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プレイングマネージャーで活躍するための心得|マネージャー初心者が部下を育成するコツとは

 2018年8月9日  Posted by  編集部


人材のマネジメントと営業などの現場仕事、その両方をこなす人をプレイングマネージャーと呼びます。こうした1人2役を果たせる人材は、成果主義が少しずつ浸透してきた昨今の日本において、どんどん需要が高まっています。

しかし、当然プレイングマネージャーは負担が大きく、プレイヤーとしての実力もなければ難しいポジションです。そこで、プレイングマネージャーの心構えやマネジメントのポイントについて解説します。

プレイングマネージャーとは?プレーヤーとマネージャーの両方の役割が求められる

まず初めに、プレイングマネージャーの意味と役割についてはっきりさせておきましょう。

プレイングマネージャーとは

プレイングマネージャーとは、人材の育成・指導など行う「マネージャー」としての役割と、売上に貢献する現場の「プレーヤー」としての役割を共に担うポジションのことを指します。バブル崩壊後に人件費削減が進み、成果主義も徐々に浸透してきた日本にとっては、プレイングマネージャーを担える人材のニーズが高まっているのです。

スポーツでいえば選手兼監督のような立ち位置になりますが、肩書きとして与えられるわけではなないため、その行動指針も曖昧になりがちです。

プレイングマネージャーに求められる3つの役割

プレイングマネージャーの役割は、大きく分けて3つあります。

チームの目標達成と課題解決

一つ目はマネージャーとしての一般的な役割で、チームとしての目標達成と、そこに向けた課題発見、解決に尽力することです。プレーヤーとしての担当業務をこなしながらも、常に全体を俯瞰して課題に気づく能力、部下からの報告を受けて状況を把握する意識、さらに業務の流れの中で部下の育成を図ることなどが求められます。

チームの力を最大化させる

それぞれのメンバーが能力を発揮できる環境を整えることも、マネージャーとして必須の役割になります。そのためには、対人関係を良好に保つための努力も必要ですし、個人を激励することもしなけばなりません。

個人目標の達成

加えてこれまで通り、プレイヤー個人としての目標達成も必要です。プレーヤー経験が長い分、期待される基準も高くなりますから、数字として実績を出すのはもちろん、「メンバーの模範となる」つもりで取り組む姿勢が求められるでしょう。

つまり、プレイングマネージャーはこれまでの現場仕事に加えて、そのままマネージャーの仕事が上乗せされることになります。すると責任も負担も必然的に大きくなりますので、営業で秀でた成果を上げ続けているなどのプレーヤーとしての能力が前提になければ、とても務まらないことは想像に難くありません。

プレイングマネージャーとして持っておきたい心構え

実務経験とマネジメント能力を併せ持つプレイングマネージャーが、企業にとって価値の高い存在であることはお分かりいただけたかと思います。しかし、実はプレーヤーとして優秀だからこそ陥りがちな失敗もあるのです。そこで次に、プレイングマネージャーとして活躍するための心構えをお伝えします。

本業はマネージャー

プレイングマネージャーがまず意識するべきは、本業はあくまでマネージャーである、ということです。したがって、部下のマネジメントが疎かになることは、プレーヤーとしてのパフォーマンスを落としてでも避けなければいけません。

たとえば、目の前の仕事が忙しくて部下の仕事をチェックできなかったり、進捗状況を把握できていなければ、評価としては0点です。反対に、プレイヤーとしての仕事が50点の出来になろうとも、マネージャーとして100点の仕事をしていれば、充分な役割を果たせていることになるのです。

自分でやったほうが早いという考えは封印する

ですから、業務の取り組み方についてもこれまでのプレーヤーの意識を見直す必要があります。プレイングマネージャーを任される人は、プレーヤーとして例外なく優秀であるため、部下に指示するときも早々に「自分でやったほうが早い」という判断をしがちです。

しかし、それでは部下が育たず、マネジメントをしたことにならないのがつらいところ。少し複雑な仕事であっても、部下が何とか達成できそうな範囲を見極め、思い切って任せることが必要になります。

放置することと任せることは違う

一方で、部下の育成などを意識するあまり「任せる」を通り越して「放置」してしまうケースもあります。これは、本業がマネージャーであることを忘れ、プレーヤーの業務に没頭してしまった場合にも起こりがちです。

しかし、これも役割を果たしたことにはなりません。部下の能力や適性に合わせて、仕事の範囲を設定したうえで「任せる」ことがマネージャーの役割です。すなわち、目標を「部下の成長を促しながら」達成していけるかどうかがマネージャーとしての腕の見せどころなのです。

マネージャー初心者必見!部下育成のポイント

プレイングマネージャーとして活躍するには、どうしてもマネジメント力が必要です。中でも、部下を育てることは大きな課題になるでしょう。マネージャー初心者の方は、少なくとも以下のポイントをおさえておくと良いでしょう。

部下が自発的に動けるようにサポートする

マネージャーの仕事は、部下の一挙一動を管理することではなく、もちろん放置することでもありません。大切なのは、個人の能力に合わせて仕事を任せながらも、困ったときは必ずカバーするなどによって、働きやすい環境を整えることです。

上司と部下の関係というよりは「一緒に目標達成していくメンバー」として捉え、メンバーが気持ちよく働けるようにサポートする意識を持つと良いでしょう。

なお、従来のマネジメントは、上下の関係をもって部下を徹底的に管理することが重視されがちでしたが、近年はマネジメントの在り方も変わってきています。その点については以下の記事も参考になると思います。

参考:【あなたは何型?】マネージメントの6つのタイプ 次世代のマネージメントとは

責任を負う

何かあったときの責任を、全面的に負うという姿勢を見せることも重要です。部下のミスで会社に損害を与えたとしても、それは仕事を任せた自分の責任であると捉えるのです。そんなあなたの元でなら、部下は能力を発揮しやすいだけではなく、あなたへの信頼も自然と高まるでしょう。

ただし、ミスを背負って終わりにするのではなく、個別で叱るなどの指導は必要です。そうして、次につながる行動を促すところまでがマネージャーの仕事です。

自分の技術やノウハウをすべて伝える

部下を成長させるためには、自分のもつ技術や経験を惜しみなく伝えることも意識しましょう。ポイントはその伝え方です。プレイングマネージャーはチームの誰よりも忙しく、部下に一から十まで教えている時間はありませんので、なるべく背中を見て学んでもらうことがベストです。

コツや注意点などは適度に伝えつつも、自分がプレーヤーとして実践する中で手本を示すようにしましょう。あらかじめ、そういうところから情報を学び取るように、部下に伝えておくのも一つの方法です。答えを教えるのではなく、「見本となる」「考えさせる」のスタンスで部下に接する方が、最終的には部下が成長し、あなたへの信頼も厚くなるはずです。

プレイングマネージャーは今後も生き残る

プレイングマネージャーはプレーヤーとしての高い実力が前提になりますが、その役割はマネジメントが軸にあります。負担が膨大になって自分のマネジメントも難しくなる中で、満足いくパフォーマンスを発揮できる人はあまり多くないでしょう。

だからこそ、プレイングマネージャーをこなせる人材が会社にとって高い価値を持つことは明らかですので、マネジメント力も積極的に磨いておくことをおすすめします。


和田

和田

東京在住のフリーライター。公務員からライターに転身し、転職サービスサイト、女性向けメディアなどで記事を執筆。自己実現、女性の活躍、美容健康にも高い関心がある。

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