですから、やる気が出ない時にはとにかく体を動かしてみることが推奨されます。筆者はフリーランスのライターですが、やる気が出ない時には嫌々でもパソコンを開き、何かしらの文(「書くことがない」とかでも良い)を打ち込んでみることにしています。

プラシーボ効果で自己暗示

薬効成分のない偽薬でも、効能があると思い込んで使用すると効果が出てしまうことがあります。これはプラシーボ効果と呼ばれるもので、心理学用語の中でも知名度が高いものです。

これを自分自身に応用するためには、自己暗示が必要となるためなかなか難易度が高いのですが、まったく効果がないわけではありません。楽しくない作業でも「楽しい」と思い込むようにしてみたり、朝起きられただけでも自分のことを「偉い」と褒めてあげることによって多少は気分をコントロールすることができるでしょう。

一貫性の原理を使って目標宣言

人間の心理現象のひとつに、「一貫性を保とうとする」というものがあります。たとえば、完全に論破された人間が悪あがきのように議論相手の人間性を攻撃するようになっているのを見たことがないでしょうか。これは、最初に「反対」という立場を取ってから一貫性の原理がはたらき、「相手が正しい」と薄々気づきながらも引くに引けなくなってしまっているのです。

この原理は、目標達成に応用することができます。最初に「私はこの目標を達成してみせます」と他人に宣言することにより、自分自身を「引くに引けない」状況に追い込むのです。

 

心理学は人間に関する学問で、かなり歴史の長い科学です。ビジネスシーンだけでなく、恋愛や教育などの面でも役立つ場面が多いため、学んでおくと便利です。研究としても面白いものですので、興味があれば色々な文献に目を通してみることをおすすめします。


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